学術情報センターでは,昭和63年4月から国際規格に基づいたMHS方式の電子メールサービス(NACSIS-MAIL)を行っています。
平成8年11月には,電子メールシステムの機種更新を行い,現在は新システムでの運用に移行しています。
新システムでは,従来から提供している電子メールサービスの機能は,すべて継承していますが,新たに導入した機器での新サービスを計画しています。
これらは,順次公開して行きますが,ここでは,その概要をお知らせします。
文字情報(テキスト情報)だけではなく,画像・音声などのマルチメディア情報を含んだ電子メールの配送サービスを,今年度中をめどに公開する予定です。
このサービスでは,メールの送受信に関するほとんどの操作を利用者の手元にあるパーソナルコンピュータなどで行うことができ,Eudra-Pro,AL-Mail,Netscape Navigatorなど,各々の利用者にとって使い慣れたメールツールで電子メールサービスを利用することができます。これらのメールツールは,「3.」のRing Serverソフトウェアライブラリサービスから入手できます。
なお,このサービスは,基本的にインターネットからの利用を前提としていますが,従来から電話回線経由で電子メールサービスを利用している方のために,大塚および西千葉ではダイアルアップ接続を可能とします。
従来の電子メールサービスからRNコマンドで参照できるニュースグループは,fj(FromJapan)およびcomp(COMPuter)のみでしたが,bionet(BIOlogy NETwork),sci(usenet SCIence newsgroups),soc(usenet SOCial issues newsgroups)など,多くのニュースグループを参照できるよう,拡大を図りました。
また,マルチメディアメールサービスからも,同様に多くのニュースグループについて,購読・投稿ができるようになります。利用に際しては,mnewsなどのニュースリーダを標準で用意しています。
公開情報サービスの拡張として,Ring Serverソフトウェアライブラリサービスを平成9年7月から開始しました。これは,ネットワーク上で流通する研究用ソフトウェア(フリーソフトウェア,シェアウェアなど)を数十万種類蓄積し,利用者に提供する大規模FTPサービスで,提供するソフトウェアは,unix用,Windows3.1/95用,MacOS用と多岐にわたっています。このサーバは,本センター以外に複数の機関で運営されており,サーバに蓄積されたソフトウェアの内容は,互いに同期が取られ,常に最新の状態に維持されています。
著名なソフトウェアの最新版の多くは,Ring Serverソフトウェアライブラリサービスに保存されていますので,従来のように複数機関のFTPサーバを探し回る必要がなく,SINET内で高速なダウンロードを行うことができます。
このサービスは,電子メールサービスの利用者以外にも開放されています。
利用方法は,以下のとおりです。
利用者側で用意するツール |
接 続 先 |
Netscape NavigatorやInternetExplorerなどのWebブラウザ | http://ring.nacsis.ac.jp/ |
FTPクライアント | ring.nacsis.ac.jp 利用者IDはanonymousを,パスワードは利用者自身の電子メールアドレスを入力してください。 |
SINET上にWebのキャッシュサーバを置き,多くの人が利用するWebの情報を一時的に蓄えておきます。利用者が閲覧しようとする情報のうち,WWWキャッシュサーバ内にあるものは,情報を提供しているサーバではなく,キャッシュサーバから利用者に情報を返します。WWWキャッシュサーバサービスを使用することによって,インターネットのトラフィックのうち大部分を占めるWebの通信量を減らすことができ,ネットワークの混雑緩和とレスポンスの向上を図ることがができます。
なお,このサービスは,本センターが個々の利用者に直接サービスを行うものではなく,利用者の所属する機関が運用するWWWキャッシュサーバの上位サーバとして機能するものです。
情報処理センターなどの管理者の方で,WWWキャッシュサーバサービスの相互接続に関するお問い合わせは,事業部システム管理課システム業務係(043-285-4911)までお願いします。
各々のサービスの利用開始時期については,順次オンラインニュースなどでお知らせします。
実際の利用方法は,
NACSIS-MAILのBBS,
WWW(http://www.nacsis.ac.jp/nacsis.index.html)
などに掲載しますので,こちらをご覧ください。
(システム管理課)