電子図書館システムの試行実験 −モニターへのソフトウェアの配布−

学術情報センター教授 安達 淳

1 現在の状況報告

 前号では,電子図書館システムの試行サービスを行なうため,モニターを募集して いることをお知らせしました。その後,100人程度の方から申し込みがあり,協力を お願いしている学会とも相談し,第一弾のソフト配布を2月の半ばに行いました。

 三号前にご紹介したソフトウェアの機能を向上して,より一層使い易いクライアン トソフトウェアを開発していたのですが,12月の募集以来,ソフトウェアの問題点の 解消や利用者環境に合わせたファイルなどの整備にかなり手間取りました。その ため,当初は1月始めには可能であろうと思っていたソフトウェアの配布が一月以上 遅れてしまったのをお詫び致します。

 さらに,データベースの作成と入力が思ったより大変で,まだまだデータ量が少な く,現時点ではシステムの使い心地を味見するという程度ですが,もっと多くの方に モニターになっていただきたいと思っております。今鋭意努力しているデータの作成 が順調に進んでくれば,1994年以降の情報処理学会,電子情報通信学会,電気学会の 三学会の論文や記事がおおむね検索できることになります。また,学会以外から提供 される情報も適宜載せていく方針です。

2 ソフトウェアの概要

 現在配布している電子図書館システムのクライアントソフトウェアは,SUNワーク ステーションの上で動作するもので、

の環境で動くものです。

 このようなワークステーションをお持ちで,インターネットを介して学術情報セン ターまで接続できる環境におられる方はぜひ,試用いただき,ご意見をいただきたい と存じます。

 詳しいことは,MosaicなどでWWW (http://www.nacsis.ac.jp/dl-j.html)を参照いただけれ ば申し込み要領などがお分かりになると思います。また,電子メールで els@nacsis.ac.jp宛にご連絡いただければ,必要な情報をお送りできます。


学術情報センターニュース第31号 p.4-5(平成7年3月17日発行)