イベント情報
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2012年(平成24年度)
4th EuCheMS Chemistry Congress(第4回ヨーロッパ化学会議) に出展
日時 2012年8月26日(日)〜8月30日(木)
会場 Prague Congress Centre, Prague, Czech Republic

SPARC Japanの化学系パートナー誌が 4th EuCheMS Chemistry Congress(第4回ヨーロッパ化学会議)に出展し,チェコ・プラハで4日間のジャーナルプロモーション活動を行いました。

 

参加誌はSPARC選定誌のAnalytical Sciences日本分析化学会),Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry日本農芸化学会),Journal of Bioscience and Bioengineering日本生物工学会),Journal of Chemical Engineering of Japan化学工学会),Materials Transactions日本金属学会),Polymer Journal高分子学会)の6誌に,Advanced Powder Technology粉体工学会),Bulletin of the Chemical Society of Japan日本化学会),Chemistry Letters日本化学会),The Chemical Record日本化学会),Trends in Glycoscience and GlycotechnologyFCCA)の5誌を加えた計11誌。

 

地元チェコ及び隣国ドイツを中心に,ロシア,ルーマニア,イタリア,フランス,メキシコ,トルコ等からの参加者に,見本誌やカタログ及びうちわ等のグッズを配布し,日本発の学術情報誌を紹介しました。日本を含めたアジアからの参加者は少なく,ロシア及び東欧からの参加者が目立ちました。「親子で論文が掲載されたことがある」,「日本に留学していた時に研究室で読んでいた」,「以前編集委員だった」など参加誌に縁がある方々や,初めて目にしたジャーナルに興味を示し熱心に目次を読み込む方々,インパクトファクターや審査期間,掲載料の有無等のジャーナルデータに関心を寄せる方々など,ブースを訪れる参加者の興味は多岐にわたっていました。「日本のジャーナルは良いのに,知られていないのが残念」との声もありました。またブースに立ち寄って下さった日本人研究者の方々からは,励ましのお言葉を頂き,会場内の様子や発表の傾向を教えて頂きました。

 

一方的なジャーナル紹介だけでなく,会話を通じて海外の研究者の実情を知ることが出来るのも,直接現地に赴く大きな利点です。日本の研究機関と共同研究中のドイツ人研究者からは,日本人留学生に来てもらいたいものの,帰国後の就職支援が不十分なために肝心の希望者が少なく,受け入れが困難であることや,日独の研究機関同士の一対一の交流は比較的容易に行える一方,より大きな枠組みでの研究協力体制をサポートする仕組みが日本側に不足しているとのコメントを頂きました。オープンアクセスジャーナルの広がりについては,掲載料は研究費の中で真っ先に削減される項目なので,掲載料が高いOAジャーナルへの投稿は避けていると,著者の立場からは必ずしも歓迎ではない様子が見て取れました。ポルトガルの研究者からは,所属機関の予算が限られているためにアクセス出来る文献が少なく,リプリントの請求メールをあちこちに出していると伺いました。

 

2年前の3rd EuCheMS(ドイツ・ニュルンベルク)ではバイオと聞いただけで「関心がない」とブースを去る参加者が少なくありませんでしたが,今回はバイオ関係のジャーナルに人気があり,予想外のペースで見本誌がなくなりました。またドラッグデリバリーシステムやナノテクノロジーを扱った論文の有無を尋ねられるなど,医薬系ジャーナルへのニーズが存在することも分かりました。継続して出展することでトレンドを知り,プロモーションの内容を参加者の関心に合わせて変えていくことで,より効果的な学術情報発信を目指していきたいと感じました。

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最終更新日: 2012年09月28日