イベント情報
イベント情報
2004年(平成16年度)
緊急シンポジュウム「どうする日本の学術誌!」
共催: (社)高分子学会、(社)電子情報通信学会、東北数学雑誌編集委員会、(社)日本機械学会、(社)日本金属学会、(社)日本動物学会、(社)日本分析化学会、日本哺乳動物卵子学会、日本哺乳類学会、国立情報学研究所
後援: 日本発生生物学会、(社)日本化学会、(社)日本物理学会、私立大学図書館協会、国立大学図書館協会
開催趣意

今日、世界的規模でのインターネットの普及と電子出版技術の高度化が急速に進むなかで、学術情報流通システムは未曾有の変革期を迎えている。欧米の商業出版社、大手の学協会の多くは既に学術雑誌の電子化を完了しており、学術情報の流通メディアは紙から電子へと急速に転換しつつある。


一方、20世紀における学術研究の量的増大と、それを吸収するための商業的流通システムへの依存によって、学術雑誌の購読料は毎年上昇を続けており、支払金額は増加するにも関わらず、購入タイトル数が急激に減少するという危機的な状況(「雑誌の危機」)が生み出されている。


近年、北米の研究図書館協会を中心として、大学図書館が、学術情報流通システムの本来の担い手である研究者、学協会と手を携えて、学術出版の主導権を大手の商業出版社から自らの手に取り戻そうというプロジェクトが開始されている。また、学術論文への障壁無きアクセスの実現を標榜する「オープンアクセス運動」も、欧米を中心として地球規模での展開を見せようとしている。


翻ってわが国の状況を概観すると、国内学会誌の電子化は欧米に比べて大きく立ち遅れ、また国内の学術研究成果の発信力の弱体化が指摘されている。さらには、国からの助成金は学会の大きな支援となっているものの、それへの依存も決して否定できない。


全世界的に広まりつつある学術情報流通システムの変革の嵐の中で、わが国からの情報発信力を高め、学術研究活動のオートノミーを確立するためには、日本の学会誌をいかにして再生させるかが今まさに問われているのではないか。


以上のような状況に鑑み、ここに国内学会誌の将来を照射することを目的とした緊急シンポジュウムの開催を企画した。学術情報流通システムの主要なステイクホルダーである、学協会出版者、研究者、大学図書館員が一同に会し、今後の日本の学会誌のあり方について議論する場としたい。

会場・日時
日時・場所 平成16年10月19日(火) 13:00〜18:00
会場 早稲田大学総合学術情報センター国際会議場3階第一会議室
MAP
プログラム
時間 内容 資料
13:00〜14:30 問題提起 学会出版者から
物理系学術誌刊行協会 谷藤 幹子 PDF
日本化学会 林  和弘 PDF
UniBio Press 永井 裕子 PDF
研究者から  
発生生物学会の雑誌編集 八杉 貞雄
(東京都立大学)
PDF
学術誌購入・利用状況、および投稿の動機―利用者の立場から― 上村 慎治
(東京大学)
PDF
遺伝学会誌の場合 斎藤 成也
(国立遺伝学研究所)
PDF
海外の事例から  
BioOne 沢田さやか
(CSAジャパン日本支社長)
PDF
14:30〜14:45 休憩  
14:45〜18:00 国際学術情報流通基盤整備事業について 安達 淳
(国立情報学研究所)
PDF
  講演者全員によるパネルディスカッション モデレータ:土屋 俊
(千葉大学)
 
総合司会 永井 裕子 社団法人日本動物学会事務局長・UniBio Press
お問い合わせ先
緊急シンポジュウム「どうする日本の学術誌!」事務局
(有)セクレタリー・オフィス・サービス  乾 泰子
〒600-8815 京都市下京区中堂寺粟田町93
京都リサーチパーク4号館5階VIO
TEL:075(323)4511
参加お申し込み FAX:075(315)9297
一般お問い合わせ FAX:075(323)4512
E-mail Address so-inform@s-off.com
URL http://www.s-off.com
《過去のイベント情報一覧へ戻る
▲ページTOPへ戻る
最終更新日: 2008年02月01日