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平成19年度図書館とNIIの集い -NLF2007- Q & A

2007年9月17日〜10月5日に開催した、図書館とNIIの集い(NII Library Forum 2007)でお寄せいただいた質問とその回答です。

  1. 目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)に関して
  2. 学術機関リポジトリ、紀要電子化に関して
  3. GeNii(NII学術コンテンツ・ポータル)に関して
  4. その他
1 目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)に関して
1.1 平成21年4月にシステム更新があるとのことですが、何か図書館として対応することはありますか。
システム更新は、データ増大に対応するためのハードウェア的な更新で、ソフトウェア的な機能が変わるものではありません。このため、図書館システムの対応は必要ありません。
1.2 次世代目録所在情報サービスで、書誌データが発生源入力になるとすると、目録業務の内容が変わってくると思いますが、講習会の改善(スライド8枚目)というのも、それに関連していくのですか。
NACSIS-CATで発生源入力を採用するかどうかはこれから検討するところです。書誌入力の方法が変化することで、講習会の考え方も変わってくる可能はあります。
1.3 電子情報資源管理システム(ERMS) 実証実験とはどのようなものですか。
ERMS(Electronic Resource Management System)は電子情報資源の契約等を管理するシステムです。このERMSを実際に数大学がテスト的に使用するというのが今回の実証実験です。今回の実証実験ではExLibris社のVerdeとSerials Solutions社の360 Resource Managerの2つを対象にしています。実際にこのERMSが図書館で利用するに足るものなのか、また将来的にNACSIS-CATのような総合目録的なものに利用できないか等を検討しています。
1.4 SaaSの検討とはどのようなことですか。
一般に、ユーザにより必要な機能のみを選択して利用できるようにしたソフトウェアをSaaS(software as a service)と呼んでいます。
このような形式での図書館業務システムの提供について、NIIへの要望がありますが、その是非について検討しています。
1.5 次世代目録所在情報サービスや、ERMSの追加、APIの公開などの予定などを教えてください。
次世代目録所在情報サービスなどにつきましては、現在検討を行っている段階で、各図書館からの要望を聞きならが進めています。
1.6 遡及入力に対してのNIIの具体的な支援策を教えてください。
NIIでは遡及入力事業を行っています。この事業では、NACSIS-CAT参加館から事業計画を募集し、NIIが選定した館に対して支援を行うものです。
平成18年度から、大規模遡及入力(事業A)、自動登録(事業B)、多言語・レアコレクション(事業C)に分けて支援を行っています。
2 学術機関リポジトリに関して
2.1 DSpaceをjunii2に対応させるには、どうすればよいでしょうか。
対応ツールが提供されています。NIIの機関リポジトリ支援事業のサイトからリンクしています。
http://www.nii.ac.jp/irp/info/sys.html
ツールの反映は、業者の保守契約等があれば保守の範囲で依頼できるかと存じます。
2.2 NIIで電子化した紀要本文とメタデータを機関リポジトリに入れる場合、1件ずつ入力する必要があるのでしょうか。
DSpaceをご利用の場合は、NII提供データをDspace用に変換するツールが提供されています。DRFのWebサイトをご覧ください。
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?cinii2dspace
業者の保守契約があれば、保守の範囲内で一括投入を依頼できるかと存じます。
2.3 JuNii+を他のサービス(検索エンジン等)からハーベストすることを行う予定でしょうか。
JuNii+の外部からのハーベストにつきましては、対応するか否かを含め検討中です。
2.4 JuNii(学術情報メタデータポータル)にある内容はJuNii+(機関リポジトリポータル)に引き継がれるのでしょうか。
全データのうち2割がリンク切れなど、現在は品質に問題があり単純に引き継げないと考えています。それぞれの機関リポジトリを整備していただければJuNii+データも充実するかと思います。
2.5 NIIによる紀要電子化の終了時期はいつになるでしょうか。
NIIによる紀要電子化は継続して欲しい。
NIIによる紀要電子化の終了時期は現在検討中です。決まり次第告知いたします。出来るだけ各大学から本文PDFを登録してくださいますようお願いいたします。
2.6 CiNiiとJuNii+との連携は、いつごろ、どのように実現しますか。機関リポジトリ側で何か作業は発生しますか。
今年度中に開発を終え、来年度から機関リポジトリからのデータを登録する予定ですが、登録されるコンテンツの種類やCiNiiでの表示方法などは現在検討を行っている段階です。これらは決まり次第、広報させていただきます。
なお、機関リポジトリ側での作業が発生することはありません。
2.7 SPARC JapanとIRの接近について具体的なビジョンがあれば教えてください。
SPARCでは図書館が英文誌を買い支えるというモデルが必ずしもうまく機能しませんでした。学会においては大学図書館ほどOpenAccessの意識が広まっていないという現状もあります。一方、例えば数学分野では学会が中心となって学会誌(紀要)の電子化を推し進めており、SPARCの活動がIRに結びつく可能性が期待されています。
2.8 自機関による電子化の参考となる情報を教えてください。
学術コンテンツ登録システムへメタデータ・画像データを登録するフォーマットについては、ウェブページでその仕様を公開しています。
http://www.nii.ac.jp/nels/man/
(「I. 学術コンテンツ登録システム 利用の手引き」)
メタデータを一括して登録するフォーマットは2種類ありますが、おそらくほとんどの入力機関は、タブ文字で項目間を隔てるTSV形式でデータを作成しています。
http://www.nii.ac.jp/nels/man/man08.html#8.0
これらのことを総合して、データ作成の仕様書を作成していただくのが早道だと考えます。
なお、既に学術コンテンツ登録システムにデータを登録されている機関であれば、データ出力機能を用いて、登録データをダウンロードできます。
http://www.nii.ac.jp/nels/man/man07.html#7.0
このダウンロードした結果は、一括登録のフォーマットに他なりませんので、試しにデータ出力されることで見本の代わりになると思います。
2.9 JuNii+とCiNiiとWebcatが将来的に同時に検索できるようになることはありますか。
現在もGeNiiにて、CiNiiとWebcat Plusは同時に検索できます。また、JuNii+の論文コンテンツはCiNiiから検索できるように開発をしていますので、GeNiiから横断的に検索ができるようになります。今後もGeNiiをご活用ください。
3 GeNii(NII学術コンテンツ・ポータル)に関して
3.1 OPAC連携、リンクリゾルバ連携において、ISSNを持たないレコードはどう処理されますか。
OPAC連携ではISSNが必須であるため、ISSNを持たないレコードにはリンクが表示されません。リンクリゾルバ連携(OpenURL)ではISSNの有無に関わらずリンクが可能です。他の書誌事項でリンクします。
3.2 J-STAGE(JST)との連携の予定はありませんか。
日本の学術情報、科学技術情報の全てを国立情報学研究所だけで電子化することはできません。そのために、科学技術振興機構(JST)や国立国会図書館などの関連機関との連携・協力が不可欠であると考えております。JSTとの間では、特に、国内学会誌の電子化について、なるべく重複の作業を避けるために、連絡・調整の場を設け、効率的な電子コンテンツの構築について継続的に協議しています。その中で、共同開発などの可能性についても検討課題としていきたいと考えております。
3.3 GoogleでもCiNiiの論文が検索できますが、2つの違いは何でしょうか。
Googleのクロール対象となっているのはCiNiiが提供している各種データベースのうち、NII-ELSのみとなっています。(件数にして約1,000万件中の約300万件です。)したがって日本の論文情報に関してはCiNiiの方がより幅広く検索できます。
一方GoogleおよびGoogle Scholarはそれぞれ収録対象が異なり、目的が異なりますので、目的に応じてお使いいただければ幸いです。
3.4 CiNiiのインターフェースを使って提供しているThomson Scientific社(旧・ISI)のCitation Indexが終了しますが、提供終了後の代替サービスは何かありますか。
NIIでは代替サービスを提供する予定はありません。大学等にご所属の方は所属機関が「Web of Science」や「Scopus」など代替となるデータベースを導入されていれば、そちらをご利用いただきたく存じます。
また、Dialog(株式会社ジー・サーチ)にて、Citation Indexの各データベースを提供されているようです。
http://database.g-search.or.jp/service/dialog.html
3.5 現在有料になっている学協会誌が定額許諾になる可能性はありますか。
可能性はあります。しかし、機関定額制は学協会が設定しているものですので確約はできません。もちろん、NIIとしては、現在有料(従量課金)を設定している学協会向けに、機関定額制許諾への働きかけはしていきたいと考えております。
3.6 COUNTERの利用統計は研究者の業績評価に使えますか。
COUNTERとは各データベース、各雑誌をどれだけ利用したかを示すものです。研究者の評価とは観点が異なります。
3.7 リンクを開く際、別ウィンドウでひらくようになりませんか。
ユーザ自身が選べるようにとの視点から、システム的に別ウィンドウを開くことはなくすようにしました。右クリックなどで別ウィンドウで開いてください。
3.8 CiNiiで提供する本文の著作権処理はどのように行っていますか。
基本的に、冊子を提供する組織(出版元の学協会、大学等)が全ての著作権処理を行っていただく形になります。NIIとしては、電子化し、公開する権利が確保されていることを前提に作業を進めています。
研究紀要の著作権処理については以下のような手引きを用意しています。
http://www.nii.ac.jp/nels/copyright.pdf
また、学協会向けにも同様に、著作権処理の考え方を提示しています。
http://www.nii.ac.jp/nels_soc/ELS_newpt-02.html#02-3
3.9 収録誌が増えることを期待します。
図書館のみなさまにも、大学や教員への働きかけ等ご協力いただければ幸いです。
4 その他
4.1 紀要の登録あるいは論文検索について研修はありますか。
紀要の登録、あるいは論文検索(CiNii)に関してですが、残念ながらNIIでは現在研修等は実施しておりません。
紀要の登録に関しては「学術コンテンツ登録システム 利用の手引き」をご参照ください。
http://www.nii.ac.jp/nels/man/index.html
また、CiNiiのご利用については「クイックガイド」
http://ci.nii.ac.jp/cinii/pages/quick_guide.html
「ヘルプ」等をご参照ください。
http://ci.nii.ac.jp/cinii/pages/index.html
登録方法は、学術雑誌公開支援事業のページをご覧ください
http://www.nii.ac.jp/nels/
研修については、残念ながらNIIでは現在実施しておりません。
4.2 初任者研修について、一回の定員数を増やしてほしい。
「目録システム講習会」「ILLシステム講習会」の受講につきましては、多数お申込みをいただくため、お断りせざるを得ない場合もあり、ご迷惑をおかけしております。より多くの方に受講していただけるよう、また、内容についてもさらに充実を図るべく、大学図書館の方々とともに検討を行い、可能なことから順次取り組んでいるところです。
具体的には、「NACSIS-CAT/ILLセルフラーニング教材」(e-Learning自習型)の提供や、大学等との連携による講習会開催の拡充により、受講機会の拡大に努めていきます。
「NACSIS-CAT/ILL関連の講習会・研修の強化に関する平成19年度の取り組み状況」を掲載しておりますので、あわせてご覧ください。
http://www.nii.ac.jp/hrd/ja/new-tr/
4.3 大学や研究機関に所属していない一般の方も個人で直接または公共図書館等を通じて利用できるコンテンツがさらに充実するとありがたいです。
GeNiiやJuNii+は利用者に制限を設けておりません。広くご活用いただければ幸いです。
4.4 PubMedのような、医学・健康情報を国として公開する可能性はありませんか。
NIIは、国の大学共同利用機関として、特定の分野に限らず学術情報全般の流通基盤の整備に努めております。その中には、もちろん医療情報なども含まれており、その重要性につきましては十分に認識しており、今後も医中誌等の関連機関とも連携しながら、この分野のコンテンツの充実を図っていきたいと考えております。
その他、下記のようなご意見をいただきました。ご意見ありがとうございます。今後の参考にさせていただきます。
  • RefWorksに文献情報を取り込む際、複数の著者を取り込めるようにしてほしい。
  • CiNiiのガイダンス用資料をアップデートしてほしい。
  • NACSIS-CATについて、館内に相談できる人員がいない機関のためにQ&A掲示板のようなシステムがあるといいです。
  • 次世代目録所在情報サービスにおいて、学総目の迅速な更新のために新CATの通信方式とは別の自動同期の仕組みが考えられないでしょうか。いくつかの大学で実装実験などいかがですか?
  • ポータルが分散しているとわかりづらく、使いづらいので、検索ポータルは一ヶ所にしていただき、実際のアクセスによりナビゲートされるようになるといいなと思っています。
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最終更新日: 2008年03月10日