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Interview
ビッグデータ社会の課題にアルゴリズムと数理で挑む
インターネットでの検索や購入履歴、スマートフォンの位置情報など、私たちの日々の暮らしは膨大なデータを生み出している。このビッグデータから社会を変革するような新しい価値を創出できるのか。アルゴリズムを研究するNIIの宇野毅明教授と、コンピュータ科学を理論面で支える離散数学が専門のNIIの河原林健一教授に、ビッグデータ時代の社会課題の解決にどのように挑むかを聞いた。
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「数理」と「アルゴリズム」と「熱血」が新しい扉を開く
膨大なデータの中から頻出するパターンとその相関関係を発見し、分類し、傾向を明らかにして未来予測にまでつなげる「発見的」なデータ分析技術、「データマイニング」。その研究の第一線で活躍するのが有村博紀教授と宇野毅明教授だ。2004年、両氏が開発した「世界最速」のデータ分析プログラムは国際的なデータマイニング実装コンテストで優勝。以来、二人三脚で数々のデータ分析アルゴリズムを開発し、ビッグデータ分析に多大な貢献を続けている。両氏に、その研究の歩みについて語っていただいた。「数理」「アルゴリズム」「応用」の密接な関係が見えてくる。
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アルゴリズムとは何か
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越境により進化する 新アルゴリズムの威力
物理、数学の知見を理論計算機科学に活用
吉田悠一助教の研究は、理論計算機科学の成果を駆使して、高速なアルゴリズムの性質を探るというものだ。中でも、吉田助教の中心的な研究テーマである「定数時間アルゴリズム」は、現実世界の問題を解く上で衝撃的な威力を持つ。この手法を使えば、例えば通常のやり方なら数万年もかかる計算を、条件を付けることでわずか数ミリ秒で解けるようになる。成果の秘訣は、自身の専門分野の「隣」の分野の知見に注目することだった。
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脳から新しいアルゴリズムを抽出する
脳科学と情報学の融合の成果を、医療や新たな情報処理へ応用
脳科学と情報学との結びつきにより、新たなアルゴリズムの抽出に挑んでいるのが、NIIの小林亮太助教だ。多くの謎が潜んでいる脳機能の解明に情報学の知見を活用。脳の動きを知ることで、難病の克服といった医療分野への応用が期待されるほか、脳から抽出した新たなアルゴリズムによって、近未来には、コンピューティングパワーに頼らない高速な情報処理を実現することも可能になるという。
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Essay
リチャードソンの夢
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