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アーキテクチャ科学研究系・教授 学術ネットワーク研究開発センター長 総合研究大学院大学情報学専攻・教授
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人の思いを叶えてくれるコンピューター・ネットワーク
犬を飼い始めてみると、人間以上にセンサー技術を使っているなと感心させられることがありました。私が帰宅するのを前もって察知したり、毎朝ほぼ同時刻に私を起こしに来たり。また、散歩中に空き地や公園のような広い場所に出ると、必ずフリスビーを投げろとせがまれるのを見ると、広さも感知しているようです。このように、自分も含めた周りの情報を知覚・認識して、自分の取るべき行動につなげられるという能力に、たいへん興味をひかれて、次に述べるようなユビキタスコンピューティング・ネットワークの研究をするようになりました。
本当の意味でのユビキタスコンピューティングを
私の専門はネットワーク技術なので、工学的にセンサー、コンピューター、ネットワーク、無線技術などを組み合わせて、人間の望みを察知して提供できるようなサービスを実現したいと考えています。
本当の意味でのユビキタスコンピューティングの実現と言ってもよいかもしれません。ユビキタスコンピューティングという言葉は、数年前からよく耳にするようになりました。日本では、ユビキタスの訳語である、(コンピューターが)「どこにでもある」という点ばかりが強調されました。しかし、調べてみると、もともとアメリカのマーク・ワイザーという研究者が1988年に提唱した概念は少し違っていました。ワイザーは、遍く存在することに加えて、コンピューターがどのように使われているか見えなくなるという点を強調していました。すなわち、目に見えない存在となったコンピューターがユーザーの周りの情報をかき集めて、その人が何を望んでいるのかを知り、提供すべきサービスを決める技術です。そのような状況を実現するには、めがね、ワイシャツ、かばんから、室内のさまざまな個所にある数千個のセンサーをネットワークに接続し、それらを連携させることにより快適なサービスを提供できるようになるでしょう。
共通基盤技術を確立しプライバシーにも配慮
その目標に向けて、大きく2つのテーマに取り組んでいます。
まず、センサーを組み合わせたネットワークは、オフィス内のネットワークとはかなり異なったものになります。移動体に対応することも必要ですし、耐久性という課題も克服しなくてはなりません。例えば、自動車と歩行者の距離が近づきすぎるのを感知して運転を制御するためのセンサー、地震を予知するためのセンサーなど、さまざまな使われ方を想定して要求条件を洗い出し、共通に使えるような基盤のネットワークの技術を開発しています。
もう1つは プライバシー保護やセキュリティーに関する技術です。自分が知らないうちにセンサーで情報を取られているわけですから、それを勝手に使われているのではないかという不安をユーザーに招きかねません。ユーザーが承認した情報だけを送信するような、安心・安全のための技術が必要です。
このような単に工学的な面だけではなく、どのように使われるのかというサービス面の研究も進めていき、老若男女、誰にでも使えるようなシステムを実現したいと願っています。
(取材・構成 塚崎朝子)
本当の意味でのユビキタスコンピューティングを
私の専門はネットワーク技術なので、工学的にセンサー、コンピューター、ネットワーク、無線技術などを組み合わせて、人間の望みを察知して提供できるようなサービスを実現したいと考えています。
本当の意味でのユビキタスコンピューティングの実現と言ってもよいかもしれません。ユビキタスコンピューティングという言葉は、数年前からよく耳にするようになりました。日本では、ユビキタスの訳語である、(コンピューターが)「どこにでもある」という点ばかりが強調されました。しかし、調べてみると、もともとアメリカのマーク・ワイザーという研究者が1988年に提唱した概念は少し違っていました。ワイザーは、遍く存在することに加えて、コンピューターがどのように使われているか見えなくなるという点を強調していました。すなわち、目に見えない存在となったコンピューターがユーザーの周りの情報をかき集めて、その人が何を望んでいるのかを知り、提供すべきサービスを決める技術です。そのような状況を実現するには、めがね、ワイシャツ、かばんから、室内のさまざまな個所にある数千個のセンサーをネットワークに接続し、それらを連携させることにより快適なサービスを提供できるようになるでしょう。
共通基盤技術を確立しプライバシーにも配慮
その目標に向けて、大きく2つのテーマに取り組んでいます。
まず、センサーを組み合わせたネットワークは、オフィス内のネットワークとはかなり異なったものになります。移動体に対応することも必要ですし、耐久性という課題も克服しなくてはなりません。例えば、自動車と歩行者の距離が近づきすぎるのを感知して運転を制御するためのセンサー、地震を予知するためのセンサーなど、さまざまな使われ方を想定して要求条件を洗い出し、共通に使えるような基盤のネットワークの技術を開発しています。
もう1つは プライバシー保護やセキュリティーに関する技術です。自分が知らないうちにセンサーで情報を取られているわけですから、それを勝手に使われているのではないかという不安をユーザーに招きかねません。ユーザーが承認した情報だけを送信するような、安心・安全のための技術が必要です。
このような単に工学的な面だけではなく、どのように使われるのかというサービス面の研究も進めていき、老若男女、誰にでも使えるようなシステムを実現したいと願っています。
(取材・構成 塚崎朝子)

