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ニュースリリース

新世代研究基盤『ReaD&Researchmap』の公開について -広がる仲間、つながるデータ、みつかる世界-

JST(科学技術振興機構、理事長 中村 道治)と情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII、所長 坂内 正夫)は連携して、平成23年10月20日(木)からWEB上で研究者情報の無料提供サイト『ReaD&Researchmap』を公開します。

これまでNIIは研究者の新たな研究基盤として、研究者や研究コミュニティを支援する「Researchmap」を研究開発してきました。履歴書、申請書などの簡易作成ツール、研究ブログ発信機能、研究者同士がスケジュール・資料を共有できる研究コミュニティ機能など、一方通行の情報提供ではなく、お互いが情報を共有・活用し、研究者自身のための情報発信やコミュニケーションを支援できる新世代研究基盤を目標としてきました。情報を登録している研究者が、自ら情報を活用し研究活動の範囲を広げ、新規学術領域の開拓にも寄与してきました。今後は、登録研究者数をさらに拡大し、より多くの研究者に活用を促す段階になってきました。  

また、JSTは「ReaD」(研究開発支援総合ディレクトリ)を提供してきました。国内最大の研究者情報(約21万件)を収録し、「共同研究相手を探す」、「先行技術調査」、「委員等の人選」など、研究開発支援を中心としてさまざまな用途での利用があり、産学連携、技術移転、選考・評価、統計・調査などに貢献してきました。「ReaD」は研究者情報の収集・蓄積に注力し、大学などの研究機関の協力を得ながら国内最大の研究者情報を保有していましたが、この情報は主に第三者(企業や研究者)が活用することが多い側面がありました。情報のさらなる有効活用として、情報を登録する研究者による情報発信・情報共有の機能の強化が必要でした。

この度公開する『ReaD&Researchmap』は、「ReaD」と「Researchmap」のそれぞれの役割を互いに補完しあうもので、それぞれの長所を融合させることで、データベースとしてではなく、学術研究を促進させる新世代研究基盤としての利用が期待されます。将来的には他のシステムとも連携し機能の拡充を図っていきます。

『ReaD&Researchmap』は、10月中はベータ版、11月から本格版として情報提供サービスを行う予定です。また12月6日(火)14時から秋葉原UDXカンファレンスにてシンポジウム(定員150名)を開催する予定です。

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