目録システムにおけるドイツMARCの導入

 学術情報センターは,平成10年11月から目録システムにドイツMARCを導入し,目録システム参加館が参照情報として利用できるようにした。

 学術情報センターの目録所在情報サービスでは,国内外の国立図書館などが作成した書誌情報(MARC:MAchine Readable Catalog)を導入し,目録データの効率的な入力を支援している。しかしながら,ドイツ語資料については,現在,大学図書館などで約730万冊所蔵されているが,これまでドイツ語資料のMARCが導入されていなかった。そのため,総合目録データベース化されているのは約100万冊という状況であった。

 ドイツMARC(Deutsche Nationalbibliographie)は,ドイツ国立図書館(Die Deutsche Bibliothek)で作成されている書誌情報であり,目録システム参加図書館から導入の要望が強かったものである。学術情報センターでは,平成9年度からこのためのシステム開発を実施するなど,導入に向けた準備を進めてきた。今回の公開により,ドイツ語資料の目録データ入力作業の飛躍的な効率化が期待される。

1.導入予定

 平成10年11月

2.件数およびデータ内容

(1)データの収録年:1945年〜現在

(2)初期導入レコード件数:約400万件

(3)年間増加レコード件数(推定):約30万件

(4)データ内容:主としてドイツ国内で刊行された図書,地図,録音資料および学位論

         文など。雑誌は除く。

 ドイツMARC(Deutsche Nationalbibliographie)の詳細については,次のドイツ国立図書館のURLを参照されたい。

http://www.ddb.de/service/index_e.htm

3.利用方法

 利用方法,利用上の注意点などについては,「オンライン・システムニュースレターNo.64」の関連記事にて説明している。

(目録情報課)


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