![]() |
Open Archives Initiative Object Reuse and Exchange |
![]() |
本書は、OAI-ORE標準の実装に役立つツールと追加リソースに関する記述を集めている。
本書は、OAI-ORE仕様書およびユーザガイドを構成する文書の1つである。本書はOREを使用する実装者を想定読者としている。OREを使用する動機およびOREが提供するソルーションについての基本的な理解を得たい読者は ORE入門 を読むべきである。
1. はじめに
2. 検証ツールと検証サービス
2.1 ORE固有の検証ツールと検証サービス
2.2 ORE実装者に役立つ一般的な検証ツールと検証サービス
3. ライブラリとツールキット
4. 追加リソース
OREリソースマップを使用するには、これを作成、出力、検証、解析、解釈するソフトウェアが必要である。不要な重複作業を避け、エラーを減少させるために、可能であれば公開されているツールやライブラリを使用することが実装者には勧められる。ツールは次のようにまとめられている。
最後に、第4節では、OREロゴを含む追加リソースを記述する。
より多くのツールやサービスが利用できるようになれば、本書は改訂されることが予想される。
ツール | 実装者 | 記述 |
---|---|---|
ORE Atomリソースマップバリデータ | ロス・アラモス国立研究所(LANL) |
このツールはAtom XMLリソースマップを検証する。リソースマップはフォームに貼り付けるか、URIを指定することができる。検証結果はHTMLまたはIsoSchematronレポートで提供される。このツールは、AtomリソースマップをRDFに変換することも可能であり、RDF/XMLまたはSVGによる出力が得られる。さらに、ヘルプ画面に書かれているHTTP GET構文を使ってリモートからこのツールを呼び出すこともできる。 |
リソースマッププロファイルのためのSchematronスキーマ | LANL |
このSchematronスキーマは、Atomリソースマップの検証に使用することができる。これは、ORE Atomリソースマップバリデータでも使用されているスキーマである。 |
ツール | 実装者 | 記述 |
---|---|---|
W3Cマークアップ検証サービス | W3C |
このサイトは、Atomフィードを検証する対話型Webフォームを提供している。AtomによるすべてのOREリソースマップは妥当なAtomエントリ文書でなければならないので、このサービスはOREにとって役に立つ。このサービスは、検証するフィードのURIの入力だけでなく、ファイルのアップロードや直接入力によっても検証が可能である。 |
フィードバリデータ | feedvalidator.org |
このサイトは、フィード提供URIを入力することによりAtomフィードを検証する対話型Webフォームを提供している。AtomによるすべてのOREリソースマップは妥当なAtomエントリ文書でなければならないので、このサイトはOREにとって役に立つ。このサイトは、通常(同一のプログラムを使用している)W3Cバリデータより最新のバージョンを使用しているが、文書を貼り付けて検証することはできない。 |
W3C RDF検証サービス | W3C |
このサイトはRDF文書を検証する対話型Webフォームを提供している。RDF/XMLや他のRDFシリアライゼーションによるすべてのリソースマップは妥当なRDF文書でなければならないので、このサービスはOREにとって役に立つ。このサービスは、検証するRDFのURIの入力だけでなく、直接入力によっても検証が可能である。 |
ツール | 実装者 | 記述 |
---|---|---|
Foresiteツールキット | Foresiteプロジェクト(リバプール大学およびHP) |
Foresiteツールキットは、OAI-OREリソースマップを構築、解析、操作、シリアル化するPythonとJavaのライブラリを提供している。両ライブラリは、ATOM、RDF/XML、N3、N-Triples、Turtle、RDFaによる解析とシリアル化をサポートしている。 ForesiteはJISCが助成するプロジェクトであり、その目的は、JSTORに格納されている雑誌とそのコンテンツのリソースマップを作成して、それをAtom文書としてSWORDインターフェースを介してDSpaceに提供する、OAI-ORE標準の実証システムを作成してテストすることである。DSpaceはこれらのリソースマップを受け入れ、依然としてJSTORにあるコンテンツを参照するリポジトリアイテムに変換する。PythonライブラリはJSTORからリソースマップを生成するのに使用されており、JavaライブラリはDSpaceに必要な受入、変換、配布のすべての機能をサポートするのに使用されている。 |
Atom XMLからRDF/XMLへのGRDDLクロスウォーク | LANL |
このGRDDL XSLTはAtom XMLリソースマップを入力として、これからOREデータモデルに準拠した方法でRDFトリプルを取り出し、RDF/XMLを結果として返す。 |
ORE名前空間文書 | LANLおよびEduserv財団 |
語彙文書に記載されているORE固有要素に使用されている名前空間は、正式には |
このページの右上に使用されているOREロゴは、様々な大きさのものや小さなアイコンとして使用するのにより適した形のものが利用できる。このロゴは、Webページや出版物、プレゼンテーション、宣伝資料で使用されるように公開されており、許諾を得る必要はない。ハイパーリンクをサポートしている媒体(HTMLやPDFなど)でOREロゴを使用する場合は、このロゴをhttp://www.openarchives.org/ore/tocにリンクすることが推奨される。詳しくは、OREロゴのページを参照されたい。
本書は、オープン・アーカイブズ・イニシアティブの成果である。OAIオブジェクトの再利用と交換プロジェクトは、アンドリュー・W・メロン財団、Microsoft社、全米科学財団から助成していただいた。さらに、ネットワーク情報連合からもご支援をいただいた。
本書は、OAI-ORE技術委員会(ORE-TC)の会議に基づいている。会議にはOAI-OREリエゾングループ(ORE-LG)も参加している。ORE-TCの委員は、次のとおりである。Chris Bizer(ベルリン自由大学)、Les Carr(サウサンプトン大学)、Tim DiLauro(ジョンホプキンス大学)、Leigh Dodds(Ingenta)、David Fulker(UCAR)、Tony Hammond(Nature出版グループ)、Pete Johnston(Eduserv財団)、Richard Jones(インペリアル・カレッジ)、Peter Murray(OhioLINK)、Michael Nelson(オールドドミニオン大学)、Ray Plante(NCSAおよび国立仮想天文台)、Rob Sanderson(リバプール大学)、Simeon Warner(コーネル大学)、Jeff Young(OCLC)。ORE-LGの委員は次のとおりである。Leonardo Candela(DRIVER)、Tim Cole(DLF AquiferおよびUIUC図書館)、Julie Allinson(JISC)、Jane Hunter(DEST)、Savas Parastatidis(Microsoft)、Sandy Payette(Fedora Commons)、Thomas Place(DAREおよびティルブルグ大学)、Andy Powell(DCMI)、Robert Tansley(Google, Inc.およびDSpace)。
また、OAI-ORE諮問委員会(ORE-AC)の意見にも感謝する。