学術情報センターでは,国際交流基金の助成による「アジア情報調査」プロジェクトを1995年後半から開始しています。このプロジェクトは,アジア地域における情報流通の調査および促進を目的としており,昨年度はタイ王国のチュラロンコーン大学,タマサート大学,国際交流基金バンコック日本文化センターをプロジェクト協力機関とし,日本情報の利用方法に関する研修を実施するとともに,日本国内におけるタイ関連情報やネットワークアクセスの状況に関する調査を実施しました。(これらの経緯については,「国際交流基金アジアセンター助成研究アジア情報スーパーハイウェイ上におけるアジア情報 1996年度報告」として刊行しています。)
今年度はタイ王国における日本情報の利用促進を図るため,タイ国内の日本研究者や図書館職員などに対して,以下の日程でNACSIS-IRの研修を行いました。
(1)日程:チュラロンコーン大学 1997年12月16日
タマサート大学 1997年12月17日
カセサート大学 1997年12月19日
(2)研修内容:NACSIS-IRおよび文献複写依頼方法
(3)受講者:チュラロンコーン大学 22名
タマサート大学 55名
カセサート大学 40名
研修は,先立って行われた招へい研修(センターニュースNo.42)の受講者により,タイ語で行われました。各会場ともに多くの参加があり,受講者の熱心で積極的な姿勢が印象的でした。現在は,研修の効果の測定を兼ねて試行利用期間を設け,利用していただいています。
今回の研修により,今後,NACSIS-IRなどによる日本情報の利用が促進されることと期待しております。なお,研修の実施にあたり,国際交流基金バンコック日本文化センターおよびアジアセンターに多大なご協力をいただいたことを感謝します。
(国際事業係)