平成16年度 国立情報学研究所 オープンハウス
OPEN HOUSE 2004


※平成15年度のオープンハウスアーカイブスはこちらからご覧になれます。














<特別講演>
写真
講演タイトル
講演者
講演内容
ユビキタス・コンピューティングの現在と将来
坂村 健
(東京大学大学院教授)
ユ ビキタス・コンピューティング環境では、身のまわりのあらゆるモノにコンピュータが入り、それらがネットワークで相互接続され、協調しながら我々の生活を かげから支えてくれる。ポストインターネット、ポストPCの時代の新しいITのパラダイムとして、私が早くから提唱してきたこのようなユビキタスコン ピューティング(どこでもコンピュータ)が注目されている。ユビキタスコンピューティングを実現するための技術とその応用、更には社会的影響や将来の可能 性などについて述べる。


<研究紹介>
写真
研究分野
講演タイトル
原稿
概要
講演者
第1分野:情報学基礎研究
情報学の基礎としての論理学

照井 一成
第2分野:情報基礎研究
実測データを利用したネットワークの性能評価

計 宇生
第3分野:ソフトウェア研究
データベースの統合のための近似データマッチング

高須 淳宏
第4分野:情報メディア研究
コンピュータはテレビから何を学べるか
-大規模放送映像アーカイブからの知識発見-

佐藤 真一
第5分野:知能システム研究
テキストの計量と分析に関する研究

相澤 彰子
第6分野:人間・社会情報研究
Webからの訳語対抽出


辻 慶太
第7分野:学術研究情報研究
学術研究情報分野研究事例紹介
-キーワードによる情報学関連分野の相互関連分析-


西澤 正己
プロジェクト / 開発・事業部
NAREGI

宇佐美 仁英
国際学術情報流通基盤整備事業
  コンテンツ課
学術情報ネットワークSINET/スーパーSINET
  ネットワーク課
GeNii(ジーニイ:NII学術コンテンツ・ポータル)
  コンテンツ課
NACSIS-CAT/ILL
  コンテンツ課

<大学院紹介>
速水 謙




※発表タイトルをクリックすると、原稿(PDFファイル)がご覧になれます。
<発表展示>
写真
第1分野:情報学基礎研究
展示番号
発表タイトル/概要
オーサー
101
前処理GMRES法による最小二乗問題の解法 速水 謙、伊藤 徳史
大規模な疎な最小二乗問題  の主流の解法は正規方程式
に前処理つきCG(共役勾配)法を適用する方法である。ただし、ここでAは 行列である。本研究では適切なnxm行列Bを用いてABz=bまたはBAx=Bbに一般化残差最小化(GMRES)法を適用する手法を提案し、この方法が 元の最小二乗問題の解を与えるためにBが満たすべき必要十分条件を導き、Bとしてある不完全QR分解を適用した場合の従来法と比較した有効性を数値実験に より検証する。
102
バイオポータル
藤山 秋佐夫武田 英明
北本 朝展、川本 祥子、
出宮 のぼる、水田 洋子
コリアー ナイジェル、菅原 秀明、
宮崎 智、伊藤 武彦、
荒木 次郎、吉成 泰彦
科学技術振興調整費補助金H15-17による、バイオポータル研究の現状について紹介する。
103
投機的計算に基づくマルチエージェントシステムの構築
佐藤 健
インターネットのような通信が必ずしも保証されていないような環境下においては、エージェント間の通信が必ずしも保証されていない。本研究では、そのような不完全環境下でのマルチエージェントシステムにおける分散問題解決の手法を与える。
104
電子コンピュータにおける集団スピンのデコヒーレンス
山本 喜久、マスター サイルス、
宇都宮 聖子
量 子コンピュータの情報はしばしば、外界が2スピン間で相互結合するときに発生する波長よりも短い距離にある同一スピンまたは擬似スピンに蓄えられているた め。独立スピンの相互作用よりも集団スピンの相互作用の方がデコヒーレンスの特性をより決定付ける。本ポスターでは、シンメトライズドステートを用いて様 々な量子アルゴリズムを評価し、デコヒーレンスに対してより力強い量子アルゴリズムへの改良方法を提案する。
105
ゲノムの類似部分を高速に見つけ出す研究
宇野 毅明
遺 伝病の診断や、遺伝子の発見、系統樹の作成などゲノム情報学分野に多くの応用がある、ゲノムの類似部分を短時間で発見するアルゴリズムについて、理論的な アイディアの解説とプログラムのデモを行う。既存の方法よりも数百倍高速に、かつ正確に類似部分を見つけ出すことができる。
106
Semantic Webにおけるすべての人のための高速内容タグ付け
コリアー ナイジェル川添 愛
ムレン トニー
ワタルジークリット ツアンソン
本 研究はWebページの内容を自動的にタグ付け(アノテーション)するシステムの開発を目的とする。このシステムはSemantic Webと呼ばれる次世代Webへの情報アクセスを支援するものであり、専門家が作成するオントロジーとタグ付けの例に基づいた機械学習を使用するシステム である。本研究では、PIA(Portable Information Access)と呼ばれる高性能タグ付けサーバの構築を行っている。タグ付けサーバは固有名や照応関係や語間関係をどのようにテキストにタグ付けするか を、例から学習する。このタスクに適した自動学習アルゴリズムを決定するため、決定木、隠れマルコフモデル、サポートヴェクターマシン等について分析・実 験を行った。オントロジーサーバはオントロジーエディタの中心となるものであり、これにより、データベース内のオントロジーとタグ付けデータを多くのクラ イアントが相互利用することが可能になる。これまでに、ポスドク研究員の川添氏と共同で、オントロジーエディタ、自動タグ付けのメタデータの構築、アノ テーションガイドライン、実用オントロジーサーバの設計開発を行った。現在、Open Ontology Forgeというオントロジーエディタ・タグ付け支援ツールの第一版を無料で配付している。
107
科学論文における領域分析(ZAISA:Zone Analysis in Scientific Articles)
コリアー ナイジェル水田 洋子
今 年度から新たに開始した本プロジェクトは、科学技術論文のなかに含まれる様々な修辞上のタイプに対応する領域を自動的に検索することを目的とする。例え ば、著者がどの部分で具体的な研究目的や文献資料、実験結果に言及しているか、実験結果の重要性に関する叙述をしているか、過去の研究との比較を行ってい るかなどを自動的に探し出す。こうしたことが可能になれば、ある事実を探し出すのに探索する文書の量を減らすことができ情報抽出(テキストからの事実の抽 出)に非常に有益である。また、文書の要約作成のような他の目的にも応用可能である。本研究のアプローチの特徴はマキシマムエントロピー(ME)法とサ ポーヴェクターマシン(SVM)の手法により、タグ付けされた論文からの機械学習を用いて上記のタスクを行うところにある。ケンブリッジ大学の Teufel氏と活動的に共同研究を行っている。
108
自然会話における発話、身振り、呼吸運動の協調への生態学的アプローチ
古山 宣洋、高瀬 弘樹、
林 浩司
発 話にはしばしば身振りが伴うが、発話と身振りの協調は如何に成立しているのだろうか。発話と身振りの協調を明らかにするには、言語・記号的な分析と協調の ダイナミクスに関する基礎的研究を進め、それらの関係を明らかにしなければならないが、本稿では、発話と身振りの協調に関して、蓄積されつつあるデータをも踏まえながら、自然会話における発話、身振り、呼吸運動の協調について、定性的な分析を 行い、報告する。
109
量子計算における対話証明とその応用
松本 啓史
現代計算量理論でもっとも大事な分野の一つである、対話証明やその類似の計算モデルの量子計算バージョンについて、理論的結果と、ゼロ知識証明への応用についてのべる。
110
量子コヒーレンスと量子情報処理
根本 香絵
レー ザーから発振される光はコヒーレントな光と考えられ、量子情報処理を行うのに適切なリソースとして用いられてきた。ところが、ごく最近になってコヒーレン ト光の絶対位相が測れないことからこのような光の状態は量子的でないとする議論が持ち上がった。コヒーレント光の絶対位相のように、原理的に測ることので きないと考えられる量が状態に付随する場合について、量子情報処理に不可欠な量子コヒーレンスをどのように取り扱えばいいのかを議論する。さらに、量子コ ヒーレンスを保ちながら量子計算を実行するにはどのような演算が必要となるのかを光を中心に紹介する。
111
計算の複雑さと証明の複雑さ
照井 一成
コ ンピュータプログラムは数学的証明により検証することができる。また逆に、ある種の数学的証明はプログラム(アルゴリズム)を提示することにより与え られることができる。このことから、プログラムと証明の間には何らかの密接な対応関係があると予想できるが、ではその関係は「複雑さ」の観点から言うと一 体どのようなものなのだろうか?本研究では、多項式時間計算量Pやそれよりも低い計算量クラスに対応する証明の複雑さの尺度を提案し、両者の関係を明らか にする。
112
オントロジー指向の知識ベース推論
兼岩 憲
溝口 理一郎(大阪大学)
形式オントロジーの分野では、概念が本質属性をもつのか(例えば、「人間」)、もしくは役割を示しているのか(例えば、「夫」)、その違いが哲学的に分析されている。本研究では、そうした形式オントロジーの考えを取り入れた知識ベース推論について紹介する。
113
次世代ヒューマンインターフェイスの開発
植木 浩一郎
高 度な計算能力が得られる環境では、ヒトと計算機の親和性を改善するために、次世代のヒューマンインターフェイスが必要である。インターネット上を流れるよ うな複雑な情報を処理するために、巡回セールスマン問題を解くことができる遺伝的アルゴリズムを提案した。この新しい遺伝的アルゴリズムによって、高度な ヒューマンインターフェイスを持つ次世代計算機環境を実現することが可能になると考えられた。
114
線型光学系による量子情報処理
van Loock,Peter
線型光学系は物理的実現が容易である一方、その処理能力には一定の限界がある。本ポスターではどのような量子情報処理が線型光学系で実現可能かを判定する方法を議論する。


第2分野:情報基盤研究
展示番号
発表タイトル/概要
オーサー
201
次世代光ネットワーク構築に向けた特性試験とその評価
浅野 正一郎藤野 貴之
米田 進
次 世代光ネットワークを実際に構築し、運用するためには、超高速伝送時の伝送特性や、障害発生時のパスリルーティング処理時の状態特性をあらかじめ把握し、 それらを考慮したネットワーク設計を行う必要がある。本研究はOFC2004で発表した内容を中心に、40Gbps多重伝送時の特性評価および歪補正、 2R再生を行った場合の特性評価と、光クロスコネクトを利用したネットワークにおける障害発生時のパスリルーティングの特性評価を行った結果について紹介 する。
202
次世代光ネットワークの制御方式に関する研究
浅野 正一郎藤野 貴之
漆谷 重雄
現 在のネットワークは階層化モデルを前提に設計されているため、各層はそれぞれ独立した制御、運用がなされている。しかし、次世代光ネットワークでは例えば ユーザーアプリケーションの要求に応じてネットワーク側で波長を提供するなど、複数の層を同時に制御するようなアーキテクチャーが必要である。本研究は、 複数の層の制御を共通の制御プレーンで実行することが可能なGMPLSを利用した、マルチレイヤーインテグレーション制御方式について紹介する。
203
ユビキタス環境におけるプライバシ保護技術
山田 茂樹
ユビキタス・コンピューティング・ネットワークにおいて、個人データ等、プライバシに関わる情報を外部に漏洩せずに安全に取り扱う「プライバシ保護技術」の研究の一端を紹介します。
204
非同期式回路の高位合成システム
米田 友洋
現 在のコンピュータシステムで用いられているクロックは、システムの高速化や低消費電力化の妨げになりつつある。非同期式回路は、グローバルなクロックを一 切用いないことにより、これらの問題を解決する可能性を持つ。本研究では、非同期式回路をより容易に開発するために、高位の仕様記述言語(SpecCの仕 様レベル記述)から演算器・レジスタ割当を行った後ゲートレベル非同期式回路を自動的に生成する支援ツールを開発している。
205
高速インターネットにおけるネットワーク制御方式
松方 純
イ ンターネットの高速化とコンピュータシステムの性能の向上に伴い、これまで考えられなかったほど高速な通信がコンピュータ間で行われようとしている。この ような高速通信を安定的に提供可能なネットワーク制御方式の確立は急務である。MPLS、トラフィックエンジニアリング、VPN等のインターネットを制御 するレイア3技術のみならず、GMPLS等による下位レイアとの連携を行う技術が重要である。
206
マルチサービスネットワークにおける品質保証の研究
計 宇生
様々な品質要求の通信が混在しているネットワークでは、個々の通信の品質保証の問題は重要な課題である。本発表では、このようなマルチサービスネットワークにおける品質保証の実現を目的とした、トラヒック制御と特性解析の研究内容について紹介する。
207
次世代オペレーティングシステムSSS-PCの開発
松本 尚
単 体マシンから10万台規模の計算機クラスタまで対応可能な次世代オペレーティングシステムSSS-PCの開発を行っている。本OSは安価なPCやサーバを 束ねて一台の高信頼高性能並列計算機としての活用を可能にする。大きな特徴として、標準的なTCP/IPに加えてメモリベースの高速通信プロトコルを備え ている点、移送機能によって実行中のプログラムをマシン間で移動したり、プログラムを停止せずにマシンメンテナンスが可能な点が挙げられる。
208
インターネットにおける通信品質(QoS)推定手法とネットワーク設計ツール
阿部 俊二長谷川 亨
イ ンターネットのQoS制御や帯域等の設計には、ネットワークに流れているトラヒックから品質を推定することが必要である。インターネットには、様々な自己 相関の性質(短期依存性、長期依存性)を持つトラヒックが流れている。この性質の違いで、品質に与える影響が大きく異なる。ネットワークに加わる負荷の大 きさにより、自己相関の性質を分けて品質推定をする手法を述べると共に、本手法を用いたネットワーク設計ツールの紹介をする。
209
コンテクストアウェア情報通信ネットワークの研究
上岡 英史
ユ ビキタス環境における情報通信ネットワークサービスを行うにはコンテクストアウェアネスの技術が必須であり、ユーザのコンテクストをどのようにハンドリン グするか、そして、コンテンツやサービスをどのように送り届けるかが鍵となる。ここでは、コンテクストアウェア情報通信ネットワークのコンセプトを述べ、 通信サービスに基づくプロトタイプシステムのデモンストレーションを行う。


第3分野:ソフトウェア研究
展示番号
発表タイトル/概要
オーサー
301
要求に応じて拡張可能なコンポーネント型OSの研究
丸山 勝巳児玉 和也
日高 宗一郎橋爪 宏達
計 宇生尾崎 亮太
制 御システム、組込みシステム等の分野では多種多様なプログラム開発が要求され、汎用OSよりも格段にプログラム開発が容易で障害に強いOSが望まれていま す。これらのシステムは様々な機能が要求されたり、ネットワークを介した広域連携処理が求められたりします。この要求に応えるために、コンポーネントの組 み替えで適用分野の要求に応じた機能・性能を提供できるOSの研究を行っています。本OSは、L4kaマイクロカーネルと各サービス(Process, File,NW等)を提供する任意個のサーバーから構成されている。各サーバーは、保護の効いたユーザレベルで実行されるので、安全でプログラム開発も容 易化されます。現在2種類のOS(L4minix-E,L4minix-S)が動いています。
302
モバイル・ユビキタスコンピューティング向けソフトウェア
佐藤 一郎
次 世代の計算システムであるモバイル・ユビキタスコンピューティングを実現するための基盤ソフトウェア技術として、適応性、信頼性、自己管理機能をもった新 しいミドルウェアに関する研究を行っている。ここではこの成果についてネットワークシステム上のデモンストレーションとともに紹介していく。
303
制約プログラミングの技術とユーザインタフェースへの応用
細部 博史
制 約を宣言的に記述するプログラミング手法である制約プログラミングは、様々な問題解決のための有力な手段であり、人工知能や、論理的プログラミング、ユー ザインタフェース等の種々の分野で広く利用されている。本発表では、制約プログラミングの基盤的技術である制約解消法と、制約プログラミングを応用した ユーザインタフェース構築法について、本発表者の最近の研究成果を中心に紹介する。
304
「ものプロジェクト」:
芸術表現活動のマルチメディア・アーカイブ化とアーカイブ構築支援・提供システムに関する研究

相原 健郎高須 淳宏
藤幡 正樹(東京芸術大学)、
桂 英史(東京芸術大学)、
横溝 廣子(東京芸術大学)、
伊藤 慶明(岩手県立大学)
本 研究は、美術工芸品を対象とした高品質かつ多様な情報を含んだ「芸術表現活動アーカイブ」の構築とその方法論、および構築支援システムや提供システムに関 する共同研究プロジェクトである。「芸術表現活動」とは、対象物の視覚的な情報ばかりではなく、その制作の背景、プロセスなど、人間の創造的な側面につい ての定性的情報も含んでいる。本発表では、プロジェクトの概要と、アーカイブ活用システムの一例を紹介する。
305
XQueryの形式的意味論に基づく最適化
日高 宗一郎加藤 弘之
XQuery はXMLを対象とした問い合わせ言語であり、言語モデルとして関数型を採用しており、形式的意味論も与えられている。本研究では、この言語モデル的側面を 利用して、共通部分式の削除、定数畳み込み等、伝統的な言語処理系最適化技術の適用を試み、またXQuery固有の側面を明らかにする。最適化前後の等価 性の議論に、ラムダ計算モデルも援用する。


第4分野:情報メディア分野
展示番号
発表タイトル/概要
オーサー
401
パラメトロン素子とその応用
橋爪 宏達
1950年代に日本で開発されたパラメトロンは今日から見てもユニークな論理素子である。しかし制作には特殊な磁性材料を必要とするため、あまり利用されることはない。この発表ではパラメトロンを再現し、素子の応用を披露する。
402
東洋文庫貴重書図像資料ディジタル・アーカイブの構築
山本 毅雄北本 朝展
佐藤 園子、小野 欽司
東洋学研究図書館として世界5指に入る東洋文庫のシルクロード関連貴重書を、マルチメディアデータベースとしてディジタル・アーカイブ化し、Web上より多言語アクセス可能とした。多言語アノテーション支援システム(MASS)ほか、このために必要な技術を紹介する。
403
パラメータ化された連結性に基づくWebページ・クラスタリング
安達 淳高須 淳宏
正田 備也
WWW では、しばしば、複数のWebページを組み合せて初めて利用価値のある情報単位が得られる。そこで本研究ではWebページの新たなクラスタリング手法を提 案する。ページ間の距離は、リンクが作る閉路に沿うページ重みの和と定めた。また、クラスタ構成員の収集範囲を限るパラメータを設け、クラスタの大きさを 制御可能にした。このクラスタリングは強連結成分分解の一般化と言える。Web情報の有効利用に関する応用も紹介する。
404
大規模放送映像アーカイブの構造化に関する研究
佐藤 真一片山 紀生
孟 洋加藤 弘之
放 送映像の大規模なアーカイブを対象として、その中から必要な情報を自由に呼び出す映像検索技術、およびアーカイブを解析して利用者が必要とする情報や知識 を発見する映像データマイニング技術の検討を行う。研究の遂行においては、画像解析、自然言語処理、データマイニング、情報検索などの分野の技術を総合 し、計算機による放送映像の「理解」の実現を第一の目的とする。
405
多数の焦点合わせ画像群の統合的変換による画像生成
児玉 和也
多 数の焦点合わせの異なる画像群から統合的変換に基づき画像生成を行う手法をしめす。まず、幾何光学的な仮定により導かれるある撮像条件のもと取得された画像 群と撮影対象の3次元情報を3次元ぼけ変換で結びつけ定式化する。この式に基づき、3次元FFTを用いて逆畳み込みを行うことにより、撮像対象の3次元構 造によらず、例えば画面全体にわたって焦点の合った画像を生成することができる。
406
ASPICOプラットフォーム
アンドレス フレデリック
This research proposes the Advanced Scientific Portal for International COoperations on DSR(APICO-DSR), methods and tools to understand, to manipulate, and to share the free-copyright Digital Silk Roads resources and to relevant set up and high performance distributed services.
407
キャラバンサライ(隊商宿)管理用の多言語マルチメディアオントロジー
アンダロティ エルハム、
アンドレス フレデリック
小野 欽司コリアー ナイジェル
ルビーグル ピエール
I will introduce the research regarding to the development of a multi-lingual multimedia ontology describing different physical and spatial components of caravanserai architectural object.
408
多視点画像を利用した三次元形状の類似性判定
後藤田 洋伸
三 次元形状同士を比較し、その類似度を評価するという問題は、三次元形状処理の基本的な課題の一つとされている。本発表では、三次元形状をさまざまな角度か ら眺めたときに得られる画像(多視点画像)を利用して、三次元形状の類似性を判定する方法を紹介する。この方法は、多くの種類の三次元形状表現に対応する ことができ、Web上の三次元モデル探索など、様々な応用が期待できる。
409
XQueryの”FLWOR Arranging”に基づく最適化
加藤 弘之日高 宗一郎
XQuery は対象とするXMLが管理されているモデルに基づく問合せに変換され、このモデルの有する問合せ最適化を用いて実行される。しかしながら、ファイルシステ ムなど全ての情報源が最適化機構を有しているとは限らない。したがって、XQueryの書き換えによる最適化技術の開発はとても重要である。本研究で提案 する「FLWOR Arranging」は、入れ子FLWORブロックを伴うXQueryの最適化のための書き換え技術である。
410
X-informatics:大規模データベース技術時代の情報学
北本 朝展
X- informaticsとは一体何なのか?その考え方のどこが新しく、またその影響で情報学はどのように変わるのか?これらの点について、特に著者自身が これまで関わってきた研究プロジェクトである、地球科学データや文化遺産データ等の大規模画像データベースポータルを例にしてまとめる。またこれらのデー タベースを対象とした、データベース探索やデータベースからの知識発見などの研究についても紹介する。


第5分野:知能システム研究
展示番号
発表タイトル/概要
オーサー
501 遠隔教育システムWebLSの開発
上野 晴樹ウッチチャイ
張 涛、ワラミット(RA)、
森 正樹、石田 正行(オーム社)
Internet による遠隔教育は教育の手段として非常に重要である。しかし、オンライン型教材の製作は手間がかかり費用も高く大きな障害となっている。我々は、ITの専 門家ではない一般の教師の応援のため、マルチメディア教材を容易に自作しウェッブで公開するInternet型汎用遠隔教育環境WebLSを開発した。 WebLSの特徴としてはウェッブ教材の簡易製作ツールであること、様々なプラットフォームに移植できること、XMLコンテンツとして教材を保存し流通す ることができる等がある。WebLSはホームページ上で公開している一方で、商品化の研究開発を進めている。
502
次世代共生ロボットシステム
上野 晴樹張 涛
ウッチチャイパタラ
ハッサン、白井 良明
松井 知子
次 世代ロボットシステムとして、共生ロボットシステムは将来の高福祉社会にとって重要な役割を担うと考えられる。知的で、ヒューマンフレンドリーなロボット システムを実現するために、我々は、ヒューマン‐ロボットインタフェースとして、知識ベース型の音声対話マネージャとPCA方式による画像ジェスチャー認識 システムを開発している。更に、分散知識処理プラットフォームSPAKを開発し、人が頭脳で様々な処理を統括するように、これらの処理をロボット知能が統 括し、かつ人の依頼に応えて様々なロボットに指示を出し制御するコーポレティブオペレーションの方法を提案している。
503
複雑適応情報システムの概念を用いてグルメアドバイザーの構築
上野 晴樹ウッチチャイ
張 涛コバチ
黒宮 寧、礒田 佳徳、
倉掛 正治(NTTドコモ)
iGuruAdo は曖昧な希望に応えてレストランを探すための新しい情報検索システムである。本システムは、情報の構成要素およびそれらの自律的相互作用を重視するという 特徴を持つという点で、現在使われている様々な情報検索システムとは大きく異なっている。このシステムは複雑適応情報システム(CAIS)と定義し提案し ているパラダイムであり、サブステレートとワークスペースで構成されている。サブステレートはミムと呼ばれるエージェントのネットワークであり長期記憶に 相当し、ワークスペースは個人の検索処理を行う短期記憶に相当する。ミムの自律的相互作用によって、学習を行い、多くの人が使えば使うほど、賢い検索を提 供する。
504
タスクに埋め込まれたインタラクションによる人間とロボットの協調掃除
山田 誠二、小林 一樹
人間とロボットの協調作業において、タスクの実行過程に埋め込まれたインタラクションの設計指針を示し、実際の協調掃除に適用したデモを行う。
505
知識共生 武田 英明市瀬 龍太郎
濱崎 雅弘大向 一輝
沼 晃介
本研究では、多様な知識をもつ人々やグループが協調して情報流通や知識流通を行う仕組みについて研究しています。具体的にはblog等からのパーソナルネットワークの発見、パーソナルネットワークを利用した情報流通支援などを研究しています。
506
Webテキストの計量と分析に関する研究
相澤 彰子
Web を対象としたテキストマイニングの研究について紹介します。本研究では、大規模なテストWebコレクションを用いて、同一あるいは異なるサイト間の文書 に共通する単語列の分布を調べています。また、この分析結果を用いて、複合語キーワードやWeb固有表現、あるいは関連Webサイト等を抽出する手法を検 討しています。
507
自由でかつ安全なコンテンツ流通を実現するために 
エージェントフレームワーク:アクティブコンテンツ

本位田 真一、田原 康之、
吉岡 信和、本位田研究室
数 年後のネットワーク社会においては、人や場所を問わず、誰もがあらゆる場所からのコンテンツ発信を行うようになり、その提供者や利用者のポリシーに沿った サービスを提供するためのコンテンツ変換と安全な配信を行う技術が重要となる。本プロジェクトは、これらの課題に対して、提供者や利用者のポリシーを遵守 するプログラムを搭載したモバイルエージェント群により、統一的な解決を図ることを目指す。
508
Webにおけるコミュニティの発見
村田 剛志
膨 大なWebネットワークの中から関連性のあるページを見出すことは、ユーザによるWebからの情報検索を支援する上で重要である。本発表では、ハイパーリ ンクの結合関係に基づいてWebコミュニティ(興味を共有するWebページ集合)を発見し視覚化する手法について説明する。関連するページへのハイパーリン クはしばしば共起するという仮定に基づいたこの手法では、ページ内容の解釈を行うことなく、多くのジャンルのWebコミュニティを発見することに成功して いる。
509
複雑照明下における運動物体の反射特性の推定
杜 菲(東京大学)、
岡部 孝弘(東京大学)、
佐藤 洋一(東京大学)、
杉本 晃宏
複 雑照明下において、拡散反射面をもつ凸物体の反射特性を推定する手法を紹介する。提案手法では、運動からの形状復元と任意光源下での拡散反射面の輝度の球 面調和関数による表現とを利用する。そして、光源分布と物体の表面反射係数とを推定する。合成画像や実画像を用いた実験によって、提案手法の有効性を確認 する。
510
化学情報学 ―化学研究の知的基盤としての化学情報とコンピュータの活用
佐藤 寛子
本 研究室では、化学研究の実践的問題を解決するための知的システムを目指して、これまでに蓄積されてきた化学情報とコンピュータを有効に活用し、人とコン ピュータそれぞれに適した化学情報表現法の開発や、新しい化学情報コンテンツの提案、知的システム開発を行っています。このうち、化学反応予測とNMR (核磁気共鳴)スペクトル予測について紹介します。
511
医療データからの知識発見
市瀬 龍太郎
現 在、大きな病院では、患者に関するさまざまな情報が集められ、医師の治療方針の決定の際などに利用されている。本発表では、これら情報から医師の役 に立つような知識を自動的に発見する手法について紹介する。また、その手法を実際の医療データに適用した結果についても紹介する。


第6分野:人間・社会情報研究
展示番号
発表タイトル/概要
オーサー
601
動詞共起に基づく用語構造化
小山 照夫影浦 峡
専 門分野の用語について、文書コーパス内での特定の動詞との文書内共起に基づいて、用語を分類できること、および、得られた分類に対応する特定のテーマと関 連する用語が出現しやすくなる文書集合が決定できることを示す。また、この結果を用いて、用語を構造化することを試みる。
602
Webの既事項検索におけるアンカー情報とリンク情報の活用
大山 敬三江口 浩二
相澤 彰子石川 治子
NTCIR-4 WEBタスクにおいて行ったナビゲーション指向検索サブタスクでの成果に基づき、既知事項検索(既知の事項に関する代表的ページの検索)においてアンカー情報とリンク情報を用いることの効果について様々な角度から議論し、その有効活用法を示す。
603
価値付与型情報アクセスシステムの研究
神門 典子江口 浩二
関 洋平、中山 記男、
梶山 朋子
価 値付与型情報アクセスシステムについて、概要と具体例を紹介する。従来、情報検索、テキスト要約などの情報アクセス技術では、対象文書の話題(トピック、 アバウトネス)を中心に取り組んできた。しかしながら、利用者が求める情報には、話題としての適合性だけではなく、利用者の状況、携わっているタスク、目 的などのコンテクストが関わっており、多面的なアクセスが求められている。本発表では、多様な観点から柔軟に、利用者にわかりやすい情報アクセスのための 方策と実例を紹介する。実例紹介には、利用者の観点に基づく複数文書要約、テキストからの感情の抽出、書籍検索システムのGUI研究、多面的な検索とブラ ウジングを統合したインタラクティブな情報提示手法Concentric Ring Viewなどを含む。
604
情報制度論の研究 ―情報制度ブログサイトによるネットワーク法情報の発信―
東倉 洋一岡田 仁志
情 報通信技術分野における技術と法制度との隔たりを可能な限り取り去ることによって、より健全な情報化社会の発展を導くため、情報制度論研究では、1)現行 法の解釈論の展開、2)立法上の課題の明示、3)情報ネットワーク法の構築を研究課題とする。これらを実現するため、意見収集、議論、合意形成などを技術 と社会の変化に追随した速度で展開する情報制度ブログサイトの公開へ向けて準備をすすめており、今回その一端を紹介するとともに、前提となる情報化社会の 未来と課題を概観する。
605
多言語言い替えパターン発見システム
影浦 峡、芳鐘 冬樹、
野澤 孝之
用語の文脈中でのバリエーション/言い替え規則を日英について並列化し、Webから実際の言い替えパターンを文脈とともに探し出すシステムを構築した。多言語コミュニケーション下での用語辞書構築と結びつけ技術翻訳等に活用する。
606
Web情報アクセスのためのオンライン・クラスタリングとその評価手法
江口 浩二
検索された文書群を対象にしたオンライン・クラスタリングおよびそれに適した評価手法について報告する。数種のWebサーチエンジンによって得られた文書群を使用し、種々の観点に基づいて評価を行った。
607
専門分野における新語の寿命予測に向けた基礎研究
辻 慶太
新 語として初めて現れた語の中から、今後専門用語として普及していく語を、自動的に判別する手法の開発に取り組んでいる。具体的には約20年分の論文テキス トを時系列的に眺め、ある新語が現れた直前における語彙の状況から、予測が出来ないかを調べている。こうした予測が可能になると、専門用語辞書の更新に有 用であり、また今後注目を集める研究が把握しやすくなるなど、トレンド分析的な面でも役に立つと思われる。


第7分野:学術研究情報研究
展示番号
発表タイトル/概要
オーサー
701
「引用文献索引データベース」(CJP)を用いた我が国の学会誌の引用度等の研究
根岸 正光孫 媛
大 学改革の中で、「研究評価」への感心が急速に高まっている。引用索引データベースを集計分析とすると、論文の生産数とその引用度が算出でき、これは、研究 水準の指標の一つとして利用が進んでいる。この関係では、米国ISIのSCIデータベースに基づくインパクトファクタがよく用いられるが、その「乱用」に対する批 判も多く聞かれる。本研究所では、わが国の和文、欧文の学会誌を広く採録対象とした「引用文献索引データベース」(CJP)を作成しており、これに対する最近の 統計的分析成果を示す。
702
キーワードによる情報学関連分野の相互関連分析
西澤 正己孫 媛
新 しい研究分野においては、従来型の研究分野分類が現代の研究体制に必ずしも整合しないといった局面が現れている。特に情報学の分野では、他の領域との関連 を含め、さらに広がりを見せている。このような状況を受けて、平成15年度の科学研究費補助金では特に複合領域において申請分野が大きく改訂された。ここ では情報学関連分野について、新旧分類の相互関係を採択研究課題とキーワードを用いて分析した結果を中心に報告する。
703
研究開発における創造性の研究
柴山 盛生矢野 正晴
学 術研究の発展のためには、独創的な研究を早期に識別して助長しそれらの生まれる環境を整備していくことが重要である。本研究では、独創的な研究を生み出す ための研究環境の分析、創造性の意味や識別の研究、大学や企業組織の研究開発活動における創造性の評価に関する研究を行っている。その要旨を紹介する。
704
Research and Innovation Policies in France and Japan:similarities and differences
ANGELINO HenriCOLLIER, Nigel
During the last 20 years many change occur concerning research and innovation policies either in Japan or in France. In France it corresponds to the "disappearance of the Colbertiste State" which culminates with the Innovation Act in 1999 and later on the incubators policy's implementation, actions for facilitating seed funds, relation university-industry, etc. And some more recent Laws passed in 2003. In Japan Science and Technology has always been a priority but the Government adopted a new approach in the 1990's. The starting point was the S&T Basic Law in 1995 and since then many actions have been taken and Laws enacted:S&T Basic Plan, TLO creation, Japanese Bayh-Dole Act, creation of the Council for Science and Technology Policy, Intellectual property Law, etc. Both countries are "moving in the same direction", using the "same recipes" though adapting the solutions to their national context.
705
書誌ユーティリティの最新動向
宮澤 彰
NACSIS -CAT/ILLのような「書誌ユーティリティ」は、国家図書館と並んで、世界の先進国にはほぼ存在する情報インフラの一つになっている。先進の米国、欧 州、さらに東アジアでの書誌ユーティリティについて簡単な紹介を行う。さらに、米国OCLC、RLIN等の最新の動向、韓国KERISや、中国CALIS における動向を、技術的、経営的な面からとらえ、今後の方向を考える。
706
情報の共有という誤解と陥穽
小原 雅博
情 報化社会にあって、ある種の情報はその概念が曖昧であるにも拘わらず、その歴史的生成、優越性、相対性、イメージなどによって何となく共有されてしまう状 況がある。情報の送り手として「切り札」的効力を発揮する言葉に寄り掛かり、或いはその受け手としてのその言葉に安易に納得してしまうことを克服すること こそが、情報化時代においてより望ましい態度であろう。そうした観点から、情報(言葉)共有の陥りやすい陥穽を、幾つかの例を引きながら明らかにしてみた い
707
日米高等教育のおけるe-ラーニング普及状況の差異の要因分析
渡辺 恵子
現 在、日本の大学においては、いわゆるe-ラーニングの導入について、教育改革の一環として盛んに議論されている。本分析は、e-ラーニングについて、日本 とアメリカの大学における普及状況の差異を生み出している要因についていくつかの仮説を立てて検証する。これにより、どのような導入の方法が効果的かとい うことについて議論を深めるための素材を提供することを目的としている。


大学院生
展示番号
発表タイトル/概要
オーサー
801
グラフ同型性判定の難しさ
清見 礼、宇野 毅明
2 つのグラフが与えられたとき、2つのグラフの構造が等しいかどうかを判定する問題をグラフ同型性判定問題と いう。グラフ同型性判定問題がどのくらい難しい問題であるかということは長い間計算量の分野で未解決の問題であり、やさしい問題と難しい問題の間にあるよ うな問題として知られている。本展示では実際にグラフの同型性を判定するパズルプログラムを通して、グラフ同型性判定問題に親しんでもらい、その難しさを 実感してもらうことがねらいである。
802
光ネットワークにおけるサービス品質の提供
フーリタクン ジュンポット計 宇生
光 バーストスイッチング(OBS)は次世代光インターネットを支援する有望なスイッチングパラダイムである。OBSネットワーク上のサービスの差別化を提供す るために、本研究では、OBSネットワークのエッジノードにおけるバッファー割付けアルゴリズムおよびコアノードにおけるファイバー遅延線(FDL)割付 けアルゴリズムを提案し、さらに、新しいバーストアセンブリの方法を提案する。提案アルゴリズムによって、異なるサービスクラスに対するバースト損失率の 差別化が可能となる。
803
モバイルIPv6における高速移動通信プロトコルの研究
李 蕾、阿部 俊二
これまでに、高速移動通信プロトコルが幾つか提案されている。従来の移動通信プロトコルの問題点を挙げ、本問題を解決すべくXcast(Explicit Multicast)を用いた高速移動通信手法を提案する。提案方法をシミュレーションより解析すると共に、マルチキャストを用いた方法との性能比較を行い、提案手法の有効性を示す。
804
光交換網における選択的バースト・アクノリジメントを用いたバースト多重方法
杜 平阿部 俊二
光 バースト交換方式(OBS)は、次世代光交換方式の一つとして期待されている。OBS交換方式において、効率的なバースト多重化を実現するには、バースト の多重単位、コントロールパケットとペイロード間のオフセット時間が重要なパラメタとなる。このパラメタは、網の状況により変化し、また網の効率に影響を 及ぼす。本発表では、”選択的バースト・アクノリジメント”によるバースト多重化方式を提案すると共に、本方式による最適パラメタの解を示す。
805
視覚処理を参考とした画像処理 ―動きと色による移動物体検出―
中島 慶人、上野 晴樹
視 覚大脳皮質では動きを処理するMT野(Middle Temporal Area)と色を処理するV4野の間に相互接続がある。発表では視覚野の構造と機能を参考に、MT野の移動領域検出機能と、V4野での色スペクトル検出機 能を活用した移動物体検出方式を提案する。また、移動領域の検出にはMT野とV4野よりも上位の視覚野が必要であること、その上位の視覚野からのフィード バックで検出精度が向上することを示す


プロジェクト/開発・事業部
展示番号
発表タイトル/概要
オーサー
A01
学術情報ネットワークSINET/スーパーSINET
ネットワーク課
学 術情報ネットワーク(SINET)は、日本全国の大学、研究機関等の教育・研究及び学術情報の流通促進を図るための情報ネットワークである。スーパー SINETは、先端的学術情報機関間の連携を強化して、日本の学術研究を飛躍的に発展・増進させることを目的とする超高速ネットワークである。平成13年 3月にIT戦略本部が発表した「e-Japan重点計画」にスーパーSINETの推進が採り上げられており、10ギガビッドの光通信技術を用いる世界最高 速の研究用インターネットである。
A02
NAREGI
リサーチグリッド連携
研究センター
超 高速コンピュータ網形成プロジェクト(NAREGI:ナレギと呼ぶ)は、産学官連携研究プロジェクトの一つで、21世紀の情報技術の礎となるグリッド用基 盤ソフトウェアやネットワーク技術の研究・開発を目指している。本プロジェクトには、日本を代表する産学官諸機関が参加しており、その成果がサイエンス分 野での研究開発の促進と日本の国際競争力の強化及び経済効果をもたらすことが期待されている。
A03
学術情報データベースの統合システムに関する研究
実証研究センター
国 立情報学研究所では、研究所が所蔵する各種データベースを統合し、利用者が個別データベースを意識せずにデータを活用できるサービスに向けて研究開発を 行っています。本発表では、学術情報の中核をなす学術文献と研究者情報について、複数のデータベースに登録されたデータの対応付けを行い、統一的なアクセ スを可能とする諸技術の研究状況を紹介します。
A03-1
統合データベースにおける同定誤りを考慮した検索手法の開発
大山 敬三相澤 彰子
後藤田 洋伸
複数の文献データベースを統合的に提供する検索システムにおいて、同一文献に対する同定誤りが含まれる場合でも、確信度を用いることにより効率的かつ的確な検索を実現する方法について報告します。
A03-2
研究者個人データ編集・出力システムのCiNiiとの連携
大山 敬三安達 淳
相澤 彰子加藤 弘之
井出 一郎
大学等における研究者情報の統一的かつ効率的な発信を可能にするために開発した「研究者個人データ編集・出力システム」において、論文情報ナビゲータCiNiiとの連携のために実装した機能について報告します。
A03-3
書誌データベースにおける重複エントリーの高速検出法に関する研究
相澤 彰子大山 敬三
高須 淳宏安達 淳
書誌データベースを対象とする高速な同定手法を提案し、実際に国立情報学研究所が事業サービスとして展開する学術コンテンツ・ポータル(GeNii)データに適応した結果を報告します。
A03-4
引用文字列のパージングと書誌要素の抽出に関する研究
高須 淳宏安達 淳
学術文献間の引用関係を取り出すために、引用文献文字列を解析し、著者や論文タイトルなどの書誌要素を抽出する統計モデルとそのモデルに基づいたシステムを報告します。
A03-5
書誌・引用情報に基づく研究情報提示 ―研究者の出会い支援―
武田 英明市瀬 龍太郎
研究者は研究上のトピックスや人間関係で結びついて様々な研究コミュニティを形成しています。このような研究コミュニティを書誌および引用情報から計算して提示するシステムを紹介します。
A03-6
引用文献情報ナビゲータCiNiiのための可視化インタフェースの開発
後藤田 洋伸宮澤 彰
大山 敬三相澤 彰子
神門 典子孫 媛
西澤 正己村田 剛志
細部 博史
引用文献情報ナビゲータCiNiiに追加実装することのできる可視化インタフェースのプロトタイプについて報告します。このインタフェースでは、論文間の引用・被引用関係が一目で分かるように表示されるようになっているので、論文探索が容易になります。
A04
GeNii(ジーニイ:NII学術コンテンツ・ポータル)
コンテンツ課
GeNii (Global environment for Networked Intellectual Information)は国立情報学研究所の各種サービスで提供しているコンテンツを始め、インターネット上に点在する国内外の有用な学術情報資源を連 携させることを目指して、学術研究に必要な情報を総合的に提供できる環境の構築を進めています。現在、NII論文情報ナビゲータ、Webcat Plus(NII図書情報ナビゲータ)、研究課題・成果情報、大学情報メタデータ・ポータル(JuNii)を平成17年4月の正式運用を目指し準備をして います。
A05
NACSIS-CAT/ILL
コンテンツ課
NACSIS -CAT/ILLは全国の大学図書館等が所蔵する図書/雑誌の目録情報を大学図書館員等が共同して登録することによって、総合目録データベースを形成し、 図書館間相互協力によって全国の研究者・学生に提供することができる図書館向けサービスです。一般市民にもWebcat Plusによって提供されています。現在7,000万冊を超える図書が登録されています。
A06
国際学術情報流通基盤整備事業
コンテンツ課
国 際学術情報流通基盤整備事業は日本の学協会が発行する英文論文誌を大学図書館や科学技術振興機構と連携協力して、電子ジャーナル化を推進し国際的発信力を 向上させる支援事業です。現在16学会21タイトルの英文論文誌に対して、電子ジャーナル化や大学図書館等とのサイトライセンスなどビジネスモデルの創出 支援を行っています。
A07
NTCIR:情報アクセスシステムの評価ワークショップ
情報学資源研究センター
神門 典子安達 淳
NTCIR (NII Test Collection for IR System)は、情報検索、質問応答、要約など情報アクセス技術研究の大規模な実験基盤を提供することを目的とし、情報アクセス技術の評価実験用に多様 な大規模実験用データセットの構築、評価手法の研究を進め、評価ワークショップシリーズNTCIRを企画している。概要、研究成果、構築した大規模テスト コレクションを用いた研究事例の紹介を行う。なお、オープンハウス翌日から第4回NTCIRワークショップ成果報告会を開催し、10カ国74の研究グルー プが共通基盤上で研究を進めてきた成果を報告する。
A07-1
言語横断検索タスク
岸田 和明、
栗山 和子(白百合女子大学)、
神門 典子江口 浩二
このプロジェクトでは、検索質問と異なる言語で書かれた文書をも含んだ検索である言語横断検索を研究課題として、日本語・中国語・韓国語・英語の4言語間の検索実験を進めています。
A07-2
NTCIR-4特許タスクの概要
藤井 敦(筑波大学)、
岩山 真(東京工業大学/日立製作所)、
神門 典子
2種類のタスクを実行した。
○無効資料調査:既存の特許請求項で主張されている権利を無効化するために、類似特許検索を行う。
○パテントマップ作成:特許分析のために、あるトピックに関連した特許文書群を2次元のマトリクスに組織化する。
A07-3
質問応答評価プロジェクトQAC2
福本 淳一(立命館大学)、
加藤 恒昭(東京大学)、
桝井 文人(三重大学)
QAC2では、与えられた質問に対する回答として4年分の新聞記事データを対象に、5つの順序つき回答候補、リスト形式の完全回答、関連質問の回答を得る3種類のタスクを設定した。
A07-4
Text Summartization Challenge 3
平尾 努(NTT-CS)、
奥村 学(東京工業大学)、
福島 孝博(大手門学院大学)、
難波 英嗣(広島市立大学)
複数の冗長な情報源を対象として、重要文抽出技術の評価、冗長文の認定および削減効果の評価、自由作成要約の内容および読みやすさの関する評価を行った。
A07-5
Web情報アクセスシステム評価プロジェクト’NTCIR-4 WEB’の概要および評価結果
江口 浩二大山 敬三
相澤 彰子石川 治子
「NTCIR-4 WEB」において、大規模かつ不均質なWeb情報を対象とした情報アクセスシステムの比較評価、ならびにWebテストコレクションの構築を主な目的とし、実際のWebの利用状況をさまざまな観点から捉え、種々の評価モデルを設計した結果について報告する。
A07-6
NTCIRタスク参加者の発表

A08
Net-Commons プロジェクト
新井 紀子
(株)NTTデータポケット
20 世紀末から21世紀初頭にかけて、インターネットの普及に伴い、電子メール、メーリングリスト、電子掲示板、チャットなど新しいタイプの情報共有システム が一般市民の間に急速に浸透しました。そして、インターネット上の活動を母体として、さまざまな興味分野を共有するゆるやかな市民運動が生まれています。 インターネットによる通信が手軽になる一方で、通信の傍受・サーバへの攻撃・ウィルスの流布・著作権の侵害など、インターネット上の不法行為も増大し、そ れによって一般市民が不利益をこうむる危険性も高まっています。また、市民の情報のやりとりの中心が紙媒体からインターネットによるものに中心を移動させ るに伴って、デジタルデバイドによる情報得られる機会・発信する機会の格差が生じていることが問題となっています。有用な情報を持っている者とそれを必要 とする者がコミュニティを構成して、安全にかつ簡単にインターネット上で情報を共有するためには、それを可能にするための情報共有支援システムが必要だと 考えることができます。このたび、国立情報学研究所では情報共有基盤を広く社会に提供するために、情報共有支援システム「Net-Commons」を開発 しました。これを情報共有に活用したいと考える100団体を公募により選定して、このシステムの導入・利用を促進する、Net-Commons100本プ ロジェクトを進めています。現在、東京大学情報基盤センターをはじめとした高等教育機関、生涯教育、NPO活動、地域振興活動などに幅広く利用されていま す
A09
ディジタルシルクロードの展開
小野 欽司山本 毅雄
神内 俊郎、アンドレス フレデリック
北本 朝展、佐藤 園子
国 立情報学研究所はユネスコと協力して、シルクロードに関わる歴史的文化遺産や自然遺産に関わる様々なデータを、国際的な規模で収集し、後世に継承する研究 を重要プロジェクトの一つとして推進しています。ここでは、これまでに本プロジェクトで実施してきたディジタルシルクロードの研究を概観し、これまでの成 果を示すとともに、本プロジェクトの意義や社会的影響、今後の展開について紹介します。
  • 過去2回のディジタルシルクロード国際シンポジウム
  • ユネスコと締結のMOUに基づくDSRIFとよぶ枠組みの中での実行計画
  • バーミヤンバーチャルミュージアム
  • 東洋文庫図像史料データベース
  • ASPICOと国際共同研究チームによるコンテンツ集積共同作業
  • 多言語対応のユーザインターフェイス
  • その他


<特別展示>
展示番号
発表タイトル/概要
オーサー
B01
発想力を鍛える連想的情報サービス
高野 明彦
GETA の提供する大規模連想計算により、ユーザは自らの発想や興味に合わせて、異なるデータベースやディジタル・アーカイブを、その場で連想的に結合して渡り歩 くことが可能になります。ここでは、この連想的情報サービスとして構築された3つの公開システム:WebcatPlus、文化遺産オンライン、新書マップ をご紹介します。
B02
「日本の古本屋」における書籍入力から販売までの流れ
東京都古書籍商業共同組合
「日本の古本屋」において、古書店がデータを入力し、お客様が購入するまでのシステムの流れを画面にて説明します。あわせて物流情報の拠点である古書会館の様子をパネル展示します。
B03
Books.or.jp:今手に入る本の最新情報を発信するサイトです
(社)日本書籍
出版協会
http://www.books.or.jp/現在Booksには国内で発行された入手可能な書籍(65万点)が収録されています(各出版社よりタイムリーにご提供いただいている書籍情報〔既刊分〕を日次で反映しています)。
B04
新千代田図書館調査研究報告:受託研究「新千代田図書館のあり方に関する検討」
辻 慶太根岸 正光
山本 毅雄高野 明彦
相澤 彰子、小西 和信、
川瀬 正幸、薬袋 秀樹、
宇於崎 勝也
3 年後に開館予定の新千代田図書館に期待される機能・サービスを、区からの受託研究として検討・調査し、各種提案を行った。具体的には、電子体資料への対 応、調べ物を支援するレファレンス・サービスの充実、生涯学習支援や各住民サービス、世界有数の古書店街である神田神保町との連携・地域振興、情報技術の 活用(ICタグ・インターネット・携帯電話・読書端末への対応、ポータルの構築、メールによる情報提供)を提案した。