EPrints 2.3技術文書 - システムのバックアップ |
EPrintsサーバには、ほぼ間違いなく貴重な情報を保管することになります。 たとえ、EPrintsシステムのプログラムに100%バグがないとしても、また、午前3時に間違ったスクリプトを実行して8000件のレコードを削除するようなことが絶対無いとしても、 それでもやっぱりバックアップは必要です。 ディスク装置やファンは壊れます。コンピュータは盗まれます。コンピュータ室は水浸しになります(実際私たちは経験しました)。 適切なバックアップがないと、このような場合大惨事になるでしょう。
2つのものをバックアップする必要があります。
1つは、/opt/eprints2/
ディレクトリ(設定によりこれとは違うかもしれませんが、これに相当するディレクトリ)です。
必ずしもすべてのサブディレクトリをバックアップする必要はないですが、まとめてバックアップした方が簡単です。
シンボリックリンク先のディレクトリも必ずバックアップしてください。
もう1つは、アーカイブで使用しているMySQLデータベースです。MySQLデータベースのバックアップ法についてはMySQLのマニュアルを参照してください。
mysqldump
コマンドはデータベース全体を、再作成するために必要な大量のSQLコマンドのリストとしてダンプします。
以下の各項を実行するよう強く推奨します。
* EPrintsアーカイブとデータベースを定期的にバックアップする。
* 複数組のバックアップを保管する。
* 最新のバックアップはアーカイブとは物理的に異なる場所、別の部屋か、できれば別の場所に保管する。
* バックアップ・データからリストアが実際に可能かどうか定期的にチェックする。何年もの間、毎日バックアップを取っていてもこれをチェックしたことがない人は珍しくありません。 実際に必要な段になって、何か問題があってバックアップが用をなさないことがわかる場合があります。
* 別のハードウェアにリストアすることになるかもしれないことを考えておく。テープ装置が盗まれたり、無くなってしまったりすることも考えられます。 製造が打ち切られ同じものが入手できなくなるかもしれません。 バックアップを作成したものとは違うハードウェアでバックアップが動くか確認してください。
* バックアップの責任者を決める。その任務には、たとえ自分が病気になったり任が果たせなくなったりしても上記の方針が必ず実行されるようにすること、および、自分が退職したりバスにぶつかったりしても、誰か他の人がバックアップの作成法とリストア法を必ず知っているようにすることを含みます。
これらすべてができない場合は(実際、多くの時間外労働をしなければならないでしょう)、できるだけ多くを実行してください。
運命の女神はバックアップする者に味方します。ディスクが壊れるのはいつもバックアップをしていないシステムです。人生とはそういうものです。
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