イベント情報
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2011年(平成23年度)
 

第5回 SPARC Japan セミナー2011
「OAメガジャーナルの興隆」

日時

平成24年2月29日(水)13:00〜17:00

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場所

国立情報学研究所 12階 1208,1210会議室

更新記録

・プログラムを公開しました。(2012/02/16)
・ウェブページを公開しました。(2011/12/27)

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アウトライン

【概要】
2003年,ブダペストオープンアクセスイニシャチブ(BOAI)はオープンアクセス実現のためのふたつの方策を提案しました。ひとつは,研究者が執筆論文をみずからインターネット公開する「セルフ・アーカイビング」です。 大学・研究機関が設置する機関リポジトリや,PubMedCentral 等の政府系アーカイブなどの形で発展してきています。もうひとつは,無料で利用できる電子ジャーナルを創刊し,そこに論文発表を行うというものです。そうした電子ジャーナルは「オープンアクセスジャーナル」と呼ばれ,現在世界で7300誌を数えます(スウェーデン・ルンド大学調べ)。
オープンアクセスジャーナルの出版には,商業出版社も参入し,近年では「オープンアクセスメガジャーナル」と呼ばれる従来の学術雑誌とは異質のメディアを生み出しました。こうした電子学術情報流通環境の急速な展開の下で,今後,学術コミュニケーションの姿はどう変わっていくのでしょうか。
今回の SPARC Japan セミナーでは,オープンアクセスジャーナルの代表的な出版団体のひとつである PUBLIC LIBRARY of SCIENCE (PLoS) から,PLoS ONE 誌出版代表の Peter Binfield 氏をお招きします。PLoS ONE は,2006年12月に創刊された自然科学全域を対象とするオープンアクセスジャーナルです。独特の査読・編集工程により,従来誌よりも素早く大量の研究論文を掲載することを特徴とし, 2011年には約14,000報の研究論文を1年間に出版しました。PLoS ONE の発展は学術出版界の注目を集め,2009年に "ALPSP Award for Publishing Innovation",2011年には "SPARC Innovator Award" を受賞しました。現在では,他の出版社,学協会からも PLoS ONE と似た特徴をもつジャーナルが創刊されはじめています。
本セミナーでは,こうした「オープンアクセスメガジャーナル」を中心テーマとして,オープンアクセス出版の現在と未来について議論を深めます。多くのみなさまのご来場をお待ちします。(当日は通訳がつきます)

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プログラム
司会: 近藤 喜和 (DRF,奈良先端科学技術大学院大学附属図書館)
時間

内容

講師

13:00-13:05

開会挨拶

杉田 茂樹
(DRF,小樽商科大学附属図書館)

13:05-13:20

オープンアクセスジャーナルとは

[講演要旨]

西薗 由依
(DRF,鹿児島大学附属図書館)

13:20-13:35

PLoS ONEにおける日本著者論文

[講演要旨]

佐藤 翔
(筑波大学大学院博士後期課程図書館情報メディア研究科)

13:35-14:35

PLoS ONE and the Rise of the Open Access MegaJournal

[講演要旨]

Peter Binfield
(PUBLIC LIBRARY of SCIENCE)

14:35-14:50

質疑応答

14:50-15:00

休憩

15:00-17:00

パネルディスカッション

【モデレーター】
土屋 俊
(大学評価・学位授与機構)

【パネリスト】
Peter Binfield
(PloS)
Antoine E. Bocquet
[講演要旨]
(NPG Nature Asia-Pacific)
山下 幸侍
[講演要旨]
(シュプリンガー・ジャパン)
大澤 類里佐
(DRF,筑波大学附属図書館)
安達 淳
(国立情報学研究所)

17:00

閉会挨拶

安達 淳
(国立情報学研究所・予定)

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参加費
無料
参加申込

氏名,所属,連絡先をご記入の上,件名を【第5回SPARCセミナー参加申込】として,電子メールまたはFAX にて下記宛にお申込ください。折り返し【受付票】を返送しますので,当日ご持参ください。

※ご連絡いただいた個人情報は,今後のセミナーのご案内と開催変更等の緊急連絡に使用いたしますのでご了承ください。

申込期限: 平成24年2月24日(金)

申込先: 国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課図書館連携チーム SPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2375

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講師紹介

◇西薗 由依

  (DRF,鹿児島大学附属図書館)

2003年より図書系職員として勤務,機関リポジトリ業務などに携わる。
2011年よりデジタルリポジトリ連合 (DRF)企画ワーキング・グループ 集会企画・人材養成サブワーキング・グループに参加。

◇佐藤 翔

  (筑波大学大学院博士後期課程図書館情報メディア研究科)

博士後期課程在籍(大学院生)。2010年筑波大学大学院博士前期修了(修士(図書館情報学)),同年より現在の所属へ進学。専門はオープンアクセス,大学図書館,学術情報流通,計量書誌学等。

◇Peter Binfield

  (PUBLIC LIBRARY of SCIENCE)

Peter Binfield の Commissioning Editorとしての出版業界におけるキャリアは,アバディーン大学で光物理学の博士号取得の後,ブリストルにある英国物理学会(IoPP)から始まった。IoPP を経て,オランダの Kluwer Academic Publishers (KAP)に移り,辞典や便覧を主に担当したのち,物理,材料,化学といった理学系分野のマネージメントや植物科学,地球環境科学分野の管理職など,さまざまなポジションを経験した。KAP が Springer と合併したあとは,事業開発部門に属し,e-book,e-reference や Springer Open Choice program などのプロジェクトに携わった。2005年に米国カリフォルニアに移り住み,SAGE Publications に勤務。医学や社会科学分野,約220ジャーナルを抱える部門でキャリアを積んだ。2008年4月より PLoS ONE を手掛け,現在では世界中で最大のピアレビュー誌となり,2011年単独では約14,000編の論文を出版している。

◇Antoine E. Bocquet

  (NPG Nature Asia-Pacific)

ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG),アジアパシフィック担当ディレクター。東京在住。アジアの学術出版業界に16年以上携わる。2001年にアジアパシフィックの出版責任者として NPG に入社,2005年にアソシエイトディレクター,2011年12月にアジアパシフィック担当ディレクターに就任。中国およびインド地域を除くアジアパシフィック地域での中核事業を担当し,サイトライセンス・ビジネスユニット,アジア地域の学会誌などの出版事業,さらにマクミラン・メディカル・コミュニケーションズ(アジア部門)を統括する。また,NPG の一部門であるサイエンティフィック・アメリカンと日本経済新聞出版社との合弁企業である日経サイエンス社の取締役を兼任。NPG に勤める以前は,東京にて,John Wiley and Sons のマネージングエディター(1998〜2001),Gordon & Breach のコミッショニングエディター(1996〜1998)を歴任。オーストラリア出身。東京大学大学院博士課程修了(物理)。グリフィス大学(ブリスベン)卒業。1994年より日本永住。

◇山下 幸侍

  (シュプリンガー・ジャパン(株)代表取締役社長)

2011年10月より現職,シュプリンガー・グループの日本における責任者。シュプリンガーでは編集・出版部長,営業マーケティング本部長など各事業部のマネジメント職を歴任。2011年にはBMCなどのオープンアクセス事業を日本にて正式に開始する。 2008年以前はプロクエスト社の東アジア地区統括ディレクターとして日本をはじめ,急成長する中国,香港,台湾,そして韓国を管轄した。

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講演要旨

◆オープンアクセスジャーナルとは

  (西薗 由依)

近年の学術情報流通をめぐる急速な変化の中で,大手商業出版社も相次いで参入したこともあり,オープンアクセスジャーナルの注目度がこれまでになく高まってきている。
とりわけオープンアクセスメガジャーナルは,流通のみならず,研究成果の発表や評価のあり方など学術コミュニケーションの概念にも変化をもたらしている。 オープンアクセス出版の現在と未来について議論を行う上で,参加者が共通認識を持つための概略を説明する。

◆PLoS ONEにおける日本著者論文

  (佐藤 翔)

日本の研究・教育機関等に所属する著者のPLoS ONEでの論文発表状況について,学術文献データベース Web of Science を用いて調査した結果を,隣接領域の他の論文等と比較しながら報告する。PLoS ONE 全体での掲載論文数の伸びに沿うかたちで,日本の著者による論文発表数も年々増加している。また,隣接領域の他誌掲載論文と比べると,PLoS ONE 掲載論文の方がより多くの助成金を獲得している傾向が見られた。

◆PLoS ONE and the Rise of the Open Access MegaJournal

  (Peter Binfield)

PLoS ONEは典型的な「オープンアクセスメガジャーナル」で,2011年には約14,000論文を掲載し,その年のSTM分野の論文出版において1番でした。この成功とは別に,メガジャーナルは昨今のブームとなっています。PLoS ONE自体は創刊して5年ほどですが,この18カ月のうちにNature, SpringerやSAGEといった出版社から同様の雑誌が創刊されました。PLoS ONEは出版モデルとしてきわめて成功した事例であり,他の出版社が創刊してみようと考えた要因でしょう。この講演では「メガジャーナル」,PLoS ONEの実績やこれまでの歩みについてお話するとともに,最近の動向に関して概説します。また,今後5年のうちに,このモデルが出版界に及ぼす影響とどのような方向に進むのかについて,考えをお伝えします。

◆ネイチャー・パブリッシング・グループでのオープンアクセス出版

  (Antoine E. Bocquet)

ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)は2009年からオープンアクセス出版のオプションを広く展開しており,2012年には,アジア地域からの4誌を含め完全オープンアクセスのジャーナルを12誌,また,オープンアクセスと有料購読モデルの両方のオプションを備えた「ハイブリッド」ジャーナルを44誌出版する予定である。
当講演では,そのうちの2誌について紹介する。2010年4月に創刊した Nature Communications は,Nature の姉妹誌では初めてのハイブリッドジャーナルで,毎月400以上の投稿を受け付け,約50%の著者がオープンアクセスのオプションを選択している。さらに,2011年6月に創刊した完全オープンアクセスの Scientific Reports は,自然科学全般をカバーする一次資料のジャーナルで,全て科学的根拠に基づいた論文を掲載している。

◆SpringerPlusの紹介

  (山下 幸侍)

オープンアクセス商業出版の先駆けである「BioMedCentral」や科学・工学・人文社会系オープンアクセスブランド「SpringerOpen」など,オープンアクセスを学術出版モデルの一つの柱として位置付けているシュプリンガーが本年,2012年にキャスケード型のメガ・OA誌「SpringerPlus」を創刊。その意義や現状を紹介する。

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最終更新日:2012年02月16日