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滝学園滝高等学校・中学校
中学1年生~高校3年生

「世の中に絶対は無い、時の流れですら」

平成25年1月19日(土)

授業時間
11:10-12:10 60分×1コマ

出張授業担当者:

  • 井戸 哲也(情報通信研究機構)

授業風景

スライド

フィードバック総回答数:13名

1) 授業の理解
  • a. よく理解できた〔5〕
  • b. 普通〔8〕
  • c. わかりにくかった〔0〕
  • d. 無回答〔0〕
2) 授業の感想
  • a. おもしろかった〔11〕
  • b. 普通〔2〕
  • c. つまらなかった〔0〕
  • d. 無回答〔0〕
3) 印象に残ったところは何ですか?※順不同
  • ・ 日本の時計の誤差は世界的に見てもほとんどずれていないということが印象に残りました。
  • ・ 世界の時刻は約300台の精密な時計によって決められていること。日本も世界にも貢献していると実感できた。
  • ・ 自ら積極的に行動することが大切なこと。
  • ・ 自分で教授にメールを送り、今に至る自分で行動した。
  • ・ 先生がわかりやすくたとえをしてくれたところです。
  • ・ 「相対」というものは大切で「絶対」よりも重要なものだということ。
  • ・ 一般的なイメージでは相対的より絶対的な方が偉大といわれているけど、絶対を求めると相対に依存せねばならなくなるのが現実で、標準の世界では頼りになるものは「相対」最高性能があるものだというところです。
  • ・ 授業の最後に〝人生は時間よりどんなことをやったか″だと思いますといわれたことが印象に残りました。
  • ・ 世界標準時を打つ時計は存在しないこと。
  • ・ 6500万の1秒よりずれない時計を作ろうとしているところ。
  • ・ ものさしに何をつかうかで見方がすごく変わってしまうということ。
  • ・ 今でも時間の精度はどんどん高くなっていっていること。
  • ・ 世界での時間の決め方とやらに時計の精度を向上させようという試みがあるなど知らなかったから、多く印象に残った。
4) 授業で気になったこと、もっと勉強してみたいことはありますか?※順不同
  • ・ 水素やセシウム原子、光以外の物質や原子でも時を作り出すことができるのかが気になりました。
  • ・ 高低差による時間の進み方について。(延べ2人)
  • ・ 本当に正確な時間は作れるのかということ。
  • ・ 本当の正確な時間とは何か。
  • ・ アインシュタインの相対性理論などです。(のべ2人)
  • ・ 現在、最も精度の高い時計がどんなものなのか。
  • ・ 近年光原子時計の方がマイクロ波より精度が高く、共有できるようになったというのがまだ理解できてないです。
  • ・ 原子時計の詳しい仕組み
  • ・ 時計の仕組み
  • ・ 時計の仕組み等の物理なお話が少し難しかったので、次聞いたときしっかり理解できるように、物理をしっかり勉強したい。
  • ・ 標準の違いで時の流れる速さが違うということ。
5) この授業を受けて、科学・物理に対するイメージはどのように変わりましたか?※順不同
  • ・ 科学、物理は原子などのさまざまな物質から成り立っていることがわかり、とてもすごいというイメージに変わりました。
  • ・ 「こうだからこうである。」と理由をしっかり述べていて、理論的。数学の証明のようでおもしろそう。
  • ・ 興味がわいた。
  • ・ 難しいだけでなく、やはり興味深い。
  • ・ おもしろそうだなと思いましたが、同時に難しいものだというイメージになりました。
  • ・ 社会の中で使われているものとは少し離れた感覚があったが、実際は密接にかかわっていることがわかった。
  • ・ えらーい人が発見した定理や公式にならって考えるだけじゃないかと思っていましたが、自分から積極的に参加していくことが大切なんだと驚きました。
  • ・ 科学・物理は本当に苦手で嫌いだったけど、科学・物理はその分野だけの話で終わることなく、生きている間の身の周りの物、考え方などに用いることができると思いました。新しい考え方が持てるようになったと思います。
  • ・ 尺度(ものさし)の大切さが良く分かるようになりました。
  • ・ 特に変わらなかった。
  • ・ 物理は苦手であまり好きではなかったけど、自分の身の回りにもたくさんの〝物理″があることに驚き、興味がわいた。
  • ・ 今でも科学・物理には「絶対」な答えが1つだけあるというようなイメージだったが、そうではないということがわかった。
6) 講演者の話を聞いて、研究者としての将来像はイメージできましたか?また、その授業を受ける前と受けた後とでは、研究職のイメージはどのように変わりましたか?※順不同
  • ・ 研究職はとても難しい。実験などをしていると思っていたが、意外と身近なものを使っていることがわかり、研究職も幅広いイメージに変わりました。
  • ・ 最初は時計の少しのずれぐらい気にする必要はないと思っていたが、話を聞いて責任のある世界を動かすものだと実感した。
  • ・ そこでとどまらずにさらに上のものを研究すること。
  • ・ 研究者にはなれないと思いました。研究職については根気のいる仕事だなと思いました。
  • ・ 研究職というと堅苦しいイメージが強かったが、本当は重要な仕事であり、さらに自分が興味を持てるようなものになった。
  • ・ 先輩で井戸先生と同じ大学の同じ学部に入った方がいらっしゃって、物理と化学は趣味でやっているので、その延長線上を仕事に生かすということで研究者になる!とおっしゃっていましたが、それほど勉強が好きでなくてもやる気さえあれば研究はできるのだなと思いました。
  • ・ 研究者は一人で黙々と研究しているのかと思ったけど、いろいろな人とか関わり、コミュニケーションをとって一つ物を作り上げていくような協力することが大切なんだと思いました。
  • ・ 研究者は本当に研究内容が好きでないと務められないと思いました。
  • ・ 研究職はその分野のことしか考えることができず、狭い視野であると考えていたが、授業をきいて研究にはとても広い視野が必要であるというイメージに変わった。
  • ・ 研究職は私たちの生活から離れたところにあるイメージを持っていたが、時間という私たちに身近で根源となるようなものを研究しているのを知って意外だった。
7) この授業を通じて、大学でもっと理科の勉強をしてみたいという興味が湧きましたか?
  • a. はい〔7〕
  • b. いいえ〔2〕
  • c. 分からない〔4〕
8) また機会があれば、このような授業を受けたいと思いますか?
  • a. 是非受けたい〔8〕
  • b. あまり受けたくない〔2〕
  • c. 別の内容なら受けたい〔3〕

感想総回答数:15名

  • ■ 最初は1秒は1秒だ!!という風にしか思っていませんでした。しかしよく考えてみると、そもそも1秒って・・・となりました。そして、丁寧な説明で大体ですが理解することができました。〝基準″は勝手に決まっていくものではなく、自分が決めるものって言う言葉に感動しました。
    Srに勝るようなものや、より精度、信用度が高いものが見つかることを期待しつつ、今後このような分野に関わっていきたいと思いました。よく言われている国際貢献というものに関し、新しい視点ができてとても学べました。
    また、全体的な話として〝絶対″というものは物事に限らず、基準でも〝相対″を重視すべきであることも分かりました。
  • ■ 最初は地球の自転や公転がずれているということに驚いたけれど、原子時計の平均によって出されている世界基準の時刻も完璧に正確なわけではないということを知って、複雑な気持ちです。
    私は文系ですが、面白かったです。物理の話でも生き方の話でも、自分が使っているものさしが正しいかどうかなんて意識しないけど、今回のお話を聞いてそのようなところにゆさぶりをかけられました。
    本当に絶対なんて簡単にいうことができないんだなと思いました。
  • ■ 普段生活している中で、私たちは当然のように時間を使っていて、またその時間は時計を使っていて、で、その時計は私の生活を作っていると思うととてもわくわくして、また、とっても不思議だと思いました。また、私が普段使う時間というのはストップウォッチのコンマ2桁が1番小さいのに、先生方はコンマ十何桁という世界を競っていると知った時は私の知らない世界がまだまだたくさんあるんだなとうれしいような悲しいような何とも言えない気持ちになりました。
    私は高校2年生でもう受験です。しかし、今の私は何をするにもぶれているし、やりたいこともたくさんあります。今日のお話をうかがって、私は先生が大事だとおっしゃった〝何をものさしにするか″をよく考え、まだ何に価値があるのかをよく幹わけ、その道を進むかを考えていきたいと思います。私は理系ですが、物理は大の苦手でキライです。ですが、今日のお話を聞いて、物理は自分が思っている以上に奥が深かったことに気づきました。もう少し物理の授業を聞いてみようかなと思います。
    今日は貴重なお話、ありがとうございました。
  • ■ 世の中に〝絶対″というものはないということが学べた。ずれない時計はつまり作れない。では、一体どうしてずれをなくすために努力しているのか・・・。考え出すとどつぼにはまりそう。そういうものを考えたり調べたりするのが、研究者と呼ばれる人なんだなと思いました。今、進路を悩んでいますが、とてもいい話を聞きました。ありがとうございました。
  • ■ ・標準時についてよくわからなかったが、とても良く分かった。
    ・高い時計をいくつも持っていたり、10億分の1まで気にするなんてとても責任を持ってやられているなと思う。
    ・1秒についても良く分かった。
    ・アインシュタインの話は不思議に思い、興味を持った。
    全体を通してもとても分かりやすく、理論的で納得しやすかったです。生活についてもっといろいろ考えることができました。ありがとうございました。
  • ■ 世界の標準時は世界の時計の平均値で出していることを初めて聞き、日本の標準時も明石ではなく東京のNictが出していることがわかりました。
    また、時を作り出すのに、セシウム133や水素、光など多くのものがあることが分かり、10秒の10億秒の1しかずれないということがすごいと思いました。時の流れには重力が関係することが良く分かりました。
  • ■ 1分1秒が重要な特許などの書類の検査時などに時計が確かに必要なので、Nictは大切な機関だと思った。地震によって、回転が速くなるなんて面白いと思った。時計に原子力の話が関連してくるのは意外だった。1台1000万円の時計×18台も買うのは国民の税金からだと思うが、役に立ってくれるので良い使い道だと思った。原子泉時計は手作り、最初で最後、冗長性がないというのが意味が深かった。
  • ■ NICTが正しい時刻を送信しているので、1分1秒のずれが内容にしているとても大切な機関だと思った。
    10億分の1の誤差が生じる。世界の標準時は存在しないと知って驚いた。また、世界の標準時は各国の平均なのでもしかしたら、日本の標準時が正しいかもしれないので、どれが正しいのかわからないと聞いて、とても驚いた。
    300台の原子時計を平均した時に13桁からずれていることが分かるのはそれより正確な原子泉時計が研究されていることを知った。
    絶対というものはなくて、たとえばものさしでもそれが正確なのかはわからず、全て比率を測っているのだけだと良く分かった。
  • ■ 本日はありがとうございました。
    時間を出す細やかな仕組みは文系であることもあり、理解できないところもありました。しかし〝ものさし″の制度を考える大切さはわかりました。
    僕も自分の研究についてこれほど一生懸命に語れるようになりたいと思いました。(将来は文系の研究者になるつもりはないですが・・・。)
  • ■ 時間は抽象的なものだから、具体的に数字として基準を出していくのは難しそうだと思いました。誰でも使う身近な時間の最先端にいる人が、滝先輩なのですごくうれしかったです。今回の講師の方は自分の仕事等について、とても楽しそうに話していらっしゃったので、ああいう風に自分の仕事を好きで楽しく、しかも人の役にも立てている人はすごく素敵だと思いました。
  • ■ 時間はとてもあいまいなものなので、楽しいことをしていると速く感じるし、つまらないと遅く感じるし、本当に絶対というものはないんだなと思いました。
    時間から最後に人生の生き方まで話をされて、まとめ方がとても素敵だと思いました。
    時間は考えれば考えるほど、難しく思ってしまうけど、少しいろいろな疑問が解決したように思えました。ありがとうございました。
  • ■ 時間をずっと同じ方法で測っていると思っていたのですが、変わっているということは驚きました。1秒に対する気合をとても感じました。多くの人が関わって時間を決めていることを忘れず、頭のどこかに入れておきたいです。
  • ■ 日本の標準時は世界の標準時を基準として、時差から求めているものだと考えていたので、絶対的な世界の標準時が存在しないと知り、驚きました。
    今回の話を聞き、「1秒」というものがとても不安定だと思いました。
    技術の進歩で実験に対して細かい時間の単位が必要になる中で、その基準となる「1秒」の正確さを上げようとすることがとても重要だということが分かりました。とても興味深い話をありがとうございました。
  • ■ 人間が生きていくうえで何かにつけ基準は必要ですが、それを決める基準もない。だから、経験から得た答えを組み合わせてゆるがないものを作っていかないといけないのだなぁと思いました。震災もあって、何に価値をおくかがよく世間の話題になるようになりましたが・・・。
    リスクはあっても原子や先哲が発見した法則に頼って生きていくのは必要だと実感します。それは一種の「型」ではないでしょうか。そして、我々人間が研究を重ねて重ねて「型」という殻を突き破ることでしか新しいものやゆるぎないものは生まれないのですね、きっと。今日は貴重なお話をしてくださり、ありがとうございました。
  • ■ 自分の中では、無意識に絶対というものはあると思っていました。しかし、相対の重要性を感じました。「何かと比べる」ということも、大事なことなのだと思いました。「絶対」はないのだとわかりました。自分の信用しているものが本当に正しいのかを確かめるという考え方など、考えたこともありませんでした。物理のことだけでなく、自分の人生全体において、使える考え方だと思いました。
    また、自分の考えていたよりも、標準時というものは自分が想像しているよりも細かく作られているのだとわかりました。もっと単純に標準時など決められると思い込んでいました。
    これまでの自分のものさしはなんだったのだろうと、考え直してみるきっかけにもなりました。絶対というものがないことにとても興味を持ちました。
    内容も難しいと思ってのですが、僕にもわかりやすいように解説してくださって、深く学ぶことができたのに、感謝をしています。
    時間のことについて、そして絶対と相対の関係について、興味がわいてきました。これからは今回教えてくださった内容を心に留め、物理の勉強のみならず自分の生活にも取り入れていきたいと思っています。自分の頭に新たな考えが自分の中に入ったことを本当に感謝しています。
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