EPrints 2.3技術文書 - import_subjectsコマンド



名前

import_subjects - ファイルからEPrintsアーカイブのサブジェクトリストを再構築する


概要

import_subjects archiveid [options] [subjectfile]


説明

1組のサブジェクトをEPrintsアーカイブにインポートする。サブジェクトはEPrintsアーカイブの「サブジェクト」タイプのメタデータフィールドに使用する選択肢の階層ツリーである。

微細な調整には管理者用のサブジェクト・エディターを使用する。このコマンドはサブジェクトの初期構築と大規模な修正に使用する。 管理者がオンラインでサブジェクトを編集している場合は、エクスポータを使用して現行のサブジェクトをダンプする。

このコマンドもcreate_tablesコマンドの後に実行する必要がある。

--forceオプションを付けずに実行すると、このコマンドは実際にすべてを削除する前に確認を求める。


引数

archiveid
対象となるEPrintsアーカイブのID。

subjectfile
サブジェクトとしてインポートするファイル。指定されていない場合は、アーカイブのcfgディレクトリの「subjects」という名前のファイルが使用される(ただし、オプション--xmlが指定されている場合は「subjects.xml」が使用される)。


オプション

--help
簡単なヘルプメッセージを出力して、終了する。

--man
完全なマニュアルページを出力して、終了する。

--quiet
エラーが生じない限りすべての出力を抑制する。

--verbose
現在何を行っているかを詳細に説明する。よくわかるように説明が繰り返される場合がある。

--version
バージョン情報を出力して、終了する。

--xml
コロン区切りのサブジェクトファイルではなく、エクスポータが使用するXMLフォーマットの入力ファイルを使用する。

--nopurge
このファイルをインポートする前にサブジェクトテーブルにある既存のレコードを消去しない。 おそらくこれを実行するより、現行のサブジェクトをXMLでエクスポートし、新しいファイルと合体して再インポートした方が簡単である

--force
変更を行う前に確認を求めない。


ファイルフォーマット

2つの異なるファイルフォーマットを使用できる。デフォルトのコロン区切りのファイルとEPrintsのエクスポート形式であるXMLである。

コロン区切りのテキストファイルは、編集は容易であるが機能は限定される。このフォーマットはUTF-8符号化文字の使用が想定されていないので、デフォルトの言語で書かれたサブジェクト名しか指定できない。

XMLフォーマットは任意のユニコード文字を含めることができ、サブジェクト名を多言語で書くことができる。 EPrintsの現行のサブジェクトをXMLフォーマットでダンプし、それを編集して、再インポートすることができる。 このフォーマットの欠点はコロン区切りよりはるかに冗長なことである。

デフォルトのテキストフォーマット

デフォルトのフォーマットである。

#記号で始まる行はコメントである。

コメント行以外の各行は次の形式でなければならない。

subjectid:name:parents:depositable

指定例)

blgc-bphy:Biophysics:blgc,phys:1

これらのフィールドの意味は技術文書の該当項を参照のこと。

subjectid
このサブジェクトを特定するユニークなIDであるASCII文字。

name
アーカイブのデフォルト言語によるこのサブジェクトの名前。

parents
このサブジェクトの親をコンマでつないだリスト。ループしないように注意が必要である。最上位のサブジェクトIDはROOTであるが、これは常に存在するのでインポートしてはならない。

depositable
このサブジェクトをフィールド値として使用できるか否かを指定する論理値(1か0)。

XMLファイルフォーマット

これはEPrintsの標準エクスポートフォーマットである。次のような形式である。

  <eprintsdata>
    <record>
      <field name="subjectid">phys</field>
      <field name="name"><lang id="en">Physical Sciences &amp; Mathematics</lang></field>
      <field name="parents">subjects</field>
      <field name="depositable">FALSE</field>
    </record>
    .
    .
    .
  </eprintsdata>

フィールドの意味はテキストフォーマットで説明したものと同じであるが、次の点が異なる。nameフィールドはアーカイブがサポートする各言語で書かれた名前を持つことができる(そして、持たねばならない)。親が複数ある場合は、<field name="parents">を複数指定する。depositableはTRUEかFALSEのいずれかである。


著者

このコマンドはEPrints2システムの一部である。EPrints2は、Christopher Gutteridgeにより開発された。


バージョン

EPrintsのバージョン: 2.3.6


連絡先

詳細な情報が必要な場合は、http://www.eprints.org/を参照のこと。メーリングリストに関する情報などがある。

Chris Gutteridgeに連絡を取る場合はsupport@eprints.orgにメールする。

何らかの理由があって郵便で連絡を取る必要がある場合、EPrintsの連絡先は次のとおりである。

 EPrints c/o Christopher Gutteridge
 Department of Electronics and Computer Science
 University of Southampton
 SO17 1BJ
 United Kingdom


著作権

このファイルはGNU EPrints 2の一部である。

Copyright(c)2000-2004 University of Southampton, UK. SO17 1BJ.

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EPrints 2は有用であることを願って配布されているが、*まったくの無保証*である。 商業可能性の保証や特定の目的への適合性は、言外に示されたものも含めまったく存在しない。詳しくはGNU一般公衆利用許諾契約書を参照のこと。

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