平成9年7月28日に発生した国際回線(米国,英国)の通信障害に関するご報告


学術情報センター


 平成9年7月28日16時30分頃から23時30分までの約7時間にわたり、国際回線(米国,英国)が使用てきなくなる状態が続きました。この状況をお詫び申し上げるとともに、障害の原因等をご報告いたします。

 今回の障害の原因は,国際回線(米国,英国)の米国側回線業者であるSprintが,Sprint側のAS(Autonomous System)番号を,学術情報センターに事前通知なく変更したため発生しました。

 学術情報センターでは,千葉分館に置かれている国際回線ルータにて米国,欧州との接続をBGP(Border Gateway Protocol)という通信手順を用いて行っておりますが,AS番号が変更されたためAS間を相互接続できなくなりました。
 当初,障害窓口を通してSprint側に連絡しましたが,上述のAS番号変更が判明したのが21時30分と,原因解明に時間を要したため,回復に時間を要する結果となりました。
 また今回のAS番号変更により,英国回線については通信は可能でしたが,通信経路の乱れにより日本と英国間の通信が遅くなる不具合が発生しておりましたが,8月8日12時20分頃に復旧いたしました。
 英国回線については,AS変更に伴いSprintLinkルータの通信制御情報を変更すべきところ,米国側の作業者が英国回線のネットワーク構成の特殊性を認識していなかったため,完全復旧にまで時間を要する結果となりました。

 障害を引き起こす原因となったSprintに対しては,日本側窓口となっているグローバルワンを通して事前連絡を顧客及び障害窓口へ徹底するよう,さらに今回の障害についての報告を別途行うよう,指導いたしました。

 このような障害が再度発生しないよう,学術情報センターは一層の努力を続ける所存ですので,ご理解とご支援をお願い申し上げます。


グローバルワンからの報告

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