学術情報の国際的流通共有システムに関する実証研究

−タイ王国からの研究者招聘−

 平成9年度より3年計画で実施している文部省科学研究費国際共同研究「学術情報の国際的流通共有システムに関する実証研究」(研究代表者 小野 欽司研究開発部長)では,平成10年8月2日から9日にかけて,タイ王国からAsian Institute of Technology(AIT,アジア工科大学)のProf. Vilas Wuwongse(ヴィラ助教授),Kasetsart University(カセサート大学)のProf. Asanee Kawtrakul(アサニ助教授),Asian Center for Research on Remote Sensing(ACRoRS,リモートセンシング研究アジアセンター)のDr. Surat Lertlum(スラ博士),National Electronics and Computer Technology Center(NECTEC,国立電子通信技術研究センター)のMr. Paisal Kiattananan(パイサル氏)の4名を招聘した。

 今回の招聘では,日本およびタイ王国における学術情報の国際情報流通の現状について情報を交換し,両国間での情報流通の促進に関する諸問題を検討するとともに,衛星画像情報,ハイパーメディアデータベース,遠隔講義やネットワーク会議など,現在活動を行っている共同プロジェクトに関する議論や中間的な評価を行った。これらはいずれも,日本とタイ王国を結ぶ国際通信回線を介して両国の研究者が緊密に連携しながら進めているもので,アジアにおける今後の学術研究情報システムおよびネットワークのあり方を探るテストケースとなることが期待される。なお,これらの共同研究については,12月に開催予定の共同ワークショップにて活動成果を報告する予定である。

 打合せの様子

Prof. Vilas Wuwongse 


目次へ戻る          次へ