ホーム >> サイエンスアウトリーチ >> 出張授業 : H22(2010)年度

サイエンスアウトリーチ

  • 出張授業
  • サイエンスキャンプ
  • 物理オリンピック
  • 教員研修会
  • 高校生見学訪問
  • コラム

出張授業

  • H25(2013)年度
  • H24(2012)年度
  • H23(2011)年度
  • H22(2010)年度

名古屋市立向陽高等学校 SSクラス第2学年

「量子力学」

平成22年12月14日(火)

授業時間
12:15-14:05
50分×2コマ

出張授業担当者:

  • 山本 喜久(国立情報学研究所、スタンフォード大学)
  • 宇都宮 聖子(国立情報学研究所)

出張授業の概要

  • 1. 講義は、「チャーリーとチョコレート工場」の一場面をビデオで見てもらうところから始めた。この5分足らずのシーンで、主演のジョニー・デップは工場へ招待した子供たちと大人たちに、世紀の大発明「テレポーター」を紹介している。ビデオを流した後、このテレポーターの特徴を以下のようにスライドにまとめて示した。
    ・ チョコレートを無数の塵に分解して、これを電波で送り、テレビの向こう側の視聴者の手の中で再構成できる。
    ・ 転送の途中でチョコレートは変形(劣化)するが、テレポーターは一方向通信なので、これを元に戻すことはできない。
    次に、この「テレポーター」なるものは、実は量子通信や量子コンピューターの基本原理であるところの「量子テレポーテーション」のことであると述べ、今日の講義の目標は、この量子テレポーテーションを理解するところにあります、と締めくくって講義の導入部分を終わった。
続きを読む

授業担当者の感想

SSH出張授業 アンケートによるフィードバック

単一光子干渉、二光子干渉、量子もつれ、量子テレポーテーション、量子計算などの説明を行った。映画のビデオ・実験デモ・グループ討論などを取り入れて、生徒参加型の授業をめざした。アンケート結果を見ると、内容が面白いだけではなく、分かり易い授業に今後改善していく必要があると感じた。

続きを読む

授業風景

スライド

フィードバック総回答数:34名

1) 授業の理解
  • a. よく理解できた〔2〕
  • b. 普通〔13〕
  • c. わかりにくかった〔19〕
5) この授業を受けて、科学・物理に対するイメージはどのように変わりましたか?※順不同
  • ・ がらりと変わった。
  • ・ SFチックなことができそうで、よりおもしろいと思った。
  • ・ 奥が深くて難しいと思った。
  • ・ 面白そう。まだまだ発展する学問だと思うようになった。
  • ・ 科学、物理にはまだまだ知らない分野もたくさんあることを知った。
  • ・ 化学などは日常の生活にも何となく関わっている気がするが「量子力学」のようにあまり関わりのない科学分野もあるのかと思った。
  • ・ 確率でしか考えられないものもあること。
  • ・ 神にサイコロを振ってほしくないと思うようになった。
  • ・ 神はサイコロを振る。
  • ・ 感覚で理解しにくいことも扱うことに驚いた。
  • ・ 現実的なものだと思っていたが、夢のようなものを実現させるすごいものだと思った。
  • ・ 現代の科学は一般的な感覚から離れていると思った。
  • ・ さまざまな学問があって、未来を明るくしてくれる。
  • ・ 自然の事は全て物理で解決できていけるものなのだと思った。
  • ・ 自分が思っているよりずっとハードルが高いかも…と思いました。
  • ・ 自分が考えていたことよりもはるかに難しいものだと思った。
  • ・ 自分の考えていた世界とは違う、常識が通用しない世界があるんだなと思った。
  • ・ 少なくとも普通の人間が感じる物理よりも遥かに奥が深いと感じた。
  • ・ すごい次元のことだと思いました。
  • ・ 想像以上に難しかったです。
  • ・ 日常では考えられないような現象も扱っているんだと分かったし、物理を学ぶことが生活を便利にしていくのだと思った。
  • ・ 人の予想を超えることが起こるのだなぁと思った。
  • ・ 不可能と思われた現象を可能にしてしまう学問。
  • ・ 物理は実験と理論によって成り立っているということを今までより明確に実感できた。
  • ・ 物理は机の上の学問だと思っていたが、実験をしてその結果を解明していくものなんだとわかった。
  • ・ まず光が粒であることを知らなかったので、基本的なイメージが変わった。
  • ・ まだ、運動の授業しか受けていなかったので、光も物理で考えられるんだと思った。計算が難しいと思った。
  • ・ 身近なことから世界規模、宇宙規模まですごく広い分野を扱う学問だなと思った。また、光子ほどの小さいものから大きいものまで、やはり広いなぁと思った。
  • ・ 難しい、奥深いと思った。
  • ・ 難しい。
  • ・ より一層興味深いものになった。
  • ・ 理論上正しいことは、感覚ではあり得なくても成立するというのが科学というイメージを持ちました。
  • ・ 理論をたてて実験をし、その結果から仮説を実証していく「物理の仕方」が分かった。古典物理は“感覚”で理解できたが、量子力学は全くできなく、難しかったがとても面白かった。
続きを読む
ページトップ