研究 / Research

コンテンツ科学研究系

大向 一輝
OHMUKAI Ikki
コンテンツ科学研究系 准教授
学位:2005年,博士(情報学)
専門分野:人間・知識メディア
研究内容:http://researchmap.jp/i2k/
機械学習とユーザ参加による大規模データの名寄せ

サイエンスライターによる研究紹介

次世代Web を活用し、よりよいコミュニケーションを築く

Web が登場したのは、今から15、16 年前ですが、近年は、ブログやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が一気に広まり、誰もが情報の発信者になっています。コミュニケーションのあり方が大きく変わってきているといえるでしょう。皆が情報を公開しあうからこそ、できることがたくさんあります。このような、「パーソナルネットワーク」を使って、情報のやり取りの無限の可能性を引き出していきたいと考えています。

RSS リーダーを開発

その1 つが、RSS リーダーです。RSS は、Web 上の文章の更新情報を要約し配信するフォーマットです。RSS リーダーを使うことにより、それまで形式もデザインもばらばらで、どこにどういう情報があるのかわからなかったブログが使いやすくなり、コミュニケーションの幅が広がりました。私たちが開発したglucose(グルコース)は、研究成果として生まれたRSS リーダーの1 つです。すでに70 万回以上ダウンロードされ、多くの人に利用してもらっています。ユーザーからは、さまざまな反応があり、トラブルの解決やメンテナンスなどに追われ、研究とのバランスをとるのがたいへんです。しかし、ユーザーの声を聞くことで、よりよい研究の推進と商品の開発に役立てたいと考えています。

セマンテックWeb の実現に向けて

今、Web 上には膨大な情報があり、サーチエンジンで検索をかけても、ヒット数が多すぎて、自分の欲しい情報が得られるとは限りません。それを、コンピューターがうまく探してくる仕組みについての研究を進めています。
その1 つであるセマンティックWeb は、1990 年にティム・バーナーズ・リーが、大きくなったWeb をより使いやすくしようと提唱したもので、文書同士をつなぐハイパーリンクを書くときに、そのリンクに意味的なラベルをつけておくという概念です。これについては、まず、ある分野に特定して実現を図ろうと考えています。
Web が登場した当時から興味を持ち、大学や大学院ではコンピューターについて研究してきました。最近は、社会学系の研究へと幅が広がってきています。今後も、さまざまな形のコミュニケーションを支援するツールを開発していきたいと思っています。

PDFをダウンロード


取材・構成 村上朝子

注目コンテンツ / SPECIAL