メタデータ・データベース共同構築事業>「よくある質問とその答え」
メタデータ・データベース共同構築事業に関する
「よくある質問とその答え」
Update 2002.10.21
1.事業参加・業務体制等について
- (1)なぜ図書館に対して事業参加を呼びかけたのか?
- 今回は,まず,NACSIS-CAT/ILL参加機関(図書館)に対して本事業の案内を御送りしました。今後,さらに広く大学全体に対しても呼びかけを行っていきたいと考えています。NIIとしては,大学等からの情報発信については,図書館が中核的な役割を担ってほしいと考えています。
- (2)データ作成・管理はどういった部署が担当するのが適当か?
- 図書館であれば,目録部門かサービス部門か,といったことをこちらから指定することはありません。試行運用においても各機関によりさまざまな部署が担当しました。各機関のお考えにおまかせするので,調整の上参加を申し込んでください。
- (3)学内にメタデータ作成の意義を浸透させるためにNIIが何か協力してくれないのか?
- 10月上旬に,NACSIS-CAT/ILL参加機関宛(図書館長宛)に,参加依頼の文書を御送りしました。また,機関の長宛(学長宛)にも文書を御送りし,機関全体にメタデータ作成に理解を得られるよう,努力したいと考えています。
- (4)メタデータを数量的にはどの程度作成したらよいのか。何か指標はないか?
- 特に指針はありません。初めのうちはたとえ作成量は少なくても,可能な範囲でデータを作成して頂きたいと考えていますが,もちろん,自機関が公開しているリソースのうち,収録対象・採録基準に合致するものについては,網羅的にメタデータを作成して頂くことを目指して頂きたいと考えています。
- (5)参加申込みに期限はあるか?
- 特に設けておりません。随時申し込み・問い合わせをお待ちしています。
2.システムについて
- (1)入力システムは無料で利用できるのか。特殊なソフトウェア等は必要か?
- 入力システムの利用は無料です。また,実際の作業はWebブラウザで行いますが,一般的なブラウザ(Internet Explorer やNetscape)があれば作業可能です。詳しくは,メタデータ・データベース入力マニュアル(以下,「入力マニュアル」と略します。)をご確認ください。
入力マニュアルは,次のサイトから最新版を入手してください。
→メタデータ・データベース共同構築事業のページ
- (2)入力システムを用いて1件ずつメタデータを登録・管理するのは作業量的に負担が大きい。自機関で蓄積したメタデータをNIIのメタデータ・データベースに一括アップロードする等の方策はないか?
- 現在,一括アップロード機能は提供していませんが,必要性は理解しています。一括入力のデータ仕様などについて,参加機関の意見・要望を踏まえつつ検討したいと考えています。将来的には,OAIプロトコル(メタデータ・データベース入力マニュアル参照)でのデータ交換を視野に入れています。
- (3)使える文字種・文字コードに制限はあるか
- NACSIS-CATと同様,UCSコードを採用しています。原則として,USCに搭載された文字であれば,登録することは可能です(ハングル,簡体字等も登録可能)。
3.他のサービス・他機関との連携について
- (1)紀要に掲載された論文は研究紀要ポータルとメタデータ・データベースの両方に入力するのか?
- インターネット上で全文が提供されるのであれば,研究紀要ポータル及びメタデータデータベースの両方でデータ作成対象となりますが,基本的には研究紀要ポータルへの入力を優先して頂きます。紀要ポータルに登録した論文の書誌データの,メタデータ・データベースへの一括取り込みを今後の課題として検討したいと考えています。
なお,インターネット上で全文を提供していない紀要の論文については,研究紀要ポータルに,書誌データのみ(画像なし)で情報を登録することが可能です。
- (2)共同構築したメタデータは,どのように提供されるのか?
- メタデータは,学術コンテンツポータルGeNiiから提供します(平成15年初頭に公開予定)。また,将来的には,共同構築したメタデータは,NIIのみならず,他機関のさまざまな検索サービス等においても積極的に活用されることを想定しています。
- (3)他機関(国立国会図書館等)との連携を図る予定はあるのか?
- 現在のところ具体的な連携はありませんが,国内外の関連諸機関とは情報交換を行い,必要に応じて連携を図りたいと考えています。
4.入力マニュアル・研修等について
- (1)入力マニュアルに未完成の章があるが,内容は順次整備する予定か?
- はい。内容が整い次第,公開いたします。また,インターネットを取り巻く世界は進展著しく,メタデータに関する技術動向も確たる方向性が定まっているわけではありません。このため,現時点でのベストなものを基準とし,柔軟に対応したいと考えています。入力マニュアル等は順次改訂しますので,更新されていないかどうか,時々メタデータ。データベース共同構築事業のホームページをご確認ください。
- (2)具体的なメタデータの作成事例集が欲しい
- 参加機関の意見・要望を踏まえ,準備することを検討します(「入力マニュアル」の第6部として刊行予定)。
- (3)各機関のメタデータ担当職員のための研修は実施しないのか?
- 現在のところ,(目録システムで行っているような)定期的な講習会は想定していません。参加機関意見・要望を元に,今後のフォローアップについては検討したいと考えています。
- (4)メタデータの品質管理はどのように行うのか?NACSIS-CATの「レコード調整」に類することを行うのか?
- 作成したメタデータのメンテナンスは原則として作成した機関が行うものとします。また,他機関によるデータ修正を可能とすることもできます。詳細は,データ作成マニュアル 「2.3 データの扱い」を参照してください。原則として,NIIによる「レコード調整」は行わない予定ですが,必要と判断した場合には,各機関の協力を得たうえでデータの調整を行うこともありえます。
5.収録対象・採録基準について
- (1)参加機関が作成したメタデータの内容をNIIがチェックするのか?
- 原則としてデータ内容のチェックや修正は行いません。
- (2)メタデータを作成すべきかどうかを「選別」する作業が難しそう。
- 「入力マニュアル」の収録対象・採録基準に従って,メタデータを作成してください。その際,メタデータ作成者は,「情報ナビゲータ」としてリソース(メタデータ作成対象)の評価・検証をしてください。また,メタデータを作成すべきか否か迷った場合は,「作成する」ようにしてください。
6.記述要素について
- (1)Subject(主題)のスキーム=LCSHの入力支援機能とはどのようなものを想定しているか?
- 現在のところ形になっておりませんが,出来るだけ使いやすいものを用意したいと考えています。
- (2)Title やCreator で,修飾子=Alternativeによって記録するデータが日本語の場合,そのヨミはどのように登録するのか?
- その場合は,ヨミも修飾子Alternativeによって記録してください。
- (3)フレームページの場合,どのように記録すべきか?フレームの一部分をリソースとしても良いのか?
- ケースバイケースかと思いますが,フレームページの一部分が,収録対象・採録基準に合致するのであれば,それをリソースとしてメタデータを作成して頂いても構いません。
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問い合わせ・参加申込:国立情報学研究所開発・事業部コンテンツ課文字情報係