イベント情報
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2011年(平成23年度)
 
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Open Access Week
第1回 SPARC Japan セミナー2011
「OA出版の現況と戦略(ジャーナル出版の側から)」

日時・場所

平成23年10月28日(金)13:30~17:00

ベルサール九段 (東京都千代田区九段北1-8-10)
 4階: Room 4

イベントは終了しました。
66名の参加がありました。ご参加ありがとうございました。
当日の発表資料と開催報告を公開しましたので,ご活用ください。

更新記録

ドキュメントを掲載しました。(2012/02/20)
開催報告を掲載しました。(2011/11/09)
ビデオ映像を掲載しました。(2011/11/09)
発表資料を掲載しました。(2011/11/09)
講演要旨を公開しました。(2011/09/28)
講師紹介を公開しました。(2011/09/28)
プログラムを公開しました。(2011/09/12)
・ウェブページを公開しました。(2011/08/04)

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第1回 SPARC Japanセミナー2011 第1回 SPARC Japanセミナー2011 第1回 SPARC Japanセミナー2011
第1回 SPARC Japanセミナー2011 第1回 SPARC Japanセミナー2011 第1回 SPARC Japanセミナー2011
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アウトライン

【概要】
10月24日~30日は Open Access Week と位置づけられ,世界中でオープンアクセスを推進するイベントが開催されます。
今回のSPARC Japanセミナーでは,「OA出版の現況と戦略(ジャーナル出版の側から)」をテーマに,OA出版の可能性と今後についてそれぞれの分野の研究者の方からご発表いただき,検討したいと考えております。
多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

【セミナー内容】
以下の3名の方からご講演いただき,全体討議を行います。

 ・ 瀧川 仁(東京大学物性研究所 新物質科学研究部門 教授)

 ・ 斎藤 成也(国立遺伝学研究所 集団遺伝研究部門 教授)

 ・ 友常 勉(東京外国語大学 国際日本研究センター 専任講師)

【参加対象者】
研究者,図書館員,学術出版職にある方々

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プログラム
司会: 永井 裕子 (日本動物学会)

時間

内容

講師

発表資料

ビデオ映像

ドキュメント

13:30-13:45

開会挨拶

安達 淳
(国立情報学研究所 学術基盤推進部長・教授)

     

趣旨説明

永井 裕子
(日本動物学会 事務局長)

     

13:45-14:30
(質疑含む)

素粒子物理学系ジャーナルにおけるオープンアクセス化の試み

[講演要旨]

瀧川 仁
(東京大学物性研究所 新物質科学研究部門)

(2.30M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

video

(53:27)

video

(686K)pdf

14:30-15:15
(質疑含む)

研究者によるオープンアクセス雑誌のたちあげを!

[講演要旨]

斎藤 成也
(国立遺伝学研究所 集団遺伝研究部門)

(7.81M)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

   

15:15-15:30

休憩

15:30-16:15
(質疑含む)

国際日本研究と学術デジタルコミュニケーションの現在

[講演要旨]

友常 勉
(東京外国語大学 国際日本研究センター)

(749K)pdf

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 3.0 Unported ライセンスの下に提供されています。

video

(47:31)

video

(1.84M)pdf

16:15-16:55

ディスカッション

16:55-17:00

閉会挨拶

安達 淳
(国立情報学研究所 学術基盤推進部長・教授)

     
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参加費
無料
参加申込

氏名,所属,連絡先をご記入の上,件名を【第1回SPARCセミナー参加申込】として,電子メールまたはFAX にて下記宛にお申込ください。折り返し【受付票】を返送しますので,当日ご持参ください。

※ご連絡いただいた個人情報は,今後のセミナーのご案内と開催変更等の緊急連絡に使用いたしますのでご了承ください。

イベントは終了しました
申込期限: 平成23年10月25日(火) → 27日(木)まで延長

申込先: 国立情報学研究所 学術基盤推進部学術コンテンツ課図書館連携チーム SPARC担当
E-mail co_sparc_all@nii.ac.jp FAX 03-4212-2375

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講師紹介

◇瀧川 仁

  (東京大学物性研究所 新物質科学研究部門 教授)

専門分野は物性物理学実験。1983年東京大学物性研究所技官,1987年米国立ロス・アラモス研究所研究員,1990年 IBM ワトソン研究センター研究員を経て,1997年4月より現職。2009年9月より日本物理学会理事・刊行委員長を務める。

◇斎藤 成也 

  (国立遺伝学研究所 集団遺伝研究部門 教授)

1979年東京大学理学部生物学科人類学課程卒業。1981年東京大学大学院理学系研究科人類学専攻修士課程修了(理学修士)。1986年米国テキサス大学ヒューストン校医学生物学大学院博士課程修了(Ph.D.)。日本学術振興会特別研究員,東京大学理学部助手,国立遺伝学研究所助教授を経て,2002年より現職。日本学術会議会員。日本進化学会会長。国際雑誌3誌の編集委員をつとめる。原著論文180編,日本語の単著7冊と共著33冊を刊行。

◇友常 勉

  (東京外国語大学 国際日本研究センター 専任講師)

専門は日本思想史・文化史。東京外国語大学国際日本研究センターでは国際連携推進部門に所属し,日本学・日本研究の国際学術交流を進めている。また,そのデジタルコミュニケーション版である「e-Japanology」プロジェクトに参加。ジャーナル「日本語・日本学研究」の編集にも携わる。著書に「始原と反復 本居宣長における言葉という問題」(三元社),「脱構成的叛乱」(以文社)。

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講演要旨

◆素粒子物理学系ジャーナルにおけるオープンアクセス化の試み

  (瀧川 仁)

現代のインターネット技術の出発点である WorldWideWeb が,CERN(欧州原子核研究機構)の研究者によって開発されたことに示されるように,素粒子物理学(高エネルギー物理学)の分野は学術情報のオープン化を牽引してきた。arXiv と呼ばれる巨大な物理学系プレプリントサーバーもその例で,今では殆どの物理学の論文のプレプリントを誰でも無料で読むことができる。一方で,ジャーナルのオープン・アクセス化には様々な困難があった。然し,ここ数年 CERN が提唱している SCOAP3 という方式が一定の理解を得られるようになり,2013 年からの開始を目指して準備が進んでいる。また日本物理学会では同じく 2013 年から,伝統ある Progress of Theoretical Physics (PTP) を PTEP と名前を変えて,オープン・アクセス誌として刊行することになった。本講演では,このような国内・海外における物理学系ジャーナルのオープン・アクセス化の最近の動向についてお話しする。

◆研究者によるオープンアクセス雑誌のたちあげを!

  (斎藤 成也)

20世紀にコンピュータによって大きく変貌した現代文明は,21世紀にはさらにインターネットという巨大な人類共通の図書館を持つようになった。一生のあいだに,二度の変貌を経験している私たちの世代は幸福である。私は,両者から生まれたのが,オープンアクセスという考え方だと認識している。図書館は誰でも自由に入ることができる。同じように,インターネットもまた,そこにつながれば,自由に閲覧できるシステムであるべきだ。実際に,現在多数のオープンアクセス雑誌が存在し,さらに次々と企業が新規参入している。しかし,研究者は読者だけではない。もちろん論文の著者でもある。論文が掲載されることになると,待っているのは巨額の掲載料支払いである。このような状態では,次々に論文を発表できるのは,大きな研究費を持つ研究グループに限られることになる。研究者みずからが,安価で掲載できるオープンアクセス雑誌をたちあげるべきだ。結局のところ,学術雑誌の中核は編集委員会だからである。

◆国際日本研究と学術デジタルコミュニケーションの現在

  (友常 勉)

2001年12月に開催された「日本研究学術資料情報の利用整備に関する国際会議」(主催:国際交流基金)から10年。海外における日本研究学術資料の利用と現状,海外における日本研究者の研究環境はどのように変化しただろうか。講演では,日本研究資料のアクセス状況から10年間の研究環境の変化を分析したマルラ俊江氏(UCLA 東アジア図書館)の論文を踏まえ(*),この10年間の海外の日本・アジア関連学会の年次大会にみられる研究動向と突き合わせることで,そこで新たに見えてきた課題を,学術デジタルコミュニケーションの問題とあわせて考察し報告したい。

(*) マルラ俊江「海外の大学図書館からみた日本研究と学術デジタルコミュニケーションの課題」,東京外国語大学国際日本研究センター「日本語・日本学研究」vol.1(2011)

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開催報告
平成23年10月28日(金)に第1回SPARC Japanセミナー2011「OA出版の現況と戦略(ジャーナル出版の側から)」を開催しました。
参加者数 66名
アンケート結果 回答数: 37

※ご意見は、公開の同意をいただいたものです。

■参加目的
    業務に関連するため:48   研究に関連するため:9   教養:4   その他:0
■今回の内容について
  目的達成度
    役に立つ:30   普通:4   期待と異なる:2
  ご意見 【所属/職種】
  【学協会/学術誌編集関係】
   
  • SCOAP3のような仕組みが色々な方面で育つことを期待したい。
  • 斎藤先生の研究の本音的な話が面白かったです。斎藤先生が何十人もいれば実現するかもしれません。現在の学会誌と国際化の関係をODAにたとえられたのは驚きでした。斎藤先生のジャーナルを会員のものにするとステータスは上がらないというご意見に共感しました。
  • 斎藤先生の研究の本音的な話が面白かったです。ジャーナルの比較も参考になりました。論文の編集委員や査読者に先生のような熱意のある方が数人いるだけで良いジャーナルが出来るように思われます。
  • 発表は各分野の専門的な話が大半で、教養にはなるが、業務に結び付かないように思えた。
  • パネルディスカッションは、学会の在り方についてのさまざまな意見を聞くことができてよかった。
  【学協会/研究・教育関係】
   
  • 総合討論で論点が議論されてよかった。
  【大学/図書館関係】
   
  • 異なる分野の学会・研究者の意見・現状を伺うことが出来て大変興味深かった。
  • どの先生の講演もとても興味深いものでした。ありがとうございます。
  • 特に斎藤先生の話は、編集の立場、研究者の立場など色々な視点の話が入っており有意義でした。また、SCOAP3というものが何を目指しているか、問題が何か分かったことがよかったです。
  • 各先生の専門分野は異なるが、国内、海外におけるOAの最近動向やご自分の経験から考察したOAの在り方、研究動向の過程で見えてきた課題等、普段伺えない話が聞けて充実していた。
  【企業/研究・教育関係】
   
  • さまざまな立場からのお話が大変役に立ちました。耳の痛い話もありましたが、率直なコメントに大変感謝しております。有難うございました。
  【企業/技術関係】
   
  • PTEPのOAについてのお話は非常に興味深かったです。
  【企業/その他】
   
  • OAの現状と課題を把握するうえで一助となりました。
  【その他/図書館関係】
   
  • 研究者の生の声を聴けるのは大変興味深く、今後の国の研究支援を考えるうえで参考になります。
    瀧川先生の講演について
    - arXiv.orgと学術雑誌の役割の違いが良くわかった。
    - SCOAP3のしくみ(メリットや懸念点も含め)がよくわかった。
    - 購読料(図書館)がピアレビュー(正統性付与)を支えていること、そしてそれはOA化する時、ある程度のリダイレクションによって、出版料に変える可能性があることを知った。
    斎藤先生の講演について
    - 生物等に関する各種ジャーナルの位置づけ、性格の違いやエディトリアルボードの実状などが良くわかった。
    - 図書館の中にいると、ジャーナルは購読条件やOAポリシーの面でしか知ることが出来ないので、研究者が、読者や著者の立場でどう思っているのかを知るのは、今後の学術コミュニケーションの行方を考える上で、とても参考になります。
    友常先生の講演について
    - 全く違う視点からの話で興味深かったが、セミナーのテーマに照らすと、もっとOAジャーナルの話を聞きたかった。
    - 電子資料がないから、アクセスが減るのか? 北米からみた日本(特に社会、経済系)が興味を失われつつあるのか? 中国と日本の比較が面白かった。
  【その他/研究・教育関係】
   
  • 今回もすごい講師からジャーナルの視点で拝聴できました。もちろんご自身の研究についても少しふれられますが、このセミナーでこの著名な方のお話が聞けたのは大変有意義でした。
■今後、聞いてみたい内容・テーマ・講演者について
  【学会/学術誌編集関係】
   
  • 資料提供機関からの視点と展望。OAに必要な資金の裏付け。
  • 和文・人文科学系のジャーナルのOA化の事例。
  【学会/研究・教育関係】
   
  • 学協会の歴史・展望と法人化に対する問題点について。日本植物生理学会(事務局長ないし会計関係役員)特にジャーナ発行の観点から。
  【大学/図書館関係】
   
  • 今後もOAの最新動向について報告していただきたい(特にSCOAP3、科研費関係)
  • 学会に複数所属している大学教員の研究・教育生活(普段の大学教員としての活動の中に、どのように、どの程度、学会活動が入ってくるのか)
  • 逆にOAはいらないと思っている人がいたら話を聞いてみたい。もちろん100%反対or賛成という極端なことはないと思うけど。討論会とかやればおもしろそう。
  【大学/大学院・学生】
   
  • 物、生、日本研究をお聞きしたいので、臨床医学などの分野はどうなのか
  【企業/その他】
   
  • 海外学術出版社による学術誌の評価方法、学会ジャーナル運営の実際。
  【その他/図書館関係】
   
  • 他の分野の研究者の話も聞きたい。
■その他、当企画に関するご意見・感想
  【学会/学術誌編集関係】
   
  • 本日の会場がわかりにくかったです。
  • 前述の「発表は各分野の専門的な話が大半で、教養にはなるが、業務に結び付かない」点については、タイムキープ次第で解決できると思い、そうすれば企画はさらに成功するだろうと思う。
  • 情報が集中しているのは東京のメリットである。コミュニティが分散しているのはデメリットかもしれない。
  【その他/学術誌編集関係】
   
  • 国の政策との関係の中で、どのように進め考えられているかが、入ってくると良く分かる内容となります。昨年までは学協会や出版者の現状にかなりかたよっていたと思われます。
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最終更新日:2012年02月20日