よくある質問 FAQ
このページでは主として,民間企業提供データセットのうち研究室単位で提供しているものの利用について,よくある質問と一般的な回答を記載しています。その他のデータセットについては回答とは異なる場合があります。
本ページに回答が見つからない場合は「問い合わせ」に記載のIDR事務局にご連絡ください。
2024/06/20 更新
1. 利用申請に関する質問
- (質問1-1)
- 大学のゼミや卒論でデータセットを使うことはできますか?
- (回答1-1)
- ゼミや卒論であっても,研究室内で研究代表者の管理の下で研究に利用する場合は可能です。
- (質問1-2)
- 大学の授業でデータセットを使うことはできますか?
- (回答1-2)
- IDRから提供しているデータセットは原則として研究目的の利用に限定されています。ただし,授業形態やデータセットの種類によっては,研究代表者が責任をもってデータの管理を行うことを条件として,利用が認められる場合があります。利用の可否はデータ提供者による個別の判断となりますので,事前にIDR事務局にご相談ください。
- (質問1-3)
- 高校の研究活動でデータセットを使うことはできますか?
- (回答1-3)
- データセットの種類によっては,指導教員が研究代表者となって責任をもってデータの管理を行うことを条件として,利用が認められる場合があります。利用の可否はデータ提供者による個別の判断となりますので,事前にIDR事務局にご相談ください。
- (質問1-4)
- 年度末に利用報告書を提出するそうですが,それまでに研究成果を出せそうにありません。それでも利用申請できますか?
- (回答1-4)
- はい,可能です。利用報告書はデータセットの利用状況を確認するためのものですので,研究成果がなくとも問題ありません。
2. メンバー構成に関する質問
- (質問2-1)
- 年度の途中で学生をメンバーに追加したい場合はどうすればいいですか?
- (回答2-1)
- 研究室内のメンバーの変更については都度の連絡は不要です。研究代表者がメンバーのリストを管理し,年度末に利用報告書に記載してご提出ください。ただし,社会人学生の場合はデータセット提供者による確認が必要な場合がありますので,事前にIDR事務局にご連絡ください。
- (質問2-2)
- 研究代表者が別の大学に異動することになりました。異動先の大学でもデータセットを使い続けたいのですがどうすればいいですか?
- (回答2-2)
- 異動先の大学でデータセットを利用するためには,改めて利用申請をしていただく必要があります。また異動元の大学での契約について,終了もしくは研究代表者変更の手続きが必要になります。4月に異動の場合は年度末の利用報告の際に早めにご申告ください。年度途中の異動の場合は異動時にご連絡ください。
- (質問2-3)
- 研究代表者が大学を退職することになりました。研究室は別の教員が引き継ぐのですが,データセットの利用を継続することはできますか?
- (回答2-3)
- 研究代表者を変更することで継続して利用いただくことができます。3月末で退職の場合は年度末の利用報告の際に早めにご申告ください。なお,データセットによっては別途書面での契約変更手続きが必要となります。
3. 外部サービスの利用に関する質問
- (質問3-1)
- 研究室のサーバの処理能力が足りないので商用クラウドなどの外部サービスを利用したいのですが問題ありますか?
- (回答3-1)
- IDRから提供しているデータセットの多くは原則として第三者への提供や開示が禁止されており,機密情報に準じた適切な保護措置が必要です。所属の大学の情報セキュリティポリシーや関連の規則により機密情報の取り扱いが可能なクラウドサービスが定められていると思いますので,それに従ってください。よくわからない場合は大学の情報セキュリティ担当者にご確認ください。なお,生成AIに関しては別に記載の「生成AIでの利用に関する質問」もご確認ください。
- (質問3-2)
- 業者に発注してデータ処理や加工を委託することはできますか?
- (回答3-2)
- IDRから提供しているデータセットの多くは原則として第三者への提供や開示が禁止されていますが,委託先での秘密保持や権利の帰属等について適切な管理ができるならば認められる場合もありますので,事前にIDR事務局にご相談ください。
- (質問3-3)
- クラウドソーシングサービスを使って被験者実験をすることはできますか?
- (回答3-3)
- クラウドソーシングサービスには様々なものがありますし,利用するデータセットや実験の内容にもよります。データセット提供者の許諾が必要な場合もありますので,事前にIDR事務局にご相談ください。
4. 生成AIでの利用に関する質問
- (質問4-1)
- 生成AIサービスを利用した実験においてデータセットの一部を入力として使用することは問題ありませんか?
- (回答4-1)
- 現在提供されている主要な生成AIサービスはサービス提供者が入力データを直接処理する外部サービスとなっており,それらにデータを入力することはデータセットの第三者への開示にあたると考えられます。IDRで提供している多くのデータセットでは,利用契約においてデータの第三者開示を禁じていますので,それらのデータセットでは事前にデータセット提供者から許諾を得る必要があります。各データセットの利用者向けページに取扱いが記載されている場合もありますので,まずそちらをご確認の上,必要に応じてIDR事務局にご相談ください。
- (質問4-2)
- 公開されているLLMのモデルを用いて研究室内の環境で実験をすることは問題ありませんか?
- (回答4-2)
- 外部のサービスを利用するのではなく,公開されているモデルを用いてローカルの環境で実験をするのは特に問題ありません。ただし,データセットによっては,学習したモデル等を公開や第三者提供することによってデータセット提供者の利益を害する恐れもありますので,そのような行為はお控えください。