イベント情報
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2012年(平成24年度)
European Congress of Mathematics (ECM) に出展
日時 2012年7月2日(月)〜7月7日(土)
会場 Auditorium Maximum of the Jagellionian University, Kraków, Poland

SPARC Japan の数学系パートナー誌が European Congress of Mathematics (ECM) (http://www.6ecm.pl/)に出展し,ポーランド・クラクフで7月2日から7日の6日間,ジャーナルプロモーション活動ならびに出版社とのミーティングを行いました。

 
 

European Mathematical Society (EMS) は1992年以来4年毎に数学の国際会議を後援している。この国際会議 European Congress of Mathematics (ECM) には,主にヨーロッパの数学者の参加を得ているが,国際的な参加者の注目も集めている。今年は第6回目にあたり,Polish Mathematical Society の主催により7月2日〜7日まで Kraków にて開催された。講演および展示は Jagiellonian 大学の Maximum 講堂にて行なわれ,1,000名近い数学者が参加した。

 

David Ruddy (Cornell University Library) および Mira Waller (Duke University Press) が Project Euclid を代表してこの第6回 ECM に参加し,ブースの設置により日本の数学各誌の展示をするとともに,会議に参加の数学者に直接対応した。このコンファレンスにおける目的は,Project Euclid の代表という立場に加え,日本の各数学雑誌,その他の出版物の展示および出版社のプロモーションを行なうことであった。

 

第6回 ECM に向けての準備にあたっては,名古屋大学の小崎和子および Duke University Press のマーケティング部門と恊働して,日本の数学雑誌各誌のプロモーション用のパンフレットを作成した。(別添参照 (947K)pdf)また日本の出版社からジャーナルその他の出版物を Kraków の会場へ搬送する手配をした。まだ会議に先立ち,London Mathematical Society (LMS), Cambridge University Press (CUP), American Mathematical Society (AMS) を始めとする各国の数学会,出版社と連絡をとり,会期中に打合せを持てるようにアレンジした。6月30日のLMSとの打合せを皮切りに,その他のミーティング等を通じて,数学の出版物に影響を与えると考えられる問題,即ち,オープンアクセス,数学の出版におけるユーザーと出版社の動向,新規事業やサポートモデル,オン・デマンド・プリント,ソーシャル・メディア・テクノロジーおよび数学者の利用等について議論した。

 

第6回ECM開催前日,Project Euclid のブースを展示室に準備した。ブースは講演の合間のコーヒーブレイクや数学者間の交流の場であるラウンジに隣接し,また展示室でもコーヒーサービスがあったこともあり,展示室は絶えず人の流れがあった。会期6日間を通して,Project Euclid のブース内に日本のジャーナル各誌および出版物を目立つように展示し,Project Euclid のミッションならびに SPARC Japan とのパートナーシップについて参加者たちと話をした。日本のジャーナル各誌を紹介したパンフレットを配付し,特定のジャーナルに関心を寄せる参加者にはその冊子を渡した。また,パンフレットを増刷し registration desk,講演会場前のドア,ラウンジにも置き,講演の合間に参加者が手に取ることができるようにした。

 

会期中,我々は EMS,EMS Publishing House,AMS,Société Mathématique de France,CUP,Oxford University Press,Taylor & Francis,Springer,Elsevier の代表を含む数多くの人々と議論をすることができた。CUP 主催の新規のオープンアクセス(2誌)を祝うレセプションに招待され,また LMS 主催のレセプションにも出席した。プロモーション活動に加え,タイプセッティング会社としてよく知られている VTeX のディレクター Mirek Sheibak 氏ともディナーを共にし,VTeX と Project Euclid との共同により,論文の投稿,ピアレヴューシステムといった,新しいサービスを提供できるかどうかについて検討した。

 

第6回 ECM への我々の参加の目的は達成されたものと確信する。Project Euclid の展示およびプロモーションは評判がよく,日本の数学研究だけでなく日本の数学関連の出版物に更なる注目をもたらし,各国からの投稿にも繋がるのではと期待される。今回の諸活動は数学関連の出版を国際的に位置づけることに寄与すると考える。

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最終更新日: 2012年10月30日