平成9年度学術情報センター・セミナー終了報告

 平成9年度学術情報センター・セミナーを,平成9年10月6日〜12月19日(前期),平成10年1月12日〜2月27日(後期)の計18週間の日程で開催し,このほど終了しました。

 この研修の目的は,各大学において学術研究活動支援の中核となる人材を養成することであり,今年度は3大学の図書館から研修生を迎え,全員が全課程を無事修了されました。修了された方々の今後の活躍が大いに期待されます。

 修了者名とその研修課題を以下に紹介します。なお,各研修生の研修成果である研究レポートは,「平成9年度学術情報センター・セミナー研究レポート」として刊行します。

研修成果発表会

 松 尾  博 朋(まつお ひろとも)(北海道大学)【指導教官:神門典子】

 研修課題:目次情報を利用した図書主題検索システムの検討

 現在,OPACの課題となっている主題検索を実現するために,図書の目次情報を利用した主題検索システムを試作した。さらにその評価を行ない,目次を利用した主題検索の利点・問題点を明らかにし,OPACを含む今後の図書の主題検索システムについて考察した。

 渡 邊  隆 弘(わたなべ たかひろ)(神戸大学)【指導教官:宮澤 彰】

 研修課題:BSH(基本件名標目表)によるOPACの主題検索

 近く刊行予定のBSH第4版は,シソーラス形式の関係構造などOPACを意識した改訂であるが,この機械可読データを使用して主題検索システムを作成・評価した。

 中 尾  康 朗(なかお やすろう)(熊本大学)【指導教官:橋爪宏達】

 研修課題:Javaクライアントを用いた日本語フルテキストデータベース検索システムの設計

 大学図書館においては電子化された1次情報を利用者にサービスする可能性が高まっている。本セミナーでは,日本語を含む1次情報をもとに全文検索システムの構築を試みた。構築にあたってはクライアント部分をJavaで設計し,その機能や特性をいかしたクライアントの可能性を探った。

(研修課)


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