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2016/10/05

音声クローン生成についての共同研究を開始/コンテンツ科学研究系 准教授 山岸順一、株式会社オルツと

⼤学共同利⽤機関法⼈ 情報・システム研究機構 国⽴情報学研究所(NII、所⻑︓喜連川 優、東京都 千代⽥区)のコンテンツ科学研究系 准教授、山岸 順一(やまぎし・じゅんいち)はこのほど、株式会社オルツ(代表取締役社長:米倉 千貴、東京都江東区)と、音声クローン生成についての共同研究を開始しました。共同研究の契約期間は本年9月1日より来年5月31日までです。

株式会社オルツは、利用者が使用するSNSやアプリケーションと連携して利用者の思考や性格、言葉遣いなどを学習し、利用者個人の人格を再現する人工知能エンジン「al+(オルツ)」を開発、提供しており、同社ではこれを「パーソナル人工知能」と呼んでいます。

本共同研究では、山岸が研究する音声クローン技術を株式会社オルツが開発を進めるパーソナル人工知能と統合し、自動的に高度なアバターを生成できるシステムの研究・開発を行います。また、この音響モデルを多数の利用者に同時に適用することで大量の音声クローンを短期間で生成するシステムの構築を目指します。

山岸が研究する音声合成技術は、あらかじめ多数の人の声のサンプルを収集することで声の平均値を導きだし、この平均値との差分を測定することで、特定の人物固有の音声の特徴を再現します。従来の音声合成では話者固有の音声の特徴をコンピューターに学習させるために膨大な時間の収録をする必要がありましたが、この技術を応用することで極めて短時間の音声収録で高精度の音声クローン生成が可能になりました。株式会社オルツはパーソナル人工知能の開発において、人間の声がその持ち主のアイデンティティーを確立させる大変重要な要素と考え、本共同研究を行うことにしました。

NIIは情報学分野で国内唯一の学術総合研究所として、情報学分野での未来価値創生を使命としています。その研究分野は幅広く、情報学における基礎論から、人工知能やビッグデータ、IoT(Internet of Things=モノのインターネット)、情報セキュリティーなど多くの最先端のテーマにも取り組んでいます。NIIは今後も産学連携を積極的に進め、研究成果の社会実装により学術界や産業界のみならず日本の社会全体に貢献できるよう、研究活動に取り組んでいきます。

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