事業について
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事業概要

国立情報学研究所の国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)は、国内外のオープンアクセスイニシアティブや関係組織と連携し、我が国の学術コミュニティにおける、オープンアクセスの推進、学術情報流通の促進および情報発信力の強化に取り組む事業です。

昨今、学術雑誌の電子ジャーナル化の進展により、研究成果の流通形態は急激な変化を遂げていますが、我が国の学術雑誌の電子化、国際化等への対応は十分とはいえない状況が続いてきました。このような中、文部科学省からの支援によって、2003年(平成15年度)から開始された本事業は、日本発の学術雑誌、特に英文論文誌を電子化するとともに、これらを安定的に発信できるビジネスモデルを創出し、日本の学術雑誌の海外への認知度を向上させることを目指して、パートナー誌とともに活動してまいりました。[パートナー誌一覧]

こうして、日本の学協会等が刊行する学術雑誌の電子ジャーナルを支援・強化することにより、海外への研究成果発信の一層の普及を推進してきました。

更に第3期から「オープンアクセス推進」を活動方針に加え、オープンアクセスに係るアドボカシー活動や調査活動を行うと共に、国際的なオープンアクセス活動との連携を進めています。

  • 第1期(平成15〜17年度)
    上記のような趣旨で、下記の事業に取り組みました。
    • 事業参画選定誌の募集と活動支援
    • 編集工程の電子化支援(電子投稿査読システムの導入支援等)
    • ビジネスモデルの構築支援(電子ジャーナル・パッケージの形成等)
    • 国際連携の推進
    • 調査啓発活動
  • 第2期(平成18〜20年度)
    第1期で果たせなかった課題の解決を図りながら、学協会を超えた横断的な支援活動を行い、自立した学会誌出版活動が醸成される環境の整備を目指して以下の活動を行いました。
    • ビジネスモデルの構築(電子ジャーナル・パッケージの形成等)
    • 国際連携の推進
    • Advocacy活動(SPARC Japan セミナー等)
  • 第3期(平成22〜24年度)
    大方針「我が国の特色に見合ったオープンアクセスを実現する」をかかげ、学協会との密な連携のもと、図書館に軸足を置いて、以下の活動を行いました。
    • Advocacy活動(SPARC Japan セミナー等)を実施
    • 合同プロモーション活動
    • SCOAP3 ,arXiv.org等、国際的なOA活動との連携・協力
  • 第4期(平成25〜27年度)
    「国際連携の下でのオープンアクセスの推進、学術情報流通の促進および情報発信力の強化」に取り組むことを基本方針とし、大学図書館と研究者の連携を促進するとともに、オープンアクセスの課題を把握し、大学等のとるべき対応について検討し、これに関するプロジェクトを推進します。
    • 国際的なOAイニシアティブとの協調
    • オープンアクセスの課題への対応と体制整備
    • オープンアクセスに関する基礎的情報の把握
  • 第5期(平成28〜30年度)
    第5期においても、第4期の活動を継承し、国内外のOAイニシアティブや関係組織と連携し、オープンアクセス等を推進し、学術情報流通の更なる発展に取り組むことを基本方針とします。
    特に米国SPARCと連携し、日本のオープンアクセス活動を国際的に発信します。オープンアクセス等の推進にあたっては、まずその課題を把握することに努めると共に、「大学図書館と国立情報学研究所との連携・協力推進会議」の下の大学図書館コンソーシアム連合等、およびオープンアクセスリポジトリ推進協会との協調を一層強化し、学術情報流通の発展に向けて参加意識を強める方向でアドボカシー活動を継続的に行っていきます。
    • 国際的なOAイニシアティブとの協調
    • 学術情報流通にかかわるアドボカシー活動
    • オープンサイエンスへの活動スコープの拡大
    • オープンアクセスに関する基礎的情報の把握
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海外との連携
北米、ヨーロッパなどにおいては、大学図書館団体が呼びかけて、研究者による学術雑誌刊行の電子化支援を通して、価格高騰の問題を解決する競争的市場を創出する取り組みが展開されてまいりました。その成果として、米国におけるSPARC(Scholarly Publishing and Academic Resources Coalition)活動やヨーロッパにおけるSPARC Europe活動が展開されています。また、昨今は、研究成果への障壁なきアクセスを目指すオープンアクセス(Open Access)という運動が欧米を中心に展開され、研究者、学術出版社、大学図書館のみならず、行政機関、研究助成団体等も巻き込んだ活動が活性化しています。
SPARC JapanはSPARC、SPARC Europeとの連携を強化するとともに、arXiv.orgSCOAP3を支援すると共にそのガバナンスに参加しています。また、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)と協力してCLOCKSS支援も行っています。今後もこれらの活動を継承していきます。
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第5期の活動概要
第5期の達成目標として次の4点を掲げて活動します。

(1)国際的なOAイニシアティブとの協調

  • 国際イニシアティブに参画し、日本の窓口としての役割を果たすとともに、その活動・成果のアピールに努めます。これらも含めて、国際的な動向を注視し、必要な対応を行います。

(2)学術情報流通にかかわるアドボカシー活動

  • 「大学図書館と国立情報学研究所との連携・協力推進会議」等の組織と連携しつつ、オープンアクセスやオープンサイエンス、学協会出版の国際流通に係るアドボカシー活動を継続して実施します。

(3)オープンサイエンスへの活動スコープの拡大

  • 研究成果のオープンアクセス、イノベーションの基盤となる可能性を秘めたオープンデータ、加えて高等教育の基本的構成要素の再考を迫るオープンエデュケーションなどへの関心の高まりにあわせて、理工学分野だけではなく、人文科学・社会科学分野の動向等に関して適時の情報提供を実現します。また、大学図書館におけるオープンサイエンスの取組み、研究データの管理等への関与について、戦略的な検討を行います。

(4)オープンアクセスに関する基礎的情報の把握

  • 第4期に引き続き、オープンアクセスに関する基礎的情報を把握するために実態調査等を行います。各大学・研究機関の研究戦略を考える上で、データを集め分析するために、図書館が一定の役割を果たすことも検討します。
具体的な活動として次の8点を予定しています。
(1)SPARC Japanセミナー
(2)海外動向調査
(3)arXiv.orgコンソーシアム事務局
(4)SCOAP3支援
(5)CLOCKSS(Controlled Lots of Copies Keep Stuff Safe)支援
(6)高エネルギー物理学分野の情報サービスに係る国際連携協定への対応
(7)SPARC Japan年報の発行
(8)論文公表実態調査
第4期までの記録はこちら
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最終更新日: 2017年6月1日