「海外における日本情報の需要と供給に関する研究

―平成8年度招聘報告―

 平成7年度より3年計画で実施している科学研究費国際共同研究「海外における日本情報の需要と供給に関する研究」(研究代表者:井上如副所長)では,平成8年度には,3組合計7名を招聘した。すなわち平成8年10月5日から13日にかけてインドネシアPDII/LIPI からMrs. UTARI Budiharjo (Liaison Officer,UNESCO/ ASTINFO) 。第二組として平成9年3月3日から6日にかけて下記の5名である。

Mr. JO Won-ho(韓国図書館協会事務局長)

Mr. CHOI, Hyun-kyoo(韓国産業技術情報院情報システムコンサルト部上席研究員)

Mrs. LEE Chi Ju,(韓国国立図書館図書館自動化室室長補佐)

Mrs. Myoung Chung WILSON( 米国ニュージャージー州立ラトガース大学アレクサンダー図書館情報サービス・ 蔵書構築課長)

Mrs. Elisabeth SIMON(ドイツ図書館研究所国際交流部長)

 センター・システムの紹介(3月3日),当センターで開催した報告会(3月4日),東京大学総合図書館,国立国会図書館のご好意による訪問・見学(3月5日)などを通じて意見交換した。また韓国図書館協会事務局長JO氏には日本図書館協会が主催して3月6日に図書館協会において講演会が開かれた(図書館雑誌97年4月号p.228 参照)。報告会における発表は科学研究費報告書に収録され,大学図書館を中心に配布の予定である。

 平成9年3月19日から22日にかけて,韓国先端学術情報センター(KRIC:Korea Research Information Center)のMrs. OH Ji-eunを招聘した。Dr. LEE Ookが先方負担で随行された。韓国における情報および書誌ユーティリティとして韓国教育部(省)が平成8年末に新設したばかりの機関である。平成9年10月を期日として次のようなサービスの開始を準備中である。

総合目録サービス(Union Catalog Management System Service)

専門研究情報センターサービス(Specialized Research Information Center Service)

国内研究支援サービス(Domestic Research Support Service)

海外研究情報サービス(Overseas Research Information Service)

 KRICの2名には宮澤彰教授によるシステム概要の説明を中心に,書誌ユーティリティの設立・運営に関する情報提供を集中的に行った。研究・業務両面における交流のきっかけとなるに違いない。

 研究交流を進めるにあたり格別の御配慮を賜った,国立国会図書館,東京大学総合図書館,京都大学東南アジア研究センター,ゲーテ・インスティチュート,韓国文化院をはじめ多くの方々にお礼申し上げる。


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