目録システムコーディングマニュアル(案)

このマニュアルは、CAT2020に対応したコーディングマニュアルの案である。現行の業務に、このマニュアルを適用してはならない。


[目次]
[前ページ]21.0 図書書誌データ修正指針
[次ページ]第23章 雑誌書誌データ修正

21.1 図書書誌データ修正 修正事項一覧

 ここでは、すべての図書書誌データについて、各フィールドの具体的な修正事項と、その作業の区分を21.1 B 〔修正事項一覧〕の一覧表に示す。

 原則として、和図書/洋図書、子書誌/親書誌について一括して記述しており、特定のデータに限定される場合は、【親書誌】、【洋図書】等の下に記述している。

 ただし、例外として、和古書等、1書誌データに複数の出版物理単位を記述することが許容されている資料がある。(→2.0.3 出版物理単位
 これらの書誌データについては、21.1 C 〔修正事項一覧(VOL積禁止の例外となる資料)〕に示す。

 また、PREBOOKデータセットにある書誌データに所蔵登録する場合は、本表で記載する内容とは関わりなく、現物をもとに慎重に判断し修正することができる。

21.1A 〔通則〕

A1

 修正事項には、書誌データに対してかかるであろうと予想される修正の内容を列挙してある。

A2

 「修正可」とは、修正すべき事項を発見した館が独自に慎重に修正することが可能である、ということである。
 「修正不可」とは、修正すべき事項を発見した館がデータの修正をせず、新規に図書書誌データを作成する必要がある、ということである。

A3

 書誌構造に変更を及ぼすような修正や、資料本体の内容的な改訂・変更を示すような情報の修正は、本表で記載する内容とは関わりなく、新規書誌を作成する。

A4

 本表の規定では判断できない場合は、原則として新規書誌を作成する。

A5

 書誌データ修正後の他の所蔵館への修正連絡または国立情報学研究所への修正報告は必要ない。

21.1 B 〔修正事項一覧〕

フィールド名 修正事項(例示・注意事項) 修正可 修正不可
共通 (1) データ要素間の不正な区切り記号の訂正
(2) (1)以外の句読点等の記号の訂正
(3) 転記の際の単純な記入ミスに対する訂正
(4) 外字、翻字、字体の書き換え
例:〓→◆D-----◆への書き換え
  キリル文字の翻字形からキリル文字への書き換え
(ただし、漢字の字体については、転記の原則に従う方向でのみ書き換えを認める)
GMD (1) コード表改定に伴う訂正
(2) 明らかに不正なコードの訂正
(3) 記録されるべきコードがありながら未記入であるときのデータの追加
(4) 主たる資料種別コードの選択の相違によるコードの訂正
(5) データの削除
SMD (1) コード表改定に伴う訂正
(2) 明らかに不正なコードの訂正
(3) 記録されるべきコードがありながら未記入であるときのデータの追加
(4) 主たる資料種別コードの選択の相違によるコードの訂正
(5) データの削除
YEAR
CNTRY
TTLL
TXTL
(1) コード表改定に伴う訂正
(2) 明らかに不正なコード、データの訂正
(3) 記録されるべきコードがありながら未記入であるときのデータの追加
(4) 【親書誌】子書誌の追加に伴うデータの訂正
(YEAR、ただし最終巻がない限り刊行終了年は追加できない)
ORGL, REPRO (1) コード表改定に伴う訂正
(2) 明らかに不正なコード、データの訂正
(3) 記録されるべきコードがありながら未記入であるときのデータの追加
(4) 【親書誌】子書誌の追加に伴うデータの訂正
(5) 目録対象資料が複数言語で記述されている場合のコードの追加
VOL (1) VOLフィールドが存在しない場合の巻冊次・部編名の記入
(2) VOLフィールドが存在しない場合の装丁に関わる特殊な版表示に関わる語句の追加
(ただし、ISBNや大きさなどにより、その装丁の語句がその書誌の資料を表すことを確認する必要がある。確認できない場合は修正不可)
(3) ISBNの説明語句の追加
(4) 区切り記号の訂正
(5) VOLフィールドのデータが長すぎるときのデータのVOLフィールドからNOTEフィールドへの移動  (ただし、出版物理単位を識別するために必要な情報は残すこと)
(6) 転記の際の単純な記入ミスに対する訂正
(7) 書誌単位の取りかたの相違等による個別書誌の統合に伴う新たなVOLグループの追加
(8) 価格に対する説明語句等の記述を削除
ISBN, ISSN (1) 空値に対するデータの追加
(2) 既述されているISBN、ISSNをXISBN、OTHNに移動
(最新の値に訂正するか、既述のものが間違いであったような場合)
(3) データの削除 (既述のものが間違いであったような場合)
XISBN (1) 空値に対するデータの追加
(2) XISBNの追加
(3) データの削除
(既述のものが間違いであったような場合。また、第5版適用以前の書誌は修正不可)
PRICE (1) 空値に対するデータの追加
(ただし、価格を追加する際は非売品でないことを、「非売品」と追加する際は市販品でないことを確認する必要がある。判別できない場合は修正不可)
(2) 最新の情報を基にしたデータの訂正
NBN (1) 空値に対するデータの追加
(2) フィールドの追加
(3) 各参照MARC流用時の不適切データの訂正
(4) データの削除
LCCN (1) 空値に対するデータの追加
(2) フィールドの追加
(3) 各参照MARC流用時の不適切データの訂正
(4) データの削除
GPON, OTHN, NDLCN (1) 空値に対するデータの追加
(2) フィールドの追加
(3) 各参照MARC流用時の不適切データの訂正
(4) データの削除
TR  (タイトル) (1) ルビの記入
(2) ヨミの追加
(3) 明らかに誤りであるときのヨミの訂正
(4) 分かち書きの訂正
(5) タイトル関連情報の追加 (ただし、第5版適用以前の書誌は修正不可)
(6) タイトル関連情報のヨミの追加
(7) 並列タイトル、並列タイトル関連情報の追加
(ただし、第5版適用以前の書誌は修正不可)
※ 【親書誌】(5)~(7)について、記述の根拠とした巻以外からの情報を利用してはならない。
必要に応じてそれらはNOTEに注記する。
(8) データ要素の削除
(9) データ要素の一部をPTBLに移動又はその逆
(10) データ要素の一部をEDに移動又はその逆 
(11)データ要素の一部をVOLに移動又はその逆 
(ただし、第5版適用以前の書誌は修正不可)
(12) データ要素の一部をCWに移動又はその逆
(ただし、第5版適用以前の書誌は修正不可)
(13) データ要素の記述順序の並べ替え
例:本タイトルの一部としていたものをタイトル関連情報に移動又はその逆
(14) データ要素の一部をNOTEに移動
※(1)-(7)、(9)-(14)については、今まで記述されていた形、若しくはTRに採用されなかったものはVTに追加して記録することが望ましい
(15) 【親書誌】終期を予定しないシリーズものにおける、初巻またはそれに近い巻に基づく記述への訂正 
(ただし、訂正前の形についてはVTに記述する)
TR  (責任表示) (1) 責任表示の追加
(責任表示に何らかの修正が加えられた場合は、ALについてもそれに対応した修正を行う。)
(2) 責任表示の変更
(ただし、親書誌データにおける責任表示の記入は各参加組織の選択事項である。また、子書誌全体にかかるもの以外は追加してはならない)
(3) 責任表示の削除
(4) 並列責任表示の追加
ED (1) 付加的版表示の追加
(2) 2番目以降の版責任表示の追加
(3) 【洋図書】並列版責任表示の追加
(4) 省略形と完全形の書き換え
(5) TRからEDへの転記
(6) NOTEからEDへの転記 
(ただし、装丁に関わる特殊な版表示はVOLに転記する)
(7) 「初版」の記入 
(ただし、書誌データ作成時に記入するかどうかは各参加組織の選択事項である。
また、第5版適用以前の書誌は修正不可)
(8) データの削除
(9) 【洋図書】並列版表示の追加
PUB  (出版地・出版者) (1) 出版地・頒布地、出版者・頒布者、製作地・製作者の追加
(【親書誌】記述の根拠としなかった巻からの情報を追加してはならない。必要ならばそれらはNOTEに注記する。ただし、第5版適用以前の書誌は修正不可)
(2) 出版者の省略形と完全形の書き換え
(3) 同一国内での出版地・頒布地の書き換え
(4) 互いに異なる国での出版地・頒布地の書き換え
(5) 【洋図書】目録作成機関の母国に関わる記述を行う場合の第2出版地・第2出版者の追加
(6) NOTEフィールドに記述されているその他の出版事項のPUBフィールドへの転記
(ただし、第5版適用以前の書誌は修正不可)
(7) データ要素の削除
(8) 【親書誌】終期を予定しないシリーズものに対する、記述の根拠とした巻より前の巻又は初巻に基づく記述の修正
PUB  (出版年) (1) 既に記録されている出版年に対する、その記録が任意である著作権取得年の追加
(2) 不確定のデータに対する、記述対象資料中の主情報源以外のところからのデータ記入
(3) 著作権取得年による記述に対する、資料のその版での初刷の年の修正
(4) 【親書誌】シリーズの刊行終了年の追加
(5) データの削除
PHYS (1) 記入されていない前付頁等の記述追加
(2) 記入されていないその他の形態細目の追加
(3) NOTEフィールドに記録されている付属資料の転記
(4) データ要素の削除
VT (1) ヨミの記入
(2) ヨミの追加
(3) 明らかに誤りであるときのヨミの訂正
(4) 不正なタイトルの種類コードの訂正
(5) 明らかに誤りであるときの分かち書きの訂正 
(ただし、明らかに誤りであるかどうかがはっきりしないような場合は、検索の便を考慮してフィールドを追加して他の可能性のある分かちによるヨミを追加する)
(6) フィールドの追加
(7) 重複しているVTフィールドの削除
※ 原則として明らかに誤りでない限り、データの削除は行わない
CW (1) ヨミの記入
(2) ヨミの追加
(3) 明らかに誤りであるときのヨミの訂正
(4) 分かち書きの訂正
(5) フィールドの追加
(6) NOTEフィールドに記述されている内容注記のCWフィールドへの転記
(7) データ要素の一部(又はすべて)をVOLフィールドに転記
(8) データの削除
NOTE
(1) 初刷の情報源によるデータ修正に伴う、刷の情報の削除
(2) 版の同一性に関わる注記の訂正
(3) 【親書誌】記述の根拠としなかった巻号等についての注記の追加
(4) PHYSフィールドへ移動された付属資料の物理的事項に関する注記の削除
(5) (1)~(4)以外の書誌的事項や資料の内容に関わる注記の追加
(6) (1)~(4)以外の書誌的事項や資料の内容に関わる注記の削除
PTBL  (親書誌タイトル等) (1) 未リンク親書誌タイトルに対するリンク形成
(2) 未リンク親書誌タイトルに対する、既に記録されている親書誌タイトルの「その他のタイトル」に相当するタイトルを記録するためのフィールドの新規追加
(3) (2)以外のフィールドの新規追加
(4) 未リンク親書誌タイトルの訂正
(5) 親書誌データのリンク先の変更 (ただし、親書誌の重複に伴う付け替えであるときは発見館で修正可)
(6) フィールドの削除
(7) 書誌構造リンクの解消
※ 記述の内容自体については、TRの親書誌の項を参照すること
※ PTBLフィールドの構造の種類コードについては各参加館の都合によって自由に書き換えてよい
PTBL  (番号等) (1) データの新規追加
(2) データの書き換え
(3) データの削除
PTBL (中位の書誌のタイトル等)  (1) データの新規追加
(ただし、責任表示の追加については、それが中位の書誌レベル全体にかかるもののみである)
(2) ヨミの記入
(3) ヨミの追加
(4) 明らかに誤りであるときのヨミの訂正
(5) 分かち書きの訂正
(6) タイトル関連情報の追加
(ただし、第5版適用以前の書誌は修正不可)
(7) タイトル関連情報のヨミの追加
(8) 並列タイトル・並列タイトル関連情報・並列責任表示などの追加
(9) データの削除
PTBL (中位の書誌の番号等) (1) データの新規追加
(2) データの書き換え
(ただし、第5版適用以前の書誌は修正不可)
(3) データの削除
AL (1) 未リンク標目に対するリンク形成
(2) 未リンク標目の訂正
(3) その他の情報の訂正
(4) 基本記入標目に対する主記入フラグの追加
(5) 標目のリンク先典拠データの変更
(ただし、典拠データの重複に伴う付け替えであるときは修正可)
(6) 標目の追加
(7) 標目の削除
(8) 典拠データリンクの解消
UTL (1) 未リンク統一タイトル標目に対するリンク形成
(2) 未リンク統一タイトル標目の訂正
(3) その他の情報の追加・訂正
(4) 基本記入標目に対する主記入フラグの追加
(5) 標目のリンク先典拠データの変更
(ただし、典拠データの重複に伴う付け替えであるときは修正可)
(6) 標目の追加
(7) 標目の削除
(現在NACSIS-CATでは採用されていない種類の統一タイトル典拠(例:法律書・条約集・原タイトル等)を削除する場合は修正可)
(8) 典拠データリンクの解消
CLS (1) 異なる分類表に基づく分類標目の追加
(2) 目録対象資料の主題を適切に表現するために必要な重出分類の追加
(3) コード表又は分類表に照らして明らかに誤りである分類の種類コード又は分類標目の訂正
※ 明らかに誤りである場合を除いては、原則としてデータ、標目の削除は行ってはならない
SH (1) 異なる件名標目表に基づく件名標目の追加
(2) 目録対象資料の主題を適切に表現するために必要な件名標目の追加
(3) コード表又は件名標目表に照らして明らかに誤りである件名標目表の種類コード又は件名標目の訂正
(4) 更新された件名標目の新しい標目形への訂正
※ 明らかに誤りである場合を除いては、原則としてデータ、標目の削除は行ってはならない

21.1 C 〔修正事項一覧(VOL積禁止の例外となる資料)〕

マイクロ形態資料については、例外的にVOLグループの繰り返しを認めるため、以下の修正事項一覧を適用する。

フィールド名修 正 事 項 (例示・注意事項) 修正可修正不可
ORGL, REPRO (1) VOLフィールドの追加に伴うデータの訂正
VOL (1) 新たな巻冊次・部編名の追加
(2) 装丁に関わる特殊な版表示に関わる語句の追加
TR  (タイトル) (1) データ要素の一部をVOLに移動又はその逆
PUB  (出版地・出版者) (1)出版地・頒布地、出版者・頒布者、製作地・製作者の追加
(複数の出版物理単位から成る資料で、記述の根拠としなかった巻からの情報を追加してはならない。必要ならばそれらはNOTEに注記する)
PUB  (出版年) (1) 複数の出版物理単位から成る書誌データに対する資料の刊行終了年の追加
PHYS (1) VOLフィールドの追加に伴う記述の訂正
(2) 完結した全集・講座・セット物などの巻数の追加
NOTE (1) 出版物理単位に対する、記述の根拠としなかった巻号等についての注記の追加
PTBL  (番号等) (1) VOLフィールドの追加に伴う書き換え
(2) (1)以外の理由によるデータの書き換え
PTBL (中位の書誌の番号等) (1) VOLフィールドの追加に伴う書き換え
(2) (1)以外の理由によるデータの書き換え


[ページの先頭]