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日本の機関リポジトリ約400万件の研究成果が世界最大級のオープンな学術情報データベース「OpenAlex」に統合~NIIのIRDBとの連携により、日本の研究成果の国際的な発見可能性が飛躍的に向上~

 ⼤学共同利⽤機関法⼈ 情報・システム研究機構 国⽴情報学研究所 (NII エヌアイアイ 、所長:黒橋くろはし 禎夫さだお 、東京都千代田区)が運営する学術機関リポジトリデータベース(IRDB [注1] )のデータが、世界最大級のオープン学術情報データベース「OpenAlex [注2] 」へ統合されました。
2026年8月18日時点で、IRDBを通じて収集された約400万件の研究成果のメタデータがOpenAlexから世界中に無償公開されています。

背景

 IRDBは、全国の大学・研究機関が構築・運用する機関リポジトリからメタデータを集約し、日本の研究成果の流通・発信を支えるNIIの中核的な学術情報基盤です。今回、IRDBに蓄積された研究成果のメタデータが世界最大級のオープンな学術情報データベースであるOpenAlexから広く利用可能となったことで、日本の研究成果の発見可能性と利活用性が大きく向上しました。
 今回の連携の背景には、多様な研究成果(論文、研究データ等)のオープンアクセス化を国内の機関リポジトリを通じて促進し、国際的な学術情報基盤における日本の研究成果の発見可能性を最大化するという戦略的な目標があります。これは、2024年2月に内閣・統合イノベーション戦略推進会議が取り決めた「学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けた基本方針 [注3] 」に基づくものであり、日本の研究成果をAI時代の「機械的に利活用可能な知識資産」へと進化させるものです。
 今回の連携は、日本の研究成果が国際的な学術情報基盤に本格的に組み込まれる取り組みであり、国際的な発見可能性の向上に貢献します。

取り組みの概要

 IRDBが保有する約545万件のデータを対象に、重複データの統合や削除データの除外等の品質向上処理を実施した結果、約400万件の日本の研究成果のメタデータが、国際的な学術情報基盤であるOpenAlex上で無償利用可能となりました。
 ここでは、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR) [注4] が整備を進めてきたJPCOARスキーマVersion 2.0 [注5] に準拠したメタデータによって、日本の機関リポジトリに蓄積された研究成果の国際流通が実現しています。研究成果のタイトル、著者、DOI、本文URL、所属機関等の情報が、標準化された形式で高品質なメタデータとしてIRDBに蓄積されていることが、OpenAlexとの連携を支えています。
 また、OpenAlexは、人間による検索だけでなく、AIやプログラムによる自動利用(Machine-to-Machine)を核とした設計が行われています。OpenAlexのAPIや専用ライブラリを通じて、「AI-Ready [注6] 」な環境が構築されており、IRDBのメタデータもAIで利活用できるようになっています。

今後の展望

 NIIは今後もIRDBの機能強化とメタデータ品質向上を進め、研究成果の流通を促進し、研究の発展にさらに貢献する学術情報基盤へと進化させます。

関連リンク

ニュースリリース(PDF版)

日本の機関リポジトリ約400万件の研究成果が世界最大級のオープンな学術情報データベース「OpenAlex」に統合~NIIのIRDBとの連携により、日本の研究成果の国際的な発見可能性が飛躍的に向上~


注1) NIIが開発・運営する、日本国内の大学等研究機関の機関リポジトリのデータを収集・提供するデータベース。
注2) 米国の非営利団体OpenAlexが開発・運営する、論文等の学術出版物や機関情報を網羅したオープンな学術書誌データベース。
注3) 2025年度以降に新規公募される対象競争的研究費による研究成果について、論文及び根拠データの即時オープンアクセスを義務化する政府方針。
https://www8.cao.go.jp/cstp/oa_240216.pdf
注4) 国公私立大学図書館協力委員会とNIIの協定に基づき2016年7月に設立。リポジトリを通じたオープンサイエンスの推進と、コミュニティの強化を目的とする組織。
注5) JPCOARが策定・運営する、日本の機関リポジトリ向けのメタデータの標準形式。Version 2.0では研究データおよびデジタルアーカイブへの対応を強化し、学術情報の流通と連携を支援。
注6) AIによる利用を前提として、データやメタデータを構造化し、機械可読性や相互運用性を高めた状態のこと。
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