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2009/07/30
SPARC JapanとProject Euclidが連携

SPARC JapanはProject Euclidと連携して、日本の数学系学術誌のオンライン公開を推進しています。


(注)Project Euclidはコーネル大学図書館とデューク大学出版局が運営する数学系電子ジャーナルのプラットフォームです。


◆Project Euclidによるプレスリリース:


 【原 文】


 【日本語訳】
≪SPARC JapanとProject Euclidが日本の数学系電子ジャーナルを普及するために連携
(2009年7月7日)≫


Project Euclidの現在のパートナー誌に対するサービスを向上し、新しい日本のパートナーを発掘するために、今年の1月、Project Euclidとデューク大学の代表者が訪日しました。


この訪問は、SPARC Japan(国立情報学研究所 (NII))の支援のお蔭で実現し、Project Euclidは日本の数学コミュニティとの絆を強化することができました。また、次の著名な4タイトルを加えることになりました。
- Kyoto Journal of Mathematics (前身誌: Journal of Mathematics of Kyoto University)
- Hokkaido Mathematical Journal
- Tsukuba Journal of Mathematics
- Nihonkai Mathematical Journal


日本の学術コミュニティの電子ジャーナルを強化し、変革を推進するというSPARC Japan (NII) の活動に協力することは、Project Euclidにとっても有益です。NII学術基盤推進部の安達淳部長は、「Project Euclid、デューク大学出版局と連携することは、SPARC Japanにとって大変有意義です。今後も継続的な協力活動に期待しています。」と述べました。


Project Euclidは、現在、97,000雑誌論文(このうち75%はオープンアクセス)のプラットフォームとして、理論応用数学分野における学術コミュニケーションの推進というProject Euclidの使命を果たすために、今後もSPARC Japanとの連携を深めていきます。


◆デューク大学出版局によるプレスリリース:


 【原 文】


 【日本語訳】
≪デューク大学出版局は、Kyoto Journal of Mathematics(前身誌:Journal of Mathematics of Kyoto University)と Nagoya Mathematical Journalを数学雑誌リストに加えました。(2009年7月1日)≫


Kyoto Journal of Mathematics は純粋数学の先端研究論文を年4回出版する雑誌で、Euclid PrimeコレクションとしてProject Euclidがホストします。三輪哲二編集長は、「京都大学理学研究科/理学部数学教室は、デューク大学出版局と連携することができて大変喜んでいます。これにより、Kyoto Journal of Mathematicsが高品質の数学研究を出版してきた長い歴史を繋いでいくことができます。」と述べました。


一方、Nagoya Mathematical Journalは1950年の創刊以来、純粋数学を広範囲にカバーする高品質な研究論文を出版してきました。これまでもProject Euclidでホストしてきましたが、2010年から持続可能な資金調達をするためにオープンアクセスから購読モデルに移行します。2010年以前のコンテンツについては、これまで通り無料で提供します。また、2010年以降のコンテンツについても5年のエンバーゴの後、無料でアクセス可能になります。行者明彦編集長は「本誌の編集部はデューク大学出版局と新たに出版協力することを大変喜んでいます。今後長きにわたり協力して、数学者が最高の研究成果を出版する雑誌であり続けたいと思います。」と述べました。


この二誌と出版契約を結ぶことができたのは、SPARC Japan(国立情報学研究所 (NII))の支援のお蔭です。NII学術基盤推進部の安達淳部長は、「Project Euclid、デューク大学出版局と連携することは、SPARC Japanにとって大変有意義です。今後も継続的な協力活動に期待しています。」と述べました。デューク大学出版局のStephen Cohn部長は「これら一流の雑誌を加えることができたことは、Duke Mathematical Journal や Project Euclidと同様にデュークの数学分野の出版における専門性を高めるものであり、京都大学と名古屋大学は、数学における学術コミュニケーションの進歩に貢献するというわたし達の使命を共有し、高く評価されています。」と述べました。

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