新情報検索システムの試験公開

 新情報検索システムの試験公開を,平成10年10月1日(木)〜12月25日(金)の間実施した。

 試験公開の実利用者は,843名であり,約3割が大学などの研究者,約6割が図書系職員であった。

 データベースは,25種類(サービス未公開の「引用文献索引データベース(理工学)」を含む)を提供し,「雑誌記事索引データベース」や「学会発表データベース」が多く利用された。

1.利用の概要

 利用全般にわたって,新しく提供したWWWインタフェースによる利用が大部分を占めている。

 1回の検索当たりの平均接続時間数は,WWWの場合が24.40分,TELNETの場合が13.60分となっており,WWWインタフェースの方が,より長い接続時間数となっている。

 

WWW

TELNET

実利用者数 832 92% 71 8% 843
利用回数 3,071 94% 196 6% 3,267
接続時間(分) 74,920 97% 2,663 3% 77,583
総表示件数 120,898 98% 2,884 2% 123,782
 簡略表示件数 110,762 (92%) 759 (26%) 111,521
 詳細表示件数 10,136 (8%) 2,125 (74%) 12,261

2.検索システムでの使用コマンド

 1回当たりの検索においては,平均43.87回のコマンドを使用している。その内,検索系コマンドを約3回,表示コマンド(1件のレコード表示が1回のSHOWコマンドとなる)を約40回使用している。

3.利用者からの意見

 WWWサーバにアンケートを設けて利用者からの意見を求めたほか,全国説明会会場において意見が寄せられた。代表的な意見は次のとおりである。

 ・WWW検索のインタフェースは,簡単で利用しやすい,WWW検索の早期サービス開始を希望する

 ・WWWでの詳細表示が1件ずつであるのが不便である

 ・WWWでのヘルプやマニュアルの整備を望む

 ・WWW検索の場合,接続時間による課金についてはどのようになるのか

4.今後の予定

 今回の試験公開の結果および利用者からの意見を踏まえて,平成12年1月からの新情報検索サービスへの移行作業を進めて行く予定である。

 今後とも,利用者,大学図書館および関係機関のご理解・ご協力をお願いしたい。

(データベース課)


目次へ戻る          次へ