EPrints 2.3 技術文書 - はじめに


GNU EPrintsとは何か

GNU EPrints は、サウサンプトン大学で開発された汎用のアーカイブソフトウェアです。高度に設定可能なWebペースのアーカイブを構築することを目的として作成されました。

GNU EPrints の第1の目的は、研究論文のオープンアーカイブを構築することにあり、デフォルトの設定はこれを反映しています。しかしながら、画像や研究データ、オーディオ資料など、デジタル形式で保存できるものなら何でも、アーカイブとして容易に運用することができます。ただし、設定ファイルをたくさん変更することになります。

EPrintsは、データがより良い品質になるように、すなわち、正確かつ明確になるよう設計されています。 アーカイブデータの公開や他のシステムとの相互運用を開始するには、メタデータを正確に定義することが重要です。


EPrints2をインストールすべきか。インストールはどの程度大変か

現在バージョンは2.3.0であり、十分使い物になると思います。 問題やバグが残っているかもしれませんが、それほど多くはなく、また致命的でもないと思います。

アーカイブの設定も(おそらく)簡単な作業ではないかもしれません。しかし、実際上一番の問題は、アーカイブには何が必要で、どのような方針を持つかを決定することです。 まず第1段階として、デフォルトの設定でデモ用のシステムを構築し、決定権のある管理者や委員会に実際に稼働するシステムを使ってもらって、追加・変更・削除する機能、メタデータ、外観などについて意見を求めることを勧めます。

これまでの経験によれは、要件が複雑な場合、システムの初期構築と設定はかなりの作業になります。 逆に、デフォルトの設定のうち変更したい箇所が色だけなら作業は非常に簡単です。

現在のところ、EPrints2についてはいくつかのバージョンをリリースする予定です。 バージョンアップ作業はできるだけ簡単にするつもりです。


EPrintsの動作環境

EPrintsソフトウェアはGNU/Linux上で開発しました。どんなGNU/Linuxディストリビューションでも動作するはずです。また、おそらく他のUnixシステムでも問題なく動くと思います。実際、SolarisやMacOSXで動かしている例もあります。ただし、Microsoft Windows上で動くシステムを開発する予定はありません。


この文書について

この文書はPerlのPOD形式で書き、Postscript(1シートに2ページ出力)、テキスト, PDF、HTML、TexInfoファイルに変換しました。

この文書の最新版は、http://www.eprints.org/から入手できます。

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