新情報検索サービス移行の進捗状況

 学術情報センターでは,オープンシステムへの対応として新しい情報検索システム(新IRシステム)の開発およびデータベースの移行を進めており,その現状についてお知らせします。

1.平成8年度の開発状況

(1)検索システム

 検索システムの機能として,次の2つのコマンドを追加しました。これらにより,利用者の検索要求により適合した検索を可能とします。 

・RANKコマンド

 利用者が入力した検索文字列が,検索対象となるレコードにどれくらい出現するかにより順位付けがなされ,その結果が検索結果集合となります。

・FREEコマンド

 利用者が入力した文字列や句を単語に分割した上で,RANKコマンドと同様の処理を行います。

(2)データベース移行

 平成7年度の8種に引き続き,次のデータベースの移行のためのシステム開発を行いました。

・科学研究費補助金研究成果概要データベース  

・学会発表データベース

・民間助成研究成果概要データベース

・Life Sciences Collection PLUS Marine Biology and BioEngineering

・COMPENDEX PLUS

・Science Citation Index Expanded

・Social Sciences Citation Index

・Arts and Humanities Citation Index その他

(3)モニタリング

 検索システムについては,当センターから委嘱した11名のモニターによる評価を平成9年3月に行いました。このモニタリングにより得られた意見については,平成9年度以降の検索システムの改善に反映させていく予定としています。

2.今後のスケジュール

(1)新IRシステムの試験公開

 諸般の事情により延期しておりました新IRシステムの試験公開(センターニュースNo.37(1996.9)参照)を,サービス開始への準備として行います。方法・時期につきましては,別途,お知らせします。

(2)グラフィカル・ユーザインタフェース(GUI)の開発

 現在開発中の文字型ユーザインタフェースに加えて,WWW 等を利用したGUIの開発を計画しております。

(データベース課)


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