EPrints 2.3技術文書 - システムの設定
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この章では、特定のアーカイブに関係しないEPrintsシステムの設定ファイルをすべて説明します。
EPrintsシステム全体の設定ファイルディレクトリは通常、/opt/eprints2/cfg/ であり、以下のファイルを含んでいます。
- apache.conf
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このファイルは、generate_apacheconfコマンドにより作成されます。詳細は、generate_apacheconfの説明文書を参照してください。
- auto-apache.conf
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このファイルは、generate_apacheconfコマンドにより作成・上書きされます。直接編集しないでください。詳細は、generate_apacheconfの説明文書を参照してください。
- auto-apache-includes.conf
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このファイルは、generate_apacheconfコマンドにより作成・上書きされます。直接編集しないでください。詳細は、generate_apacheconfの説明文書を参照してください。
- languages.xml
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このXMLファイルは、ISOの言語IDとその名称をすべて(網羅的に)リストアップしたものです。
- system-phrases-languageid.xml
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システムのすべてのアーカイブで使用するファイルで、使用する言語毎に1つ必要です。
このファイルには、各言語でWebサイトやメール文を作成するために必要なフレーズが含まれており、アーカイブ毎に異なるメタデータフィールドの名称などは含まれていません。
このファイルを直接編集してはいけません。上書きされるかもしれないからです。
アーカイブ設定ファイルに関する説明のフレーズファイルの項を参照してください。
- SystemSettings.pm
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以下で説明します。
Perlモジュールであり、EPrintsをインストールあるいはバージョンアップする際のインストールスクリプトにより、作成・編集されます。
perl-lib/EPrints/
にあります。
SystemSettingsモジュールは、システムを特定する以下の変数を持っています。
- base_path
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EPrintsがインストールされたルートディレクトリで、通常、/opt/eprints2/ です。
- executables
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sendmailやwgetなど、システムが使用する外部コマンドのパスを収めたハッシュです。
- invocation
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EPrintsによる外部コマンドの呼び出し形式を収めたハッシュです。ここで、大文字の名前を持つ変数($(FOO)など)は、EPrintsのパラメタ値で置き換えられ、
小文字の名前を持つ変数($(sendmail)など)は、変数executablesの値で置き換えられます。
- archive_formats
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ドキュメントアップロードページで受け付けるアーカイブフォーマットのIDを収めた配列です。配列の各値は、archive_extensionとinvocationの要素でなければなりません。
ここで、$(DIR)はアーカイブコンテンツが保存されているディレクトリであり、$(ARC)はアーカイブファイルです。
- version_id
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EPrintsの現行バージョンのidです。
- version
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現行バージョンの表示形です。
- user
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EPrintsを稼動させるUNIXユーザ名です。通常、「eprints」です。
- group
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EPrintsを稼動させるUNIXグループ名です。通常、「eprints」です。
- virtualhost(バージョン2.1以降に存在)
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この変数が設定されると、Apache設定ファイルのVirtualHostNameで使用されます(デフォルトではEPrintsは「*」を使用します)。
- disable_df(バージョン2.1以降に存在)
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この変数に1を設定すると、df(disk free)コマンドを使用する機能を無効にします。「configure」スクリプトで「df」コマンドをチェックした際、エラーが生じた場合は1が、それ以外の場合は0が、この変数に設定されます。
- enable_gdome(バージョン2.2以降に存在)
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この変数に1を設定すると、XML::DOMの代わりにXML::GDOMEを使用します。XML::GDOMEは処理速度が速く、メモリ使用量も少ないのですが、依存するライブラリやモジュールの数が多いので、試験用システムにインストールする価値はないでしょう。
EPrints 2.3技術文書 - システムの設定
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