NII Today 第75号
Mar. 2017No.75

サイバーセキュリティ人材を育てる脅威から学術ネットワークを守るために

標的型攻撃で情報を盗まれたり、サイトを改ざんされたり――。大学などの研究機関は日々、サイバー攻撃の脅威にさらされています。こうした中、NIIが今夏、スタートさせるのが学術情報ネットワーク「SINET5」へのサイバー攻撃を検知し、その情報を大学などに提供する体制です。緊急時には対応もサポートし、やり取りの中で大学のセキュリティ人材育成も狙うという一石二鳥の作戦。喜連川優所長にその狙いについて聞きました。

CONTENTS

Interview

求む、サイバーセキュリティ人材

監視と人材育成の両輪で学術機関を守る

標的型攻撃で情報を盗まれたり、サイトを改ざんされたり――。大学などの研究機関は日々、サイバー攻撃の脅威にさらされている。こうした中、NII が今夏、スタートさせるのが学術情報ネットワーク「SINET5」にきたサイバー攻撃を検知し、その情報を大学などに提供する体制だ。緊急時には対応もサポートし、やり取りの中で大学のセキュリティ人材育成も狙うという一石二鳥の作戦である。喜連川優所長にその狙いを聞いた。

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セキュリティで「学問の自由」を守れ

相次ぐ攻撃踏まえ、検討の加速を

「サイバーセキュリティの確保はそれ自体が目的ではなく、学術研究、ひいては学問の自由を守るための手段である」。内閣官房 内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)で副センター長を務める三角育生内閣審議官は、学術機関にとってのセキュリティの意義をこのように語る。学術機関は守るべきものを明確にした上で、必要な資金や人材などのリソースをそれに投入するべきであると提言する。

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実践型プログラムでめざすもの

NIIのサイバーセキュリティ人材育成プログラムとは

NIIが平成29(2017)年7月から本格的にスタートさせる「サイバーセキュリティ人材育成プログラム」は、一般的な人材育成プログラムとは趣きが異なる。カリキュラムのようなものはなく、座学形式で人材育成を行うものでもない。各大学のネットワーク管理者などが、NIIとの協力体制を取りながら、実際のデータや業務などを通じて、サイバーセキュリティ対策に関するスキルを蓄積し、そうした経験を持つ人材を、全国の国立大学に配備していくというものだ。その目的と概要について、サイバーセキュリティ研究開発センター長の高倉弘喜教授に聞いた。

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今、大学に求められる 情報セキュリティ対策とは

実践的データを用いたプログラムで、人材の底上げを図る

SINET を活用したNII の「サイバーセキュリティ人材育成プログラム」は、平成29 (2017)年3 月から試行運用が始まり、試行運用時には国立大学法人86 校のうち60 校余の参加が予定されている。参加する国立大学を代表し、北海道大学の南弘征教授に、大学の情報セキュリティの現状と課題、それらを踏まえた人材育成プログラムへの期待を聞いた。

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研究者とともにサービスを運用 NIIの事務ミッションとは - NIIの人々 vol.4

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Essay

データの利活用と流通の間

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NII Today 第75号

NII Today 第75号

2017年3月発行

・求む、サイバーセキュリティ人材
・セキュリティで「学問の自由」を守れ
・実践型プログラムでめざすもの
・今、大学に求められる 情報セキュリティ対策とは
・研究者とともにサービスを運用 NIIの事務ミッションとは - NIIの人々 vol.4
・データの利活用と流通の間

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