トップ > ニュース > 2011年度 > 20120305
 

2012/03/05

産学のIDをつなぐ世界初のトラストフレームワークの研究に着手 ~利用者情報の安全な流通を目指し、学生向けサービスの提供を支援~

国立情報学研究所(所長:坂内正夫、以下NII)は、一般社団法人OpenIDファウンデーション・ジャパン(代表理事:八木晃二、以下OIDF-J)と共同して、「学術認証フェデレーション」(以下「学認」)と民間企業が提供するサービスをつなぐ「トラストフレームワーク」に関する研究を開始します。

本研究は、オンラインIDに信頼を付与し、さまざまなサービスで活用可能なエコシステムの実現を目指しています。産学分野のIDを相互に結ぶオープンなトラストフレームワークの策定は、世界初の試みとなります。

このトラストフレームワークの実現によって、これまでそれぞれ異なるルールや技術を用いて構築してきたサービスがシームレスにつながり、組織や業界、国境を超えた柔軟な認証が可能になるとともにさまざまな利用者情報を安全にやり取りすることが可能になります。ID提供側とサービス提供側との信頼関係の構築が容易になることで、従来は不可能だった、より利便性の高いオンライン・サービスの創出が期待されます。

■概要

今回第一弾として、「Student Identity Trust Framework」(学生IDのためのトラストフレームワーク)を策定し、民間企業が当フレームワークに準拠した学生向けサービスを提供することを支援します(サービス開始は、2012年内を予定)。これにより、学生は、普段使い慣れた大学が発行するIDで民間企業が提供するサービスにログインし、学割などの特典サービスをオンラインで完結して受けることができるようになります。参加企業は、各大学が提供する「その人が学生である」という情報により資格確認をすることで、学生に確実に自社のサービスを届けられる一方、ID管理や資格確認にまつわる自前のコストを下げることが可能になります。また、「学認」に参加する大学にとっては、学生に発行済みのIDの利用価値を高め、オンライン上でも学生の活動を効果的にサポートすることができるようになります。すでに「学認」は、業界標準のAPI技術「OpenID™ Connect」に対応済みのため、民間のWebサイトと短期間で接続することが可能です。

また今回、これらの検討を行う場として、NIIとOIDF-Jの有志の会員企業が共同で「トラストフレームワーク・ワーキンググループ」(共同議長:日本ベリサイン株式会社、株式会社野村総合研究所、ヤフー株式会社)を設置し、セキュリティ・レベルごとに求められるID管理ポリシーを国際標準に基づいて策定・公開していく予定です。同時に、学生向けサービスを提供する民間企業とともにユースケースを検討し、実サービス提供のためのサポートをしていく予定です。

なお、5 月 17日(木)に「信頼フレームワークセミナー」を開催し、上記に関する取り組みについて詳しくご紹介する予定です。是非ご参加ください。

http://www.openid.or.jp/modules/news/details.php?bid=49