編集者
OAI 役員 :
Carl Lagoze <lagoze@cs.cornell.edu>
-- コーネル大学 - コンピュータサイエンス
Herbert Van de Sompel <herbertv@lanl.gov>
-- ロスアラモス国立研究所 - 研究図書館
OAI 技術委員会委員 :
Michael Nelson
<m.l.nelson@larc.nasa.gov>
-- NASA - ラングレー研究センタ
Simeon Warner
<simeon@cs.cornell.edu>
-- コーネル大学 - コンピュータサイエンス
本ドキュメントは、 Open Archives Initiative メタデータ・ハーベスティング・プロトコル (OAI-PMH) の付録『実装ガイドライン』の一部です。
今後、アグリゲータやキャッシュ、プロキシ、その他第三者のリポジトリが登場すると思われます。これによってデータ収集の階層や方法は高度化する一方、 サービスプロバイダ と データプロバイダ との関係は、これまで考えられなかったほど複雑なものになります。特に問題となるのは、識別子の名前空間や移動するレコードの出所追跡です。
OAI-PMH の固有識別子により、レポジトリ 内の アイテムが識別されます。ただし、固有識別子は、より幅広く認知された特定の URI スキームに準拠させることができます (may)。識別子が 認知された特定の URI スキームに準拠していない場合、ハーベスタは発信元レポジトリに関する以外のいかなる予断もするべきではありません (should not)。
あるリポジトリに収集された2つのレコードの出所が同じアイテムであるかどうか判断するには、以下の3つの見極め方があります。
request
要素の baseURL
が同一であること。provenance
コンテナが,識別子と baseURL
の両者において同じ内容であること。エージェントが,ハーベストしたレコードを再エクスポートする場合、メタデータに変更がなくかつ元の識別子が認知された特定の URI スキームに拠っている場合を除き,そのレコードを別の識別子で再エクスポートすべきです (should)。また、ハーベストしたレコードをリポジトリが再エクスポートする場合、出所情報を格納する反復可能な
provenance
コンテナの使用を推奨します。
第三者のリポジトリでデータ収集やレコード変更を追跡する場合、 provenance
コンテナの使用を推奨します。同コンテナは、メタデータレコードの任意の about
部に含めることができます
(may)。
日付スタンプは、差分ハーベスティングをサポートするために用意されており、個々のリポジトリに固有のものです。したがって、収集されたレコードを再エクスポートする場合は必ず、以前の日付スタンプではなく新しいローカルの日付スタンプを使用します
(must)。provenance
コンテナは、レコードが収集されたときに得られる日付スタンプを記録するために使用しても構いません
(may)。
日付スタンプの単位は、リポジトリごとに変えることができます。一つのリポジトリ内では複数の単位をサポートしません (ただし、リポジトリがサポートしている最も細かい単位より粗い単位で表記された引数を、リポジトリは処理できる必要があります (must))。アグリゲータで使用される単位は固定し、レコードの収集元となったリポジトリの日付スタンプ単位を反映させる必要はありません (need not)。
OAI-PMH の策定およびその他の Open Archives Initiative の活動に対して、デジタル図書館連盟とネットワーク情報連合、そして全米科学財団(Grant No. IIS-9817416)からご支援をいただきました。 OAI-PMH バージョン 2.0 の策定で多大なご協力をいただいた個人の皆様に、本プロトコルドキュメントにおいて感謝の意を表します。
2002-06-14: OAI-PMH バージョン 2.0 のリリースに合わせて本ドキュメントをリリース