NIIテクニカル・レポート (NII-2005-006J)

タイトル 科学研究費補助金採択研究課題数による大学の研究活性度の調査研究
−2003年度(平成15年度)版− III.生物系編
著者名 野村浩康、前田正史、光田好孝、前橋 至、
根岸正光、柴山盛生、西澤正己、孫 媛、杉田茂樹
概要    科学研究費補助金は、わが国で最も古い大学等の研究者に対する研究費の提案・公募型の研究費配分制度であり、申請領域においてピアレビューにより割り当てられる。
   学術研究・科学技術の発展により、科学研究費の申請分野細目表は5年ごとに見直されることになっている。2002年度の中期には細目表の大改訂がおこなわれ、2003年度の申請より適用されている。
   本編は細目表改訂後にあたる2003年度版の第3篇、生物系編である。他の分野に関しては、第1編で人文社会系、第2編で理工系編を公表しており、残りの分野についても引き続き公表予定である。生物系分野は生物学、農学、医学、歯学、薬学から構成されており、医学分野中では、基礎医学、内科系および外科系臨床医学は明確に分類されている。2003年度の採択課題数は大学および研究所ごとに新しい細目表に従ってまとめ、以前に報告した1998-2002年度の旧細目分野との比較を行った。これらの分野は実用的な医療だけではなく我々の健康生活を促進するためにも重要な分野であり、総予算の34%がこれらの分野に配分されている。この分野の研究活動は大規模総合大学だけではなく、多くの医学系私立単科大学によって行われており、この報告では医学、歯学、薬学、看護学分野での個々の大学の役割が明確に表れている。
   全体として、国立基幹大学(旧帝大)の優位は崩れないが、この分野での全般的なランキングの様相は人文社会系や理工学系とは大きく異なり、医学系私立単科大学が上位50位までのランキングの中位を占めている。 それぞれの分科で詳細に見ると、大学や研究所の特性が明確にあらわれている。
言語 日本語
公開日 2005年3月18日
ページ数 69頁
PDFファイル 05-006J.pdf



ISSN:1346-5597
NIIテクニカル・レポート
国立情報学研究所