「日本情報の国際共有」(報告)

 学術情報センターでは「日本情報の国際共有に関する研究」(Study on International Sharing of Japanese Scholarly Information)と題して文部省科学研究費補助金国際共同研究を平成10年度から井上 如副所長を研究代表者として開始している(課題番号10044018)。

 今年度の招へい研究者として3群,合計7名を予定している。その第一陣として,1999年1月4日から13日にかけて次の3名を招へいした。

  Dr. Wolfgang ZICK(ドイツ・ハノーバー総合大学図書館・技術情報図書館副館長)

  Mrs. Sheila INTNER(米国・シモンズ・カレッヂ図書館情報学大学院教授)

  Mr. Nick MOORE(英国・シティユニバーシティ教授)

 1月5日には学術情報センターにおいて日本における学術情報システムの展開について

意見交換した。

 1月6日には軽井沢セミナーハウスにおいて下記の講演を行った。

  Dr. Wolfgang ZICK 「ドイツにおける電子文献提供」

  Mrs. Sheila INTNER 「デジタル時代における研究コレクションの構築」

  Mr. Nick MOORE 「情報社会における権利と責任」

 1月7日には国立国会図書館を訪問し,日本の国立中央図書館の活動,関西館計画など

について聴取した。

 また,1月8日(金)には学術情報センターで,1月11日(月)には京都大学附属図書館で下記の講演を行った。

  Dr. Wolfgang ZICK 「ドイツにおけるデジタル図書館プロジェクト」

  Mrs. Sheila INTNER 「書誌コントロールと知識管理の役割の変化」

  Mr. Nick MOORE 「ヨーロッパ情報社会は機能しているだろうか?―EU加盟国における進行状況」

 これらの講演記録は平成10年度報告として1999年3月を期して発行,全国の大学図書館に配布の予定である。末尾ながら国立国会図書館ならびに京都大学附属図書館のご協力に感謝申し上げる。

   Dr. Wolfgang ZICK

Mrs. Sheila INTNER

Mr. Nick MOORE   


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