WWWサーバーを開設

WWW編集室

1 WWWとは

 WWW(World Wide Web)は1989年にCERN(スイスにある,欧州原子核研究機構) で生まれた,研究情報交換のための仕掛けです。インターネットの代表的なアプリ ケーションとして,マスメディアで取り上げられる機会も増えて,ご存知のかたも 多いと思います。

 学術情報センターは,これまで学術情報ネットワークの上で情報提供サービスを 行なってきましたが,その学術情報ネットワークはSINETとしてインターネットとの 連携を深めています。そこでインターネットを使用した情報提供を開始する最初の 試みを兼ねて,昨年12月よりWWWサーバーを開設・運用開始しましたのでお知ら せします。

2 どうしたら使えるの?

 もうインターネットやWWWを使用されている方は,次のURLを呼んでみてくだ さい。

  http://www.nacsis.ac.jp

(初めての方のために注釈すると,URL -Uniform Resource Locator - とは, WWWの世界の電話番号のようなものです。)万事うまくいけば,これで 学術情報センター・ホームページが表示されます。

 これを機会にインターネットをやってみようという方は,次の手順をふんでくださ い。

  1. 大学はインターネットに接続していて,またその回線があなたの部屋まで来て いるか。
  2. ウィンドウズ付きパソコン,アップルマッキントッシュ,あるいはワーク ステーションを持っておられ,それが通信回線に接続されているか。
  3. WWWを閲覧するための標準的なブラウザ・ソフトであるNCSA Mosaic (モザイク),あるいはそれに相当するものを入手しているか。
 具体的な手順は確かに少し煩雑ですが,最近は参考書・雑誌も多く出ているので, ぜひ頑張ってください。

3 学情WWWサーバーの特徴

 いま世界には何万件ものWWWサーバーが立ち上がっていて,またその何10倍もの ホームページが存在しています。学術情報センターWWWサービスは,今のところ, その一つに過ぎません。

 でも,学術情報センターは日本を代表するデータベースサービスセンターです から,その役割に恥じない,特徴のあるWWWサービスに発展させようと意気込んで います。

新しいサービスをWWWで広報します
電子図書館サービスに代表される,新しいサービスの紹介やモニター募集などを, WWWで行ないます。「新着情報」メニューにご注目ください。
研究発表をします
学術情報センターの,あるいは協力研究機関の研究レポート公開を,WWWの上で 行ないます。「研究開発」のボタンを押してみてください。
他のネットワーク資源の窓口になります
他のNACSISネットワークサービス(IR,Gopher.FTPなど)への接続を,WWW からできるようにします。また,SINETに参加している全国の大学・研究機関の ユニークなネットワークサービスを集め,そこへのポインターを提供します。
データベースを公開します
学術情報センターのデータベースのうち,WWWの特性にあったものを順次公開 して行きます。乞うご期待。

 WWWをどう使えば効果的か,各地で試みられている最中です。学術情報センター でもしばらくは試行錯誤しなければなりませんが,ぜひスタイルを確立して,全世界 から使ってもらえるようなサーバーに発展させたいと考えています。


学術情報センターニュース第31号 p.2-3(平成7年3月17日発行)