委託事業
委託事業
平成17年度委託事業
報告・コンテンツ拡充班
グループ討論「コンテンツ拡充」まとめ
査読済最終稿について
<図書館での判定が困難であること>
判定は無理である
<研究者による保管・管理がされているか>
保管、管理はされていない(特に人文系は難しい)
対策
NII紀要ポータルに入れたもの、独自に持っていた紀要を取り込む
許諾がある学位論文を図書館がスキャニングし載せる
Web of Scienceを検索しリストを教員に渡し、提供してもらう
学位論文 --- 規則を作成し電子的に提出してもらう
古い論文等は載せないという選択肢もある
<論文執筆時に、著者最終稿から引用する場合、出版社版と区別する必要の有無>
出版社によって条件が違う以上は必要
出版社によっては本文にリンクを張ることを条件に出版社版を許可しているところもある
執筆者から出版社への譲渡条件による
出版社版をメタデータとしてリポジトリ版へ載せる
プレプリントであれば区別する必要は無いのではないか
<リポジトリ登載論文に対するILL文献複写依頼への対応>
質問の意味がくみ取れないので、グループとしての回答はなし
<リポジトリ投稿論文には、バージョンなどの時系列のコンテンツの推移、共著や期間横断的な学会誌など著者の所属が限定できない場合など様々な問題点があり得る。こうした点を調査し、一定の基準を示して欲しい。>
中間的なものはあり得る
他大学に所属していても公開すべき(許諾は必要)
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書式の作成について
<全国共通のポスター、パンフレット>
<グリーンであるかどうか不明な出版社等への申請文書>
<共著者の許諾を取る場合の文書>
全国共通のポスターやパンフレットの作成は、実務担当者にとってもメリットがあり、かつ研究者へのインパクトも高い。作成を誰が担当するかが課題であるが、CSI参加大学の協力のもと、NIIが積極的な役割を果たしてもらいたい。
グリーンであるかどうか不明な出版社等への申請文書、共著者の許諾をとる場合の文書、学位論文提出時の許諾書等、各大学で共有できる文書は、本日開設予定のホームページに掲載し、共有化を図る。(認証つきのページなどで)
在籍していない著者について
<学内に在籍していない著者の許諾を得ることが困難>
主に、学位論文についての卒業者からの許諾や、共著者が他大学の所属である場合などが考えられる。
卒業生の場合、同窓会などの情報を利用して、連絡を取る方法が考えられる。
異動・退職・死去などのパターンに整理して考える必要がある。
<作業時に得られた個人情報の管理>
死去の場合などは、人事の情報から遺族に連絡することが、可能だが個人情報の目的外利用となるので注意が必要
共著者について
<共著者の許諾を誰が取るのか、またその方法>
商業出版の場合、共著者の許諾は必要かという、意見も出たが、許諾を取るべきとの意見が大部分だった。
公開を許諾する人が共著者から、同意を取ってもらう方法と、個々に事務局(図書館)で取る方法がある。 具体的な方法としては、許諾依頼書に共著者を含む許諾を得るとの一文を入れておく。
理工系の場合、共著者の人数が多く国籍が違う場合、事務局で行うのは困難なので、主著者から取るのが現実的ではないか。
商業出版以外での権利処理について
<学位論文など大学に在籍時に許諾を得る仕組み>
論文提出時に、併せて「許諾」書を提出してもらうシステムを作る。その際、要旨・全文等許諾の範囲を定めることができるものが好ましい。
過去の論文については、同窓会や研究科等のルートを通して許諾を得る。
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研究者のインセンティブについて
<各研究者が得られる利益の強調の必要性>
業績リストを作成できる、簡単にリストアップできる仕組みをシステムで作れば?
自分の研究成果の保存性を強調する。長期保存に関しては特に人文系に効果的。
成果の視認性の向上。引用件数が上がる。ただ理系では既にその手の対策や環境は整っており、そこまでのアピールにはならない。
商用のデータベースでも検索できるような、連携があると良い。
リポジトリのメリットについてまとめた決定版のようなものを作ればどうか?
保存性については懐疑的な人もいる。デジタルデータの長期保存は大変難しい。ハーバード大では紙媒体に打ち直して保存もしている。
<既存の分野別のリポジトリとの関係>
理系の論文は電子化されていて、すでに視認性が高いのでリポジトリのメリットとして、視認性を挙げるのは弱い。特に理系に関してはリポジトリのメリットがあまりないと思われるところに問題点があるのではないか。
<リポジトリの有用性や価値、意義を理解してもらうための効果的な方法>
業績リストの作成と連携して、教員の負担を軽減することが一番有効なポイントではないか。(熊大)
相手によって(分野によって)攻め方を変えてゆく。北大では、2種類のパンフレット「視認性が高まります」「責任を持って後世へ継承します」を作成し、相手によって使い分けている。(北大)
便利なものであることをアピールするため、Web of Science より過去5年間の業績を採取し、研究室単位での業績リスト、科研費の申請書を作成できるページを公開する予定(京大)
電子ジャーナルの閲覧に高い料金を払っていることを知らない先生も多く、この点を強調すると理解を得やすい
<研究者のニーズ、特に人文系でのニーズ>
人文系の先生にとってもE-Journal等は少ないので、紀要等も含め視認性を高められる。
地域性等の特色ある資料はニーズがある。
国際会議等の資料はニーズがある。
研究成果の視認性について
<分野による視認性の相違とリポジトリによる効果の違い>
自然科学系と人文・社会科学系による相違はある。前者においては、すでに分野別リポジトリなど電子化された学術情報も多く、視認性が高いという現状あり。ただし、専門分野等、限られた研究者のコミュニティに限定されるなどの問題があり、学術機関リポジトリとの差異は説明できるのではないか。インセンティブの問題は業績データベースとの連携で解決可能かと思われるが、リポジトリによる効果は高いといえるかは不明。一方、後者においては、分野別リポジトリは少ない。視認性が低いという現状があり、リポジトリによる効果や期待は高いのではないかと思われる。
若手研究者の研究成果発表の場としても期待できるのではないかという意見もあり。
Last updated on: February 16,2006
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最終更新日: 2008年02月01日