イベント情報
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2012年(平成24年度)
 

第7回 SPARC Japan セミナー2012
「図書館によるオープンアクセス財政支援」

日時

平成25年2月19日(火)13:00~17:00

場所

国立情報学研究所 12階 1208,1210会議室

イベントは終了しました
ご参加ありがとうございました。
当日の発表資料と開催報告を公開しましたので,ご活用ください。

更新記録

ドキュメントを掲載しました。(2013/06/20)
ビデオ映像を公開しました。(2013/03/11)
・写真を公開しました。(2013/03/04)
発表資料を公開しました。(2013/02/26)
開催報告を公開しました。(2013/02/22)
講師紹介講演要旨を公開しました。(2013/02/04)
プログラムを公開しました。(2013/01/09)
・ウェブページを公開しました。(2013/01/09)

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第x回 SPARC Japanセミナー2012

第x回 SPARC Japanセミナー2012

第x回 SPARC Japanセミナー2012

第x回 SPARC Japanセミナー2012

第x回 SPARC Japanセミナー2012

第x回 SPARC Japanセミナー2012

アウトライン

【概要】
高エネルギー物理学・数学等の分野で,図書館がオープンアクセスを財政支援する取組みが始まっています。今回はarXiv.orgやSCOAP3の現在の活動状況を概観し,図書館と研究者が協働して取組むオープンアクセス支援のありかたを考えたいと思います。また図書館員向けの概説を加え,理解しやすいように補足いたしますので,この機会に是非ご参加ください。(当日は通訳がつきます)

【参加対象者】
研究者,図書館員,学術出版職にある方々

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プログラム
司会: 柴田 育子 (一橋大学附属図書館)

時間

内容

講師

発表資料

ビデオ映像

ドキュメント

13:00-13:05

開会

13:05-13:25

〈ミニ レクチャー〉
オープンアクセス講座

[講演要旨]

柴田 育子
(一橋大学附属図書館)

(637K)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

video

(15:43)

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(1.2M)pdf

13:25-14:45
(質疑含む)

arXiv.org: オープンアクセスにおける組織的なビジネス展望

[講演要旨]

Oya Y. Rieger
(Cornell University Library)

(901K)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

video

(84:59)

video

(1.1M)pdf

14:45-15:00

休憩

e-print arXiv と京都大学基礎物理学研究所の20年にわたる関わり

奥平 千秋
(京都大学基礎物理学研究所図書室)

(1.15M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

video

(12:50)

video

(795K)pdf

15:00-15:25
(質疑含む)

SCOAP3への日本の図書館の対応

[講演要旨]

砂押 久雄
(東京工業大学附属図書館)

(325K)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

video

(38:41)

video

(980K)pdf

15:25-15:50

研究者から見たオープンアクセス

[講演要旨]

坂井 典佑
(東京女子大学現代教養学部)

(149K)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

video

(23:09)

video

(796K)pdf

15:50-16:50

パネルディスカッション

【モデレーター】
木下 聡
 (東京大学附属図書館)

【パネリスト】
Oya Y. Rieger
 (Cornell University Library)
砂押 久雄
 (東京工業大学附属図書館)
坂井 典佑
 (東京女子大学現代教養学部)

video

(44:56)

video

(765K)pdf

16:50-17:00

閉会

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参加費
無料
参加申込

氏名,所属,連絡先をご記入の上,件名を【第7回SPARCセミナー参加申込】として,電子メールまたはFAX にて下記宛にお申込ください。折り返し【受付票】を返送しますので,当日ご持参ください。

※ご連絡いただいた個人情報は,今後のセミナーのご案内と開催変更等の緊急連絡に使用いたしますのでご了承ください。

受付は終了いたしました。多数のお申込み誠にありがとうございました。
申込期限: 平成25年2月15日(金)

申込先: 国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課図書館連携チーム SPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2375

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講師紹介

◇柴田 育子

  (一橋大学附属図書館)

2007年より一橋大学附属図書館員として勤務,2010年より雑誌業務を担当。2011年9月から7ヶ月間,JUSTICE事務局で実務研修生としてコンソーシアム業務に係わる。

◇Oya Y. Rieger

  (コーネル大学 アソシエイト・ライブラリアン)

Oya Y. Rieger氏はコーネル大学のアソシエイト・ライブラリアンで,主にdigital scholarshipや保存などを担当しています。図書館のデジタル化,リポジトリの発展,電子保存や電子出版,e-scholarshipなどに着目し,ニーズの評価,必要性の分析,ビジネスモデルや情報管理ポリシーの策定などに取り組んでいます。彼女は様々なオープンアクセス活動においても主導的な役割を果たしており,学術コミュニケーションの検証や発展に寄与しています。arXiv.orgのプログラムディレクターの立場から,物理,数学,コンピュータサイエンス等のオープンアクセスのさきがけとして世界的に知られているarXiv.orgの動向を見守り続けてきました。また彼女はコーネル大学図書館とデューク大学出版局が共同で運営しているProject Euclidの活動にも参加しており,インパクトの高い査読済の数学論文や統計データへの容易なアクセスを可能としました。METUで経済学の学位を,オクラホマ大学で行政学,コロンビア大学で情報システムの学位をとり,コーネル大学ではHuman-Computer InteractionでPh.D.を取得しました。

◇砂押 久雄 

  (東京工業大学)

東京工業大学研究推進部情報図書館課情報管理グループ長。
東京工業大学附属図書館,国立教育政策研究所教育研究情報センター教育図書館を経て,2012年7月から現職。電子資料も含めた資料契約業務を担当。

◇坂井 典佑 

  (東京女子大学現代教養学部 教授,PTEP編集長)

専門分野は素粒子物理学理論。1963年東京大学理学部物理学科卒業,1972年東京大学大学院理学系研究科物理学専門課程博士課程修了(理学博士)。日本学術振興会奨励研究員,マックスプランク研究所研究員,ラザフォード研究所研究員,東北大学理学部物理学科助手,高エネルギー物理学研究所助教授,東京工業大学助教授,同教授を経て,2008年より現職。
標準模型を超える素粒子の統一理論を求めて,超対称性理論,超弦理論,ソリトンとその非摂動効果などを研究してきた。オープンアクセス学術誌である Progress of Theoretical and Experimental Physics(PTEP)の初代編集長を務めている。PTEP は Progress of Theoretical Physics(PTP)の後継誌として,素粒子・原子核・宇宙分野の理論だけでなく実験の論文を含むために,日本物理学会が Oxford University Press の協力を得て2012年から刊行を開始しており,SCOAP3の対象誌となっている。

◇木下 聡

  (東京大学附属図書館情報管理課長)

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講演要旨

◆〈ミニ レクチャー〉 オープンアクセス講座

  (柴田 育子)

オープンアクセスとはそもそも何なのか? 本セミナーの参加者が共通認識を持つために,オープンアクセスの概観を捉え,さまざまなオープンアクセスの種類や財政基盤の違いを説明する。

◆arXiv.org: オープンアクセスにおける組織的なビジネス展望

  (Oya Y. Rieger)

1991年に設立されたarXiv.orgは,効果的なオンライン情報流通システムとして象徴的な地位を確立しました。また学術コミュニケーションの変遷において,リポジトリの可能性を示す良い例としてしばしば引き合いに出されます。その理由のひとつとして,arXiv.orgにより科学的な発見を素早く世界中に普及させることが可能になり,科学をより身近なものとすることができたことがあげられます。
2010年,コーネル大学ではarXiv.orgの財政基盤を拡大する新しいビジネスモデルを採用しました。このコミュニティレベルの暫定的なモデルは多くの支援を獲得しましたが,arXiv.orgのように世界中にユーザーがいる,オープンアクセスのオンラインリソースの持続可能性について,多くの疑問をも生み出しました。持続可能性とは安定したサービスを継続的に提供することです。オープンアクセスのシステムにとって,持続可能性は長期の維持管理の責任を伴います。つまり技術的,社会経済的政策,またビジネス的側面を持ち,受託責任をも含みます。オープンアクセスではその責務,管理体制,戦略的ビジネスプランを明確にし,そのようなサービスの長期的,安定的な供給をおこなってゆかなければなりません。

◆SCOAP3への日本の大学図書館の対応

  (砂押 久雄)

SCOAP3 (Sponsoring Consortium for Open Access Publishing in Particle Physics)は,高エネルギー物理学分野のジャーナルのオープンアクセス化を目的とした国際連携プロジェクトです。他のオープンアクセス誌と大きく異なる点は,出版料を入札により決定し,かつ学術雑誌の購読料を出版料への出資に切り替えるという画期的なビジネスモデルを目指している点です。このプロジェクトへの日本の大学図書館の対応,SCOAP3タスクフォースの活動を報告します。

◆研究者から見たオープンアクセス

  (坂井 典佑)

広義の意味ではオープンアクセスとは研究情報を誰もが無料でインターネットを用いて閲覧可能にすることと定義されています。狭義の意味では,査読付きの学術誌に掲載された論文を無料でダウンロードできることです。前者はプレプリント・アーカイブでほぼ実現されていますが,後者はオープンアクセス学術誌の課題です。1990年以後,研究者の日常的研究活動がプレプリント・アーカイブによって画期的に変化しました。まず,この状況を研究者の視点から概観します。一方,オープンアクセス学術誌の安定的なモデルを作ることが現在の重要な世界的課題です。この先駆けとして,SCOAP3という国際的取組みが実現しつつあります。こうしたオープンアクセスのための財政的支援の仕組みが我が国にとっても大きな課題です。この進展はこれからの学術出版と研究活動に大きな影響を与えることになるでしょう。オープンアクセス運動が直面する課題と今後の可能性を研究者の観点から考えてみたいと思います。

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開催報告
平成25年2月19日(火)に第7回SPARC Japanセミナー2012「図書館によるオープンアクセス財政支援」を開催しました。
参加者数 105名
アンケート結果 回答数: 59

※ご意見は,公開の同意をいただいたものです。

■参加目的
    業務に関連するため:51   研究に関連するため:4   教養:7   その他:0
■今回の内容について
  目的達成度
    役に立つ:45   普通:11   期待と異なる:1
  ご意見 【所属/職種】
  【大学/図書館関係】
   
  • 投稿料を図書館が負担するかたちとなっていることが正当か?図書館というより大学が負担するかたちが良いのでは?
  • Oyaさんのお話。ビジネスモデルとしての視点が成功につながっている。モデルケースとして大変興味深い。
  • 興味深い内容でした。
  • 勉強になりましたが、学問分野全般がこれに続くのは難しいような気もしました。購読料、ゴールドOAのAPC、SCOAP3などリダイレクトへの出資金、様々なお金を払うために図書館から大学へどんな働きかけができるのかなと感じました。
  • 「研究者からみたOA」がわかりやすかった。
  • 本題であるSCOAP3への対応説明をもっと掘り下げて深く聞きたかった。
  • 会場が静かです。
  • arXivやSCOAP3の活動に詳しい講演者が揃っていてよくわかりました。
  • OAやSCOAP3に関して興味があるとともに、今後の大学図書館業務にとって非常に重要なトピックと思ったため参加したのですが、基本的な知識を得たいという目的にとって非常に有意義な内容だったと思います。
  • わかりにくかったarXivやSCOAP3について、講師の方々がそれぞれの立場からわかりやすく説明してくださったので、理解が深まったように思います。
  • SCOAP3とarXivの検討状況がそれとなく理解できた。
  • 初心者の私にはarXivの話や議論がやや高度でしたが、SCOAP3については良く理解することができました。理念だけではなく実際の仕事・作業について知ることができたのは、特に有益でした。arXivについてもこれから知識を深めてゆく糸口が見つかりました。Oyaさんの考え方も勉強になりました。
  • オープンアクセスについて考えを深められた。
  【大学/研究・教育関係】
   
  • arXivについても知らなかったことを色々と聞くことができた。
  【企業/図書館関係】
   
  • SCOAP3のモデルが非常に興味深かった。
  【企業/その他】
   
  • 日本の図書館にはOyaさんのP23のスライドにあるような「Business Planning」の視点が欠けていることが判りました。
  【その他/図書館関係】
   
  • SCOAP3の仕組みについて理解できていなかったところが理解できた。
  【その他/その他】
   
  • 財政支援の難しさが良くわかりました。パッケージに入っているから購入しているが、研究室も無い大学にSCOAP3の拠出をするのは確かに難しいと思いました。arXivのモデルが上手くいっているのは素晴らしいと思いました。
■今後,聞いてみたい内容・テーマ・講演者について
  【大学/図書館関係】
   
  • 大学トップ層とOAについて話す場など。
  • 今回のようなビジネスモデルの転換という視点にも通じますが、大学図書館が今後どのように運営を行ってゆくかにあたり、財政問題は大きいと思います。外部資金調達の方法論など、図書館に限定しなくても公共的存在である組織の運営に関する財政基盤をどう強めてゆくかに関心がさらにでてきました。
  • 学術コミュニティ、研究者と大学図書館の新たな関係性、協力の在り方を模索するようなトピックは図書館側にはやはり欠かせないかと。
  • ERDB
  • SCOAP3について今後の動向を教えていただきたい。
  【大学/研究・教育関係】
   
  • 査読後掲載論文とpreprintの著作権的な関係
  【企業/図書館関係】
   
  • SCOAP3の経過
■その他,当企画に関するご意見・感想
  【大学/図書館関係】
   
  • 時間配分に課題があったと思う。
  • 各機関でSCOAP3への参加をどのように決定したのか(上層部への説得方法など)の事例を共有し、参加館を増やす努力につなげてほしいと思いました。
  • SCOAP3への参加を検討していますが、メリットが良く分かりません。
  • 準備に企画にお疲れ様でした。
  • ありがとうございます。
  • 投稿料と利用(ダウンロード)のギャップの問題を改めて感じ、考えさせられるテーマでした。日本の研究、学術の発展に、教育を含めた利用→投稿のサイクルをいかにきちんと根付かせてゆくかが大きく影響するように思います。
  • 今後も変化のあった時に、今回のようなかたちで説明・報告をおこなっていただきたい。
  • ディスカッションをもっと有効にしたいが、聞いたことをすぐにアウトプットして、ディスカッションに参加というのは難しい。
  【大学/研究・教育関係】
   
  • 火曜日開催は出席しにくい。
  【企業/図書館関係】
   
  • OAは重要課題のため、引き続きこのテーマの企画を希望します。
  【企業/その他】
   
  • 有意義な内容ありがとうございました。
  【その他/学術誌編集関係】
   
  • 数学者がOAをどのように思っているかを伺いたい。
  【その他/その他】
   
  • もりだくさんで大変聞きごたえがありました。ありがとうございました。
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最終更新日:2013年06月20日